6代目ブルーバードとなる910型。最後のFRモデルだったのでFR好きの達人も、シブいスタイルながら1年間乗りました

店は閉まっていても中古車は見ることができる!

おけましておめでとうございます!新年にちなんで、今回は私がお正月に買ったクルマの思い出話をお届けします。

フツーはお正月は中古車屋は休みに決まっていますが、私は一度だけお正月に中古車を購入したことがあります。それは私が大学1年生ぐらいのお正月でした。そんな1989年ぐらいの正月休みに、家でゴロゴロしていると友人から電話があり

友人:「お前の家の近くの中古車屋に、欲しいクルマが売っているから一緒に見に行ってくれよ」

私:「でも中古車屋は休みじゃないの?」

友人:「店は営業していなくても、外からクルマだけは見れるから、とにかく行こう」

ということになり、私の家の近所のマツダのディーラー系中古車屋に行きました。店には友人のお目当てのコスモ ロータリーターボが置いてあり、友人は入念に外観や窓越しの内装をチェックしておりました。

私は一通りコスモを見た後に他の展示車をみていると、マツダだらけの中古車の中に下取りで仕入れたようなブルーバードを発見しました。価格は19万円で、年式は当時で7年落ちぐらいの昭和57年式だったような気がします。

装備の割には価格が安く、これなら大学生のバイト代でも買えそうだったので、ひと目で欲しくなりました。

無人展示販売の申し込み用紙で、キッチリと値引き交渉

昭和57年式なのに集中ドアロックや音声警告案内など、ブルーバードとは思えぬ豪華装備が付いていました

でも、店は正月休みだったので、今日は諦めようと思った瞬間、店の入り口を見ると投票箱のようなものが目に入りました。投票箱の上には紙と鉛筆が置いてあり

「無人展示販売中ですので、気になるクルマがあったら車種と電話番号を明記してお入れ下さい。後ほど、セールスより連絡いたします」

と書いた紙が貼ってありました。とりあえず、その紙を手に取り、車種と電話番号を書き、そして備考欄に「諸費用込みの総支払い額19万円になるなら買います」と書いて入れておきました。

その後しばらく連絡がなかったので諦めていたら、1月7日にぐらいにディーラーのセールスから電話があり、「諸費用込みで19万円で結構ですので、早く見に来て下さい」とのこと。早速、ディーラーに足を運び、試乗した結果、問題がなさそうなので、すぐに19万円を支払って購入しました。

このクルマは2リッターのNAエンジンを搭載するブルーバードの最上級グレードだったので、エンジンは激しく遅いクルマでしたが、パワーウインドウはもちろん、集中ドアロックやパワーアンテナといった豪華装備が付いていて、意外に楽チンなクルマでした。そして、その後は1年ぐらい乗りました。

現在はディーラーも、正月休みが短くなり、無人展示販売を行っている店も少ないようですが、正月休みがヒマな人は、中古車を探しに行くのも面白いかもしれません。でも、最近は中古車屋から盗難されるクルマも増えてきているので、怪しいヒトに勘違いされないように注意してくださいね。