高い走行性能や特徴的なエンブレム、美しいデザインが魅力のアルファロメオ。ここでは新車・中古車のおすすめ車種と購入時のポイント、注意点などを解説しています。
アルファロメオはどんなメーカー?
アルファロメオとは、1910年に創業されたイタリアの自動車メーカーです。元々は高性能なスポーツカーを中心に開発しており、現在はフィアットの子会社として高級SUVやセダンを販売しています。
アルファロメオ車は高い走行性能と優美なデザインが魅力で、著名人にも多数の愛用者がいます。2023年には日本で1,700台弱の新車登録がありました。
エンブレムの意味
アルファロメオのエンブレムは、左半分に赤十字、右半分に人食い大蛇が描かれた個性的なデザインとなっています。
赤十字はアルファロメオ創業の地ミラノ市の市章、人食い大蛇はミラノを支配していた有力貴族ヴィスコンティ家の紋章です。
どんな人におすすめ?
アルファロメオ車は、以下のような人に向いています。
- スポーティーさと高級感を両立したい
- キレのあるハンドリングを楽しみたい
- エキゾーストサウンドを楽しみたい
- 機能美が光るオシャレなクルマが欲しい
イタリア車はワインディングロードの走行を得意とするクルマが多く、特にアルファロメオ車は「曲がりやすさ」に大きな強みがあります。また走りだけでなく、音や見た目まで楽しめる点も魅力です。
現在販売されているのは主に3車種
車種名 | 新車時価格 | ボディタイプ |
---|---|---|
トナーレ | 604万円~ | SUV |
ステルヴィオ | 753万円~ | SUV |
ジュリア | 697万円~ | セダン |
現在アルファロメオから販売されているモデルは、主に上記の3種類です。トナーレにPHEVの選択肢があったり、ステルヴィオとジュリアにハイパフォーマンスモデル(クアドリフォリオや限定車コンペティツィオーネ)があったりはしますが、それぞれのベースモデルと内外装が極端に異なる訳ではありません。
新車のおすすめランキング
ここでは、欧州の販売台数などを踏まえたアルファロメオの新車おすすめ人気ランキングをご紹介します。結果は以下の通りです。
順位 | 車種名 | 新車時価格 | 中古車相場 |
---|---|---|---|
1位 | トナーレ | 604万円~ | 399万円〜670万円 |
2位 | ジュリア | 697万円~ | 149.5万円〜2248万円 |
3位 | ステルヴィオ | 753万円~ | 192.5万円〜1025.4万円 |
1位 トナーレ(SUV)
- 新車時価格:604万円~
- 中古車相場:399万円~670万円
- サイズ:全長4530mm×全幅1835mm×全高1600mm
- 燃費:16.7km/L(WLTCモード)
トナーレはアルファロメオのラインナップで現在最も人気の車種です。日本でも人気が高く、女性客が多いのも特徴です。同じSUVのステルヴィオに比べて小型で運転しやすく、車両価格が抑えられている点などがその要因でしょう。
マイルドハイブリッド車とPHEVを選択できますが、どちらもアルファロメオらしいハンドリングのキレは失われていません。LKAなどの先進装備も備え、スポーティーながらも運転しやすい一台に仕上がっています。
2位 ジュリア(セダン)
- 新車時価格:697万円~
- 中古車相場:149.5万円~2248万円
- サイズ:全長4655mm×全幅1865mm×全高1435mm
- 燃費:12.1km/L(WLTCモード)
ジュリアはベンツCクラスやBMW3シリーズと比べると小型で、国産車ではMAZDA3セダンとほぼ同サイズ。ただし全幅は1800mm以上あり、車内空間が広いです。シートは体をタイトに包み込むような形状になっています。後輪駆動でハンドリングのキレも抜群。またトナーレと比べて加速も伸びやかです。
ベースモデルの約2倍(1357万円)の価格で、ハイパフォーマンスモデル「クアドリフォリオ」を購入できます。こちらはV型6気筒エンジン搭載で、最高出力510PS・最大トルク600Nmを誇ります。
3位 ステルヴィオ(SUV)
- 新車時価格:753万円~
- 中古車相場:192.5万円~1025.4万円
- サイズ:全長4690mm×全幅1905mm×全高1680mm
- 燃費:15.4km/L(WLTCモード)
ステルヴィオはミドルサイズSUVで、サイズや価格はBMWのX3とほぼ同等です。BMWもスポーティーな走りを魅力としていますが、ステルヴィオはX3以上にハンドリングのレスポンスが良く、特にコーナリングでその魅力を発揮します。快適性よりあくまで走りの楽しさを重視したクルマです。
ステルヴィオにもハイパフォーマンスモデル「クアドリフォリオ」があります。最高出力と最大トルクはジュリアのクアドリフォリオと同じ510PS・600Nmです。
中古での購入も狙い目
一般に、輸入車は国産車と比べてリセールバリューが低いです。なかでもアルファロメオは中古車価格が安い傾向があります。 例えば3年落ちのステルヴィオでも、新車時価格の4~5割程度(300~350万円)の価格で販売されていることがあります。気になる車種が安く売られていないか、中古車の在庫も確認してみると良いでしょう。
中古車のおすすめランキング
ここからは、生産を終了したモデルの人気車種おすすめランキングをご紹介します。中古車専門店ガリバーの販売実績等を集計した上でのランキングTOP3は以下の通りです。
順位 | 車種名 | 中古車相場 | ボディタイプ |
