トヨタ マークX
マークX

キャビン上部を絞り込み、ワイドトレッド化により低重心の安定したリヤビューを作り出している。

マークX

ローダウンを施されたTRDバージョン。より、アグレッシブなスタイルに変身!

マークX

コッテリとした印象のインパネまわり。鮮やかなオプティトロンメーターは高級感タップリ。

マークX

エンジンは、すべてSU−LEV(4つ星)対応。

マークX

マークXについて、語るトヨタの張社長。月販5,000台が目標。

マークX

グリルセンターには、大きくXをイメージしたエンブレムを装着。これは目立つ・・・。

未知への走りを予感させる大胆なボディデザイン

 マーク?からマークXへ。ついつい、マーク・テンなんて読みそうだがマーク・エックスと読むのが正解。マーク?の後継者として伝統を受け継ぎ、さらに磨き上げながら未知への可能性を秘めている、という意味を込めてのX(エックス)なのだ。

 マーク?は、1968年に発売されて以来、累計480万台を超える販売を記録している。なんと、トヨタの歴代車種別累計販売台数では、カローラ、コロナに次ぐ第3位だというから驚きだ。

 今回のフルモデルチェンジの開発コンセプトは「ダイナミック&スタイリッシュFRセダン」。コンセプト通り、スタイリングはトヨタ車にはない大胆な処理が施されている。例えば、ボンネットからショルダーライン、Cピラーからショルダーラインへと大胆な段差をもたせた造形。トヨタではこういったデザイン処理をタテ見切りと呼ぶようで、ほとんどのトヨタ車には見られない独特なデザインだという。

 フロント部分では、睨みの効いた3連のヘッドライトが特徴。とくに、ブラックやブルーといったダークカラーとの組み合わせのほうが、よりヘッドライトの個性が映える印象。サイドビューはというと、グラスエリアを小さくまとめ全体に塊感を演出。エアロパーツで武装したSパッケージ車には、225/45R18という大径タイヤ&ホイールがセットされ、AVSと呼ばれる減衰力制御を組み合わせたモノチューブショックアブソーバーサスペンションが装着されているのもポイントだ。リヤスタイルは、マフラーまでもデザインの一部としたバンパーを採用。流れるような統一されたスタイルが美しい。

 スタイルだけでなく、マークXは走りのパフォーマンスについても、徹底的に磨き上げられている。基本となるプラットフォームは、好評のクラウンと同じモノをベースとしてリヤ部分の一部をマークX用に変更。さらに、FRらしい爽快な走りを支えるため、前後の重量配分も54:46とし、ドライバーの位置をホイールベース中央に配置。フロント&リヤともショートオーバーハングし、クルマの挙動をドライバーが把握しやすくなっている。

 搭載されるエンジンは、2.5と3.0リッターの2タイプ。2.5リッターが215馬力、3リッターが256馬力。それぞれ、高効率化されたゲート式シーケンシャルシフトマチックの6速ATと組み合わせ。250Gにのみ4WDがあり、5ATの設定となる。

 さて、インテリアに目を向けると、スタイリッシュなスタイリングとはひと味違うコッテリ系のインパネまわりが目に飛び込んでくる。太目のセンターコンソールに、ドーンと鎮座したナビ&オーディオのコントロールパネルの存在感は格別。各種、操作系のスイッチ類も大きく、使いやすい配慮がなされている。さらに、コッテリ感を強調するのがLEDを駆使した照明。大きな天井のイルミネーションは、まさに車内のシャンデリア状態。ATのシフトパネルやセンタークラスター、ドアアームレストなどの照明まで加わり、車内はゴージャスなイルミネーションの世界へ・・・。

 内装色はSパッケージ車がブラックのみ。その他の車種は、ブラウンとアイボリーの設定。ボディカラーは、全6色となる。

 価格(税込み)&グレードは、250GのFパッケージが245.7万円から、250GのSパッケージが308.7万円、300Gが323.4万円、300GプレミアムSパッケージが384.3万円となっている。

 気になる走りはというと「Sパッケージ装着車については、クラウン・アスリートよりスポーティ」という開発関係者のコメント。欧州セダンにも負けないホットな走りが期待できそうだ。

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代表グレード
250G Sパッケージ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4730×1775×1435
車両重量[kg]
1510
総排気量[cc]
2499
最高出力[ps(kw)/rpm]
215(158)/6400
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
26.5(260)/3800
ミッション
6AT
10・15モード燃焼[km/l]
12.6
定員[人]
税込価格[万円]
308.7
発売日
11月9日
レポート
大岡智彦(編集部)
写真
徳田 透(編集部)