フレッシュマンも大注目! キュートなデザイン「日産 マーチ」

キュートなまあるいボディデザインで、デビュー後丸4年後も今だ女性ユーザーを中心に高い支持を集め続けるコンパクトカー、日産「マーチ」。その根強い人気の秘密にCORISM編集部が迫った!
フレッシュマンも大注目! キュートなデザイン「日産 マーチ」

05年夏にマイナーチェンジを実施

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 目玉がキョロキョロ動くTVCMがインパクト大だった現行型マーチ、その登場は02年だった。既にあれからもう4年も過ぎた、と思うと時の流れの早さを実感する。しかしそのマーチ、街で見かけても今だに新鮮な印象があるのは興味深い。これは、ただカワイイだけじゃなく、良く練られた秀逸なボディデザインだったということにほかならない。この印象は、きっとまだまだこれからも続くことだろう。

 さてこのマーチ、デビュー以来初の大規模なマイナーチェンジを05年夏に実施し、見た目の変更を含む大きな改良が行なわれている。デビュー時にはラインナップされていた3ドアがなくなり5ドア車のみとなったのと、1.4、1.2リッターエンジンに加え、ティーダやノートなどに搭載されている1.5リッターDOHCエンジンHR15DEが追加されたのが大きな話題だろう。

マイナーチェンジで変わったマーチのグレード構成

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 グレード構成は、量販メイングレード「S」、上級グレード「E」を中心に、1.5リッターのみに用意される最上級グレード「G」、スポーティグレード「RX」と、従来に比べワイドなラインナップとなった。
 中でもGには今回のマイナーチェンジで新たに設定された「シグネチャーシート」という洒落たシルキースウェード内装が標準となるのが大きな特長だ。ただしコレはベーシックなSでもオプションで設定することが可能。さらにEでは上記「シグネチャーシート」に加えシックな「ブラックシート」までオプション設定出来る。従来より評判の高い12色のボディカラーに加え内装色・素材までもセレクト可能になり、ますますファッション性も高まった。
 なお1.4リッターエンジンはe4WD車のみの設定になり、メインは上級エンジン1.5リッター&量販型1.2リッターと、より明確な位置付けとなっている。
価格は12S(1.2・FF)117.075万円から14G FOUR(1.4・e4WD)160.65万円まで。

ライバルが競い合う激戦区

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 トヨタ ヴィッツ、ホンダのフィットをはじめとして、1リッターから1.5リッターコンパクトクラスでのライバルモデルは非常に多い。ほとんどのモデルが100万円から150万円クラスの価格帯に位置し、常に激しい勢力争いを行なっている状態だ。
 第一、日産ブランドだけを見渡してみても同価格帯には他にノート、キューブ、さらには軽のオッティ、モコなど多数の銘柄が存在するうえ、さらにひとクラス上のティーダも十分射程圏内である。しかしそのキュートのスタイリングは他ライバルにはないマーチならではの個性。多くの中からあえて選ぶだけの特別の価値があることは間違いない。

オススメグレードはコレ!

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 先のマイナーチェンジでグレード構成は複雑化したが、結局のところベーシックなSで十分満足できる。グレードの差は一部の快適装備や内装の違いによるものがほとんどで、しかもSでもオプションで装着出来るものが多い。好みに応じて必要なモノだけをセレクトすればよい。その中でも日産ご自慢のインテリジェントキーは非常に便利でオススメ。後付け出来ないものだから、ぜひオプションでつけておきたいところだ。

 なお、新設定の1.5リッター車もぜひ検討したいところだ。Sグレード同士で12万6千円差だが、パワーの余裕が生み出す静かさ、乗りやすさなど、価格差の分の価値は十分にある。しかもこの新開発エンジン、非常に燃費が良い。10.15モード燃費で比較すると、1.2リッター(FF・4AT)車が1リッターあたり19.0km/lの記録をマークするのに対し、1.5リッター車(FF・CVT)は19.8km/lと、なんと1.2リッター車をも上回っている好燃費を記録するのだ。迷う価値は十分にあるといえるだろう。

【番外編】一味違うマーチその1:12SRと15SR-A

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 一味違うスポーツグレードとして、コアなファンにはお馴染み「12SR」。日産直系のチューニングメーカー「オーテックジャパン」が生み出すスペシャルモデルだ。専用のエアロパーツやスポーツサス、マフラー、スポーツシートなど、女性向けの印象が強いマーチを一転「オトコ」のホットハッチに仕立て上げている。あえて小さな1.2リッターDOHCエンジンCR12DEをベースにチューニングしてあるあたり、かなり通好みな1台となっているのが特長だ。

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 5速マニュアルシフトを駆使し、パワーを使い切って楽しむドライビングは痛快そのもの。価格は176.4万円とやや高いが、専用パーツの充実ぶりを見ればむしろ納得出来る内容といえる。
 なお05年夏のマイナーチェンジで、「15SR-A」が追加になっている。これは新エンジン1.5リッターDOHCエンジン「HR15DE」とCVTの組み合わせで、よりイージーにスポーティな走りを得ることが出来るモデル。12SRは欲しいけれどATがないとお嘆きの方向けの設定というワケだ。こちらは165.9万円。ベース車同様、マイナーチェンジを機に5ドア車のみの設定となっている。

【番外編】一味違うマーチその2:ラフィートとボレロ

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 別の顔を持つマーチ、それが「ボレロ」と「ラフィート」だ。ともに12SR同様にオーテックジャパン製のスペシャルモデルである。先代k11系に続き、現行型にも設定されている。
 クラシカルな大型グリルを持つレトロなボレロに対し、英国のミニを思わせる横型メッキグリル&モールを装着するちょっと上質なラフィート、という位置付けである。(上写真はラフィート)

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 価格はボレロが150.15万円(1.2リッター・FF)から169.05万円(1.4リッター・e4WD)、ラフィートが146.475万円(1.2リッター・FF)から165.375万円(1.4リッター・e4WD)となっている。ヒトとはちょっと違うマーチが欲しい方にオススメだ。(左写真はボレロ)

達人プロフィール: 徳田 透
職業:町のクルマ好き
1歳の誕生日、母に抱えられ出かけて以来、一度も欠かさず東京モーターショーに通い、『自動車ガイドブック』を絵本代わりに育つ。クルマ以外にも鉄道・バスといった陸を走る乗り物ならみんな大好き。単なる「マニア」とも言う。
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