100万円以下で買えるフランス、イタリア、スウェーデン車5選

100万円以下で買えるフランス、イタリア、スウェーデン車5選

フランス・イタリア・スウェーデン車の人気が出ている。輸入車は、国産車と比べ高価格のため敬遠されているが、中古車では驚きの価格になっていることも多い。今回は、100万円以下で買えるオシャレなフランス、イタリア、スウェーデン車5台を紹介する。

*中古車相場は2023年5月調べ

どの程度の予算で探したら良いか分からない…

中古車探しをガリバーに相談

お勧め1:狭い道でも楽々!軽より小回りが得意!

3代目ルノー トゥインゴ

ルノー トゥインゴ インテンス2018年式の車両画像

※上図:ルノー トゥインゴ インテンス2018年式

3代目ルノー トゥインゴは、2016年に登場したモデルだ。特徴は、4人乗りと、全長3,620×全幅1,650×全高1,545mmという小さなボディだ。しかし、軽自動車と比べると、やや大きなボディサイズとなっている。だが、小回り性能は軽自動車を上回る。

トゥインゴの最小回転半径は4.3mで、ワゴンRの最小回転半径は4.4mと、0.1m小さい。さらにトゥインゴは、リヤにエンジンを搭載した後輪駆動だ。フロントにエンジンが無いため、タイヤの切れ角を大きく取れる。そのため、軽自動車に比べて扱いやすいのだ。また、後輪駆動のため、走行性能はスポーティだ。

 

搭載エンジンは、0.9L 直3ターボエンジンだ。前期のモデルは90ps&135Nmでパワフルだった。また、5速MT車には、1.0L直3エンジンも用意されている。

GTは、刺激的な走りが魅力だ。109psを発揮するハイパワー仕様のターボエンジンを搭載しているからだ。さらに、トゥインゴはキュートなデザインで、多くのユーザーを魅了している。

 

3代目ルノー トゥインゴの中古車相場は、2017年式で約90~110万円くらいだ。あと、1~2年経つと、予算が100万円でも購入できるだろう。お勧めグレードは、上級グレードで装備が充実しているインテンスだ。100万円の予算では、まだ少し厳しいが、キャンバストップが装備されるインテンス キャンバストップもお勧めだ。

中古車相場は、人気軽自動車と同等レベルにある。3代目トゥインゴの中古車相場は、約90~110万円(2017年式)くらいに対し、人気軽自動車であるスズキ ワゴンRスティングレーの中古車相場は70~120万円だ。

自動車税は大きく異なるが、同じくらいの予算でトゥインゴを購入することが可能だ。

ルノーの人気モデル中古車をチェックする>

お勧め2:超ロングセラーモデルで選びやすい

フィアット500

フィアット 500 1.2 ポップ2017年式の車両画像

※上図:フィアット 500 1.2 ポップ2017年式

フィアット500は2008年に登場した。フィアット500には、日本ではあまり売れない3ドアハッチバックが装備されている。しかし、ユニークで可愛らしいデザインは、多くの日本ユーザーのハートを鷲掴みし、稼ぎ頭となった。

 

搭載されたエンジンは、自然吸気直4の1.2Lと1.4L、直2の0.9Lターボが用意されていた。お勧めは、2気筒の0.9Lターボだ。ツインエアと呼ばれているエンジンである。

ツインエアは、最もパワフルで、フィアット500を俊敏に走らせることができる。最大出力は85ps、最大トルクは145Nmだ。2気筒のため、バラバラとした音と振動が大きめに感じる。国産コンパクトカーでは、許されないくらいのレベルだ。だが、フィアット500だと、そんな欠点もなぜか許せるだけでなく、むしろ個性のように感じる不思議なクルマだ。

 

2008年デビューのフィアット500は、設計が古いクルマだ。しかしデザインは、いまだ色褪せていない。こうしたモデルは稀で、フィアットの卓越したデザイン力を感じさせる。

また、フィアット500は、数えきれないほどの特別仕様車が用意されている。色々なテーマカラーや装備が設定されているため、とても綺麗な特別仕様車になっている。こうした特別仕様車がお勧めだ。

 

フィアット500の中古車価格は、2016年のマイナーチェンジ以前であれば、予算100万円で十分選ぶことが可能だ。2013年以前であれば、50万円を切る車両多い。2015年式の中古車相場は、60~90万円くらいとなっている。

フィアットの人気モデル中古車をチェックする>

お勧め3:美しさ際立つスポーツハッチバック

アルファロメオ ジュリエッタ

アルファロメオ ジュリエッタ スプリント2014年式の車両画像

※上図:アルファロメオ ジュリエッタ スプリント2014年式

アルファロメオ ジュリエッタは、2012年に登場したCセグメントのコンパクトカーだ。ジュリエッタの魅力は、なんといっても美しいデザインと走行性能だ。

まず目に飛び込んでくるのは、アルファロメオ伝統の盾型グリルだ。歴史を感じさせるのと同時に、斬新さもある。各部には、歴代ジュリエッタのヘリテージを感じさせるデザイン手法が施されている。ヘッドライトは、コンパクトカーらしい可愛いデザインだ。しかし、ボディ面の張りは力強い。筋肉質で、とても力強く見える美しいデザインだ。

