ミニバン初のターボ
今年2月に発売された3代目MPVは、スポーツカーの発想で作ったミニバンであることを標榜しているが、その象徴とも言えるモデルがターボ仕様のエンジンを搭載した23Tだ。なぜかこれまではミニバンにターボ付きのエンジンが搭載された例はなく、今回のMPVが初めて設定となる。
ミニバンではターボではなく大排気量のV型6気筒エンジンを搭載する例のほうが多く、MPVもこれまでのモデルではV6エンジンを搭載してきたが、MPVでは直列4気筒2.3LのDISI(直噴)エンジンにターボを装着することで、パワーと低燃費を両立させたのが特徴だ。
競合モデルに搭載されるV6エンジンに比べると燃費性能に優れるだけでなく、動力性能の面でも互角に近い実力を備えている。また相対的に排気量を抑えてターボを装着することで、年間の自動車税負担が少なくなるというメリットもある。
外観デザインは比較的控えめなものとなる。フロントの大型エアロバンパー、リヤのルーフスポイラー、LEDドアミラーウインカー、クロームのアウタードアハンドルなどが用意されるが、これは23Cのスポーティパッケージでも同様の仕様となるため、ターボならではの外観となると専用のデザインが施された18インチのアルミホイールがある程度。もう少し差別化した仕様が欲しいところだ。