GTAのパフォーマンスをよりイージーに楽しめるセレスピード
フィアット オート ジャパンは3.2リッター・ハイパフォーマンスモデルであるアルファ156GTAに、6速セレスピード仕様を追加設定し、2月5日より全国のアルファロメオ正規ディーラーを通じて販売を開始した。
セレスピードとはATモード付き6速シーケンシャル・トランスミッションのことで、AT限定免許を持つ人でもMT車のようにクルマを操ることができる便利な機能。今回の156GTA セレスピードは右ハンドル仕様となっており、日本市場からの要望に応えるものとなっている。
スペックおよび装備については02年7月に発売された6MT、左ハンドル仕様のアルファ156GTAとほぼ同様。アルファ156をベースにGTA専用にセッティングされたスポーツ・サスペンションや専用デザインの17インチホイール、スポーティなワイドサイズタイヤを採用。またブレーキシステムはフロントに330mmの大径ベンチレーテッド・ディスクと強化タイプのブレーキサーボ、対向ピストン型ブレンボ製4ポッドキャリパーを採用するなど大幅に強化され、レーシングカーを意識した動力性能やブレーキ性能を備えているのが特徴である。また、ワイドフェンダーアーチや、ディフューザー一体型リアバンパーなどはGTAのスタイリッシュな外観にアグレッシブな雰囲気を与えている。
GTAはアルファを代表するブランド。それだけに、左ハンドルでマニュアルで乗らなければ意味がないというのも正論。だが、日本の交通事情を考えると、やはりイージーに乗りたいというニーズも捨てられないのも事実。今回のGTA右ハンドルセレスピードは、そんなワガママなアルフェスタのニーズに応えたもの。既存のトルコン式のQシステムとは違うので、250馬力というGTAならではのハイパワーユニットをマニュアルモードでダイレクトに感じることができるのは、とてもウレシイかぎり。
2リッターエンジンも直噴になり、無粋なエンジンカバーが付けられてしまった。もはや、あの芸術的ともいえる輝くインマニやシリンダーヘッドが楽しめるのはV6のみ。そんなエンジンを積んだGTAセレスピード。ドライビングスキルはなくとも、楽しく簡単にアルファの醍醐味を味わえる1台といえそうだ。
エンジンは3.2リッターV6・24バルブエンジンを搭載、駆動はFFで価格は586.95万円。