 

アルファロメオと言えば、スポーティな走りだ。搭載エンジンは170ps&230Nmをアウトプットする1.4L直4ターボと、235ps&300Nmを誇る1.7L直4ターボの2タイプが設定された。どちらのエンジンも、パワフルで力強い走りが可能だ。1.7Lエンジン搭載車は、デビュー時は6速MTのみだったが、後に、6速ATにも追加された。

 

本来なら、1.7Lターボエンジンを搭載したクアドリフォリオ系がお勧めだ。レザーシートやブレンボのブレーキなどが装備され、最も熱いモデルである。しかし、2012年式でも100万円を切る車両はほとんどない。

予算が100万円以下の場合、1.4Lの最上級グレードに相当するコンペティツィオーネがお勧めだ。

下記は、エントリーグレードのスプリントよりコンペティツィオーネをお勧めする理由だ。

  • スポーティな走りをする
  • ホイールは17インチと1インチアップしている
  • シートはレザーとファブリックのコンビシート
  • 上質感がアップしている

 

アルファロメオ ジュリエッタの中古車相場は、コンペティツィオーネとスプリントのどちらか、かつ2014年式以前であれば、100万円の予算で購入できる。2014年式の中古車相場は、60~100万円位で購入しやすい価格だ。

アルファロメオの人気モデル中古車をチェックする>

お勧め4:シンプル系で洗練された北欧デザイン

ボルボ V40

ボルボ V40 T-4 2013年式の車両画像

※上図:ボルボ V40 T-4 2013年式

ボルボV40は、2013年に登場したCセグメントのコンパクトカーだ。ルーフがやや長いこともあり、5ドアハッチバックだが、ショートワゴンと呼ばれている。

ボルボV40の内外装は、スカンジナビアンデザインが採用されている。シンプルで洗練されたデザインは、センスの良さを感じさせる。ドイツ車とは、まったく異なるデザインテイストということもあり、とても新鮮に見える。2013年デビューのため、設計はやや古いものの、今でも見劣りしないデザインが魅力だ。

 

V40の大きな魅力のひとつが、優れた予防安全装備だ。2013年デビュー時のモデルでも、現在のような歩行者検知式自動ブレーキなど、多彩な予防安全装備や運転支援機能を用意している。当時は、世界トップレベルの予防安全装備だった。やや古い年式であっても、安心して乗れる数少ないモデルだ。

ただし、初期のモデルには「セーフティ・パッケージ」と呼ばれる予防安全装備がオプション設定となっている。ごく稀に非装着のモデルがあるかもしれない。そのため、2013~2014年式位のモデルには、「セーフティ・パッケージ」が装着されているか確認する必要がある。

 

予算100万円でボルボV40を購入するなら、2015年式以前のモデルが対象となる。中古車相場は約70~120万円となっている。お勧めは、2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載したD4系だ。予算100万円だと、ギリギリ買えるといった状態である。ガソリン車だと、1.6Lターボで装備が充実したT4 SEがお勧めだ。

ボルボの人気モデル中古車をチェックする>

お勧め5:軽快感あふれるクーペルックのコンパクトSUV

初代ルノー キャプチャー

ルノー キャプチャー インテンス2014年式の車両画像

※上図:ルノー キャプチャー インテンス2014年式

初代ルノー キャプチャーは、2014年から2021年まで販売されたBセグメントのコンパクトSUVだ。初代キャプチャーのボディサイズは、全長4,125mm×全幅1,780mm×全高1,565mmだ。このクラスの中で、全長が短いSUVとなっている。

外観デザインは、迫力のあるフェイスに、流麗なルーフラインをもつクーペルックだ。ルノーモデルらしい、綺麗な面と線で構成されている。インテリアは、柔らかく、重厚感のあるデザインで、SUVらしさを表現している。特徴は、「ジップシートクロス」と呼ばれる取り外しが容易なシート表皮が装備されていることだ。取り外すことで、異なる柄を表皮にすることが可能だ。

 

初代キャプチャーに搭載されたエンジンは、1.2L直4ターボだ。初期のモデルは、120ps&190Nmをアウトプットした。6速のデュアルクラッチトランスミッションと組み合わされていて、機敏に走る。

ハンドリングもスポーティだ。軽快感があり、SUVとは思えないほど、軽やかにカーブを抜けていく気持ちよい走りが可能だ。ただし、SUVながらFF(前輪駆動)のみの設定だ。雪深い道や滑りやすい悪路の走行はできない。

 

初代キャプチャーの中古車価格は、十分な買い得感が出てきている。2代目キャプチャーが登場して、しばらく経過しているからだ。

100万円の予算で購入できる初代キャプチャーの年式は、2017年以前だ。だが、中古車流通量がとても少ない車種のため、中古車相場にややバラつきがある。しかし、2016年以前のモデルになると、100万円を切っている車両が多い状態のため、買い得感は抜群だ。

流通のほとんどが、上級グレードのインテンスだ。装備も充実しているので、お勧めのグレードである。かなり稀だが、「アニヴェルセル」や「カンヌ」と呼ばれる特別仕様車も装備がよく、個性的でお勧めだ。

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員