大幅に進化したオンロード性能、そしてジープに初めて 5.7L HEMIエンジンを搭載
ダイムラー・クライスラー日本は6月23日、ジープブランドのフラッグシップモデルである、「新型ジープ・グランドチェロキー」を7月9日(土)より全国のクライスラー・ジープ正規販売店を通じ発売を開始すると発表した。
ジープ・グランドチェロキーは、1992年に発売以来、プレミアムSUV市場を築き上げてきたジープブランドの フラッグシップモデル。今回フルモデルチェンジされた3代目グランドチェロキーには、2種類のエンジンが搭載される。最上級モデルの「リミテッド5.7」には、5.7L V型8気筒HEMIエンジンを搭載。最高出力240 kW (326 ps)、最大トルク500 N・m(51,0kg-m)を生み出すエンジンには、可変シリンダーシステム(MDS)を採用し、パワーを必要としない場合には4 気筒を停止することで燃料消費量を抑え、低燃費も実現される。スタンダードグレードの「ラレード」と上級グレードの「リミテッド」には、4.7L V型8気筒SOHCエンジンを搭載。このエンジンは、従来搭載されていたエンジンの改良型で、最高出力170 kW (231 ps)、最大トルク410 N・m(41,8kg-m)を発揮する。
エクステリアは、フロントにジープブランドのシンボルとも言える7本の縦型スロットグリル、その両端には機能的な丸型ヘッドランプを配し、力強いデザインをアピール。ボディサイズは、先代より全長は130 mm、全幅は20 mmサイズUP。ホイールベースも90 mm延長された。
インテリアは、ツートーンのインストルメントパネルとドアトリムを採用。シート形状は人間工学に基づいたデザインとし、シートスライド量も増やされ、十分なヘッドルームに加え、ショルダールーム、レッグルーム、そしてフロントのヒップルームも拡大。また、LEDを採用した4連メーターパネルやインストルメントパネルなどは、精緻でコントロール性に優れるだけでなく、上質なインテリアを演出している。
従来から採用されていた5速オートマチック トランスミッションには見直しが図られた。さらに、ジープブランドでは初めて、ドライバーがマニュアル感覚の操作を行える電子制御式レンジセレクト(ERS)を標準装備し、フルオートマチックまたはドライバーによるマニュアル感覚の操作を選択することが可能となった。この他、サスペンションは、新開発の独立懸架式を採用。ドライバーにより正確なフィーリングとコントロール、ステアリングを提供、さらに車体先端の上下動の低減を実現するなど、オンロード性能を改善した。
さすがジープのフラッグシップ。悪路走破性能は史上最高級!
新しいグランドチェロキーには、2つの新しいフルタイム4WDシステムが設定された。「ラレード」に搭載された「クォドラトラックII」には最新のトランスファーが組み込まれ、あらゆる状況で最適なトラクションが得られるようにホイールスリップを予期して防止。本格的なローレンジ ギアを持つ電子制御式シフト機能も備えられている。さらに、「リミテッド」に搭載された最新の4WDシステム「クォドラドライブII」は、電子制御式リミテッドスリップデフ(ELSD)をフロント、センターそしてリアに採用することで、トルクの伝達を素早く、ほぼ100%のトルクを1輪だけに伝達することも可能。
安全面では、ABS、BTCS、ESPを標準装備し、すぐれたアクティブセーフティを実現。サイドカーテンエアバッグ、フォースリミッター プリテンショナー フロントシートベルトなども標準装備され、乗員の保護性能も高められた。
価格は、ジープ・グランドチェロキー ラレードが451.5万円、ジープ・グランドチェロキー リミテッドが525万円、ジープ・グランドチェロキー リミテッド5.7は588万円。