【フォード フォーカス ST 試乗記】WRCの熱い走りがここにある！

インパネのデザイン、色合いなどは標準モデルとほとんど変わらない。このシンプルさこそ「戦う男の仕事場」というイメージに相応しい。 ST専用装備として、ダッシュボードの上(中央部)にメーターが増設されている。 STには6MTしか設定されない。シフトノブデザインはメタル調でかなりスポーティ! サポート性に優れたデザインを採用するフロントシート。地味な室内にあって、ヴィヴィッドな黄色のアクセントはとてもお洒落。このあたりが欧州車ならではのセンスだと言える。 リアシートもフロントシートと同様のカラーコーディネートで統一される。3ドアなので乗降性などはイマイチだが、スペースは十分に確保されている。 ハッチバックならではの使い勝手の良さは健在。ハッチゲートは上方向に開くデザインなので、狭いところでもスマートに使いこなすことが出来る。

スポーツムード満点のインテリア 　インテリア回りもSTに専用のスポーティな仕様が用意される。その筆頭はレカロ製のシートで、サイドサポートが張り出した形状をしており、ハードなコーナリング時にもしっかりと体を支えてくれる。その分だけかなりタイトな着座感となるほか、乗降時にはサイド部分が邪魔になるのも確かだが、レカロらしいサポート性の高さは魅力。 　クッションはやや柔らかめで座り心地はそのものは悪くない。シートカラーもボディカラーのオレンジまたはブルーとコーディネートされている。 　このほか、3本スポークのレザーステアリング、インスト中央の3連メーターなどがSTの専用装備。ほかにインテリア各所にシルバー塗装のアクセントを施したパネルが採用されており、標準モデルとの違いが表現されている。 　快適装備は左右独立温度調整機能付きオートエアコン、インダッシュ6連奏CDオートチェンジャー＋8スピーカー、キーレスエントリーなどが標準。安全装備も運転席/助手席のSRSエアバッグを始め、SRS3DサイドエアバッグやSRSカーテンエアバッグ、ESPなども標準で装備される。 代表グレード ST ボディサイズ［mm］（全長×全幅×全高） 4370×1840×1455 車両重量［kg］ 1430 総排気量［cc］ 2521 最高出力［ps(kw)/rpm］ 225(166)/6000 最大トルク［kg-m(N・m)/rpm］ 32.6(320)/4000 ミッション 6MT 定員［人］ 5 税込価格［万円］ 320 発売日 2006.6.1 レポート 松下 宏 写真 和田 清志