---|---|---|---|
1位 | アルファGT | 27.8万円〜125.8万円 | クーペ |
2位 | アルファ159 | 24.8万円〜249万円 | セダン |
3位 | ジュリエッタ | 20万円〜389万円 | コンパクト |
1位 アルファGT(クーペ)
- 生産終了年:2011年8月
- 中古車相場:27.8万円~125.8万円
- サイズ:全長4495mm×全幅1765mm×全高1375mm
アルファGTは、アルファロメオの中でも大きな人気を博した「アルファ156」をベースに開発された2ドアクーペです。2ドアとは言っても乗車定員は5名で、さらにハッチバックを採用することで荷室容量も確保。個性的なデザインと実用性を兼ね備えた一台となっています。
10年以上前に生産を終了したモデルであることから、現在は中古車市場でも希少な存在です。
2位 アルファ159(セダン)
- 生産終了年:2011年7月
- 中古車相場:24.8万円~249万円
- サイズ:全長4690mm×全幅1830mm×全高1430mm
アルファ159は、大ヒット車であるアルファ156の後継車として2005年に登場したセダンです。2011年に生産終了となり、その後ジュリアが後継車としてデビューしています。独特のデザイン性で好みは分かれるものの、他のラグジュアリーセダンと見た目からしっかり差別化できています。
アルファGTと同じく10年以上前に生産を終了していることから、こちらも中古車市場でも希少な存在です。
3位 ジュリエッタ(コンパクト)
- 生産終了年:2021年11月
- 中古車相場:20万円~389万円
- サイズ:全長4350mm×全幅1800mm×全高1460mm
ラグジュアリーコンパクトのジュリエッタは、運転が苦手な人でも運転しやすいサイズのハッチバックです。新車時価格も最終モデルで約400万円に抑えられており、アルファロメオのラインナップの中では購入しやすい価格帯という点も魅力でした。
小型でもパワフルに走り、程よいエキゾーストサウンドが走りの爽快感を与えてくれます。
アルファロメオは買ってはいけない?
高い走行性と美しいデザインが魅力のアルファロメオ。しかしネット上には「やばい」「買わない方がいい」といった意見もあります。ここではその理由と、購入時に注意すべき点をご紹介します。
故障が多いと思われがち
「アルファロメオは故障が多そう」と考えている人は少なくありません。実際のところ、国産車に比べればアルファロメオは故障が多い傾向があります。しかしながら、他の輸入車と比べて突出して故障が多い訳ではありません。
故障や不具合では、電気系統のトラブルが多いと言われています。警告灯の誤作動など、軽微なトラブルが発生することがあるようです。
整備コストや整備拠点の数が課題
アルファロメオを含めて、現在のクルマは簡単に故障しません。しかしながら、輸入車の場合は整備費用や修理費用が国産車より高くなりがちです。またアルファロメオは正規ディーラーの数も少なく、地域によっては整備拠点への持ち込みに苦労することも考えられます。
「こだわりの一台」としては優秀
このように、アルファロメオは維持費や整備環境といった点で課題があります。しかし経済的に購入・維持できる余裕があれば、所有していて満足感を得られることも多いです。特にドライブ好きの人にとっては、非常に相性の良いパートナーとなるでしょう。
(前略、アルファGTは、)加速性能はすごくありコーナーでのハンドリングもすごく面白いです。中古での購入でしたが故障は全然ありません。燃費にも全く不満はありません。アルファGTはとてもデザインのおしゃれなグランツーリスモカーなのでとても気に入っています。(30代男性)
購入時のチェックポイントは?
ここではアルファロメオの新車・中古車を購入する際に気を付けるべき点を解説します。
新車購入でのポイント
新車購入では、以下の点に注意しましょう。
- 予算的に無理はないか
- 近くに正規ディーラーなどがあるか
アルファロメオは車両価格が比較的高いので、新車で無理して買うとローンの支払いなどに苦労します。また、いざ不具合などがあった時にすぐ店舗へ駆け込めるよう、ディーラーなど整備拠点の位置・距離も確認したいところです。
中古車購入でのポイント
中古車購入では、以下の点に注意しましょう。
- 年式と走行距離のバランス
- 内外装の状態
- 車両の整備状況
年式と走行距離は「1年あたり5000~1万キロ」を目安に考えましょう。過走行車だけでなく、極端に走行距離が少ないものも避けた方が良いです。
アルファロメオの中古車は、元のオーナーがクルマ好きの場合も多いです。きちんとメンテナンスされている可能性がある一方、多く走って部品などが劣化している可能性もあります。整備状況をよく確認し、必要に応じて部品の交換なども依頼すると良いでしょう。
中古ならアフターサービスの確認も
アルファロメオはライバルにない、独自の魅力を持ったメーカーです。ドライブ好きやオシャレなクルマに乗りたい人にお勧めします。
中古車の購入では保証や返品制度が充実したお店を選びましょう。
ジュリアのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成29年10月(2017年10月)〜現在
- 新車時価格
- 446.0万円〜2198.0万円
ジュリアの在庫が現在1件あります
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