ステーションワゴンは、セダンの走行性能と広い車内空間を実現した魅力的な車です。
しかし、近年ではミニバンやSUVの人気が高まっていることもあり、ステーションワゴンがどんな車種で、どんな特徴があるのか分からない方も少なくありません。
そこで本コラムでは、ミニバンやSUVと比較したときの魅力に加え、おすすめの5車種についてもご紹介します。
ステーションワゴンはどんな車?
ステーションワゴンとは、車体が2BOXで車高の低いワゴンのこと。セダンのトランク部分を上部に広げた形と覚えておくと良いでしょう。
ワゴンはもともと乗用車として設計されているため、商用車が基準のバンに比べると積載力はやや小さいです。
ステーションワゴンは乗る人の利便性だけでなく、セダン譲りの高い走行性能も備えた車。「使い勝手は大切だけど走り心地も重視したい!」という方に向いている車種です。
SUVやミニバンにはないステーションワゴンの魅力
ステーションワゴンとよく比較される車種にSUVやミニバンがあります。一見大きな差はないように感じますが、特徴や向いている人には次のような違いがあります。
車種 | ステーションワゴン | SUV | ミニバン |
特徴 | ・乗車人数にかかわらず積載力が一定 ・オンロードで高い走行性能を発揮 ・高燃費 |
・車種が豊富 ・オフロードなどのスポーツ走行が得意 ・車高が高い |
・大人数(7~8人)の乗車が可能 ・3列シート搭載で1人あたりのスペースを広く確保できる ・ファミリー使用を想定した設計が充実(低床式、チャイルドシートなど) |
向いている人 | 乗車人数5人以下で走りやすさと利便性を求める人 | キャンプや釣りなど、オフロード走行が必須のアウトドアへよく行く人 | 家族の人数が6人以上の人、行事やイベントなどで乗車人数が安定しない人、小さな子どもがいる人 |
ステーションワゴンは通勤、送迎、買い物、レジャーといったさまざまなシーンも卒なくこなせる器用な車種です。
一定の積荷スペースを確保できることから、買い物や旅行へ行く際も荷物の管理がしやすいでしょう。
また、燃費性能はSUVやミニバンに比べると、ステーションワゴンに軍配が上がります。車高が低いことからSUVやミニバンよりも酔いにくいというメリットもあるため、お年寄りや小さな子どもでも安心して乗せられます。
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【2019年決定版】人気でおすすめのステーションワゴン5選
「セダンの走り心地とワゴンの積載力を備えた高燃費な車種」と聞くと、ステーションワゴンもまだまだ捨てがたい車種だということに気がつくはずです。
以下では人気が高いステーションワゴン5車種をご紹介します!
スポーティーさが魅力のスバル/レヴォーグ
ステーションワゴンの魅力は、洗練された外観と取り扱いやすい車格です。
荷室開口部の最大幅は1,115mmと広く、アウトドアシーンなどで大きな荷物を積みたいという場合も安心できます。
サンルーフや各種LEDなどアクセサリーやオプションも豊富で、所有する喜びや走る楽しさを体感できる1台です。
ボディサイズ | 全長:4,690、全幅:1,780、全高:1,500 (mm) |
エンジン | 1,600/2,000cc |
JC08モード燃費 | 16.0km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
価格(税抜き) | 2,850,000円~ |
広々設計が魅力のホンダ/シャトル
シートを倒して後部をフラット空間にアレンジすると、通常時の荷室容量570Lを1,141Lに広げることができます。
運転席、助手席にはハイデッキセンターコンソールを採用し、ゆったりとしたパーソナルスペースが確保されています。
ボディサイズ | 全長:4,440、全幅:1,695、全高:1,545 (mm) |
エンジン | 1,500cc |
JC08モード燃費 | 22.0km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
価格(税抜き) | 1,639,000円~ |
優れた安全設計が魅力のトヨタ/カローラフィールダー
セーフティ・サポートカーに認定されているカローラフィールダーは、パーキングサポートや予防安全(各種アシストコントロール)をはじめとした安全設計が多く取り入れられているステーションワゴンです。
独自の検知センサー(Toyota Safety Sence)を搭載しているため、運転に慣れていない方でも安心して選べる1台といえます。
ボディサイズ | 全長:4,400、全幅:1,695、全高:1,500 (mm) |
エンジン | 1,500cc |
JC08モード燃費 | 16.4km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
価格(税抜き) | 1,534,000円~ |
洗練された内外観が魅力のマツダ/アテンザワゴン
立体感のあるフロントとラグジュアリーなインテリアが採用されたステーションワゴンです。
マツダのフラッグシップモデルでもあるため、造り込まれたボディやインテリアを求める方に最適です。
運転時の安定性や快適性が高められているため、心地よい走りを追求したいという方にも向いているでしょう。
ボディサイズ | 全長:4,805、全幅:1,840、全高:1,480 (mm) |
エンジン | 1,997cc |
JC08モード燃費 | 16.6km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
価格(税抜き) | 2,620,000円~ |
利便性が魅力の日産/ウイングロード
トランクのバッグドアは雨よけにもなる便利設計。ラゲッジルームには取り外して水洗い可能なアンダーボックスも搭載されているため、家族や友達と思いきりアウトドアを楽しみたいという方におすすめです。
ボディサイズ | 全長:4,440、全幅:1,695、全高:1,505 (mm) |
エンジン | 1,498cc |
JC08モード燃費 | 17.2km/L |
燃料 | レギュラーガソリン |
価格(税抜き) | 1,490,000円~ |
ステーションワゴンが活躍するシーン
基本的な走行性能が高いため、運転する楽しみを感じている人には快適なドライブを約束してくれるでしょう。車高は低く、重心も安定しており、走行時にぐらぐらと揺れてしまうような心配はありません。例えば、突風の吹く海沿いや陸橋、山間部の峠道なども優雅に走行できます。
また、ステーションワゴンの乗車定員は5人が基本です。この点はセダンと変わりませんが、ステーションワゴンは後部に隔てがなく広々とした空間を確保できるため、5人乗車時でも圧迫感を感じさせません。
5人以下の家族なら、荷物をたくさん積んだ家族旅行でも活躍できるでしょう。後部座席をフラットにアレンジできる車種の場合、車中泊もできると話題です。
ステーションワゴンは用途も色々
人気が下火になっているといわれるステーションワゴンですが、今回ご紹介したように、魅力的な点もたくさんあります。
車内の広さはミニバンほどではないものの、シートアレンジが可能な車種は車中泊もできる優れもの。
「運転そのものが好き」という方は、セダンよりも広い車内で快適な走りを実現するステーションワゴンを検討してみてはいかがでしょうか?
- Supervised by norico編集長 村田創
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中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!