【初心者向け】車の「年式」とは?調べ方と考え方についてまとめてみた

【初心者向け】車の「年式」とは?調べ方と考え方についてまとめてみた

車を購入するときには、デザインや機能などを念入りにチェックしますが、それらと一緒に忘れずに確認したいのが「年式」です。
たかが「年式」と思われますが、納税・売買・保険の契約などのシーンでは、「年式」によって支払いの金額が左右されます。
今回は、「年式」の理解を深めつつ、役に立つ調べ方と考え方についてご紹介します。

車の「年式」とは何か?

車の年式は、考え方によって意味が変わるもので、まずは車の年式の考え方をご説明します。車の年式には、主に2つの意味合いがあります。

  • 車が製造された年
  • 国内で車を登録した年

「車が製造された年」は輸入車における考え方となっており、モデルイヤーを表すことも。輸入車は、本国での製造から日本での販売まで時間を要するため、国内で登録されるまで年にズレが生じるケースも多々あります。

例えば2015年式の車だとしても、製造は2014年後半の可能性があるので間違えないようにしましょう。

「国内で車を登録した年」は初度登録年月と言われており、製造後に登録された年が年式になります。新車の場合は年式が購入時と同じ、中古車だと最初の持ち主が購入した年で設定されます。

また、車の古さによって年式の呼ばれ方が変わります。古い車は「低年式」、新しい車は「高年式」と一般的には呼ばれているので、覚えておきましょう!

車の「年式」が必要なシーンとは?

皆さんは、どのような場面で「年式」というキーワードに注目しますか?ここでは、「年式」が必要なシーンをピックアップして解説します。

中古車を売買するとき

中古車を売買する時、価格や状態だけでなく、「低年式」か「高年式」かどうかも大事な要素です。

高く売るならなるべく高年式のものがよいのか?安く買うなら低年式の車でも大丈夫なのか?をチェックしてみましょう。

車の税金の計算

年式は、車の税金計算にも重要な要素です。ガソリン車は初年度登録から13年経過、ディーゼル車は11年経過で自動車税がアップします。

登録年によって税金が変わるので、車の税金を安く抑えたいなら、なるべく高年式のものがいいでしょう。

自動車保険の契約

自動車保険の契約は、車種と年式によって料率が設定されています。

自動車保険は、事故のリスクと現在の車両価値によって保険料を決めているため、年式が古いと補償範囲も狭くなり、車両保険に入っても、万が一事故をした際に支払われる保険金が安くなります。

また、低年式車の場合は、支払われる保険金より修理費の方が高くなるケースも。

さらに、年式が不明、またはあまりにも古すぎると、契約が遅れるかそもそも加入を断られることもあります。自動車保険と契約するなら、年式にも注目してみましょう!

意外と簡単?「年式」を調べる方法とは?

年式の調べ方は簡単です。下記の方法を参考に確認してください。

  • 車検証の「初年度登録年月」をチェックする

年式を調べるなら、車検証にある初年度登録年月をチェックしましょう。軽自動車の場合は、「初年度検査年月」が年式になります。

  • 新車保証書をチェック

車検証があっても、初年度登録年月が記載されているとは限らず、年月が異なる可能性も。 また、車検証を携帯していなかったり、なくしてしまったりすることもあります。

そのときは「新車保証書」をチェックしましょう。新車保証書は整備手帳に入っていることが多いです。 その中で「登録日」に記載されているのが、その車の年式です。中古車の場合は中古車保証書から確認できます!

  • シートベルトの付け根をチェック

シートベルトの付け根から車の年式がチェックできます。シートベルトの付け根には、製造年月が記載されているので、そこから年式を推測するのです。

ただ、確実な年式を知ることはできないので注意しましょう。正確な年式は書類から確認するのがベストです。

知っておくと役に立つ!「年式」の考え方って、どんなこと?

年式は、製造や登録を確認するだけのものではありません。年式が古ければ、税金の負担が増えて家計を圧迫することも。年式にフォーカスして車の購入を検討することで、その後の売買や保険料で得をすることもあります。

たとえば、登録してから13年を超えている中古自動車を購入する場合、毎年支払う自動車税は、増額されます。価格は安くても、維持費が高くなってしまうのです。

関連記事:自動車税増税|13年を超えた低年式車が増税!? 課税対象になる前に、車を乗り換えよう!

しかし、古い年式でも整備歴がしっかりしている、コンディションが良い、信頼できる中古車屋さんで扱っているなど、購入後に大きなトラブルによる出費が無さそうな車であれば、お買い得な一台を見つけることもできます。その点を理解した上で、どんな車を購入するのか考えましょう。

「年式」の調べ方と考え方を知れば、車の売買で得することもある!

ここまで解説してきたように、車の年式はその車が製造された年代、もしくは国内で初めて登録された年のことを指します。

年式は中古車を購入する際にはぜひ確認しておきたい項目です。年式をきちんと理解すれば、保険の契約や車の売買もスムーズに済みますし、車の買い替え時のベストタイミングを推測できるなどメリットがたくさんあるからです。

納税・売買・保険の契約などのシーンでは、「年式」によって支払いの金額が左右されます。そういった場面で損をしないためにも、今回の記事を参考に年式の調べ方や考え方を覚えておきましょう。

関連記事:中古車は何年落ちまでにすべき?年式で考えるクルマ選び

 

Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!