たとえ欲しいクルマが決まっていたとしても、事前に確認しておかなければならないことを忘れてしまうと、予想以上に費用がかかってしまったり、納車後に後悔したり・・なんてことも。
今回はそんな状況を未然に防ぐため、クルマ購入時のチェックポイントをまとめました。
クルマ購入の事前準備をしましょう
まずはクルマを購入する前に、予備知識と欲しいクルマのイメージをしっかり持つことが大切です。
曖昧なイメージしかなく、お得だからと勢いだけで買うことがないように、気を付けましょう。購入の目的や費用、絶対に譲れない条件、妥協できる条件の優先順位など、具体的なイメージを持っていた方が、販売店スタッフも相談にのりやすくなります。
スタッフとのコミュニケーションを大切にした方が、色々なアドバイスをもらえて、結果的にお得になることもあります。
チェックポイント① 事前準備
クルマ購入の目的は?
通勤・通学で使うのか、普段の買い物や通院などの生活の足として使うのか、休日のレジャーや趣味で使うのか、目的をはっきりさせておきましょう。
使用人数は?
クルマを使う時に、何人で乗るのかを確認してください。目安は家族の人数よりも1~2人多い乗車定員のクルマです。そうすれば、祖父母と一緒に出かけるときや、荷物の多い際にも余裕を持ってお出かけすることができます。
譲れない条件は?
5人以上乗車できるクルマがいい、カーナビは純正がいい、燃費を考えてディーゼル車がいいなど、どうしても譲れない条件も必ず確認しましょう。
希望するメーカーや車種は?
どのメーカーのどの車種がいいのか、決めておきましょう。中古車を購入する場合、これを決めておけば別メーカーの同じグレードのクルマを提案してもらえる場合があります。
駐車場は確保できてる?車両サイズは大丈夫?
意外に忘れがちなのは、購入したクルマが駐車場にきちんと入るかどうかです。
特に屋根付きや立体の駐車場を利用する場合はクルマの大きさだけでなく、高さも関係してきます。納車後に余計な手間や費用がかかることにならないよう、確認しておきましょう。
新車と中古車どっちにする?
購入の際には、新車と中古車どちらにするかも検討してみてください。
さらに、購入後のランニングコスト(維持費)まで考えた上での上限金額も決めておきましょう。
チェックポイント② 車両の確認・試乗
現車確認は必ずしましょう。可能であれば、試乗もできると良いですね。
外装・内装、必要書類などのも入念に確認しましょう。ガリバーなどの中古車販売店でも、納車後1ヶ月以内なら返品受付が可能というサービスを行ってますので、その点の確認もしておきましょう。 実際に販売店を訪れれば、お店の雰囲気やスタッフの対応の良し悪しも把握できます。 さらに、車検の有無もクルマの価格に差が出るポイントです。
展示車両で乗り心地をチェック
実際に運転席に座り、運転しやすい姿勢がとれるか、視点はどうかなど、必ず確認しましょう。
納車後の不具合対応や返品について確認する
実際にクルマが納車されて、乗り始めてから不具合や故障が見つかることもあります。これは中古車だけに限らず新車でもまれにあることです。そんなときのために、納車後に見つかった不具合や故障に対応してくれる店なのかを必ず確認しましょう。
中古車検討時に確認すべきこと
- 車両修復歴の有無
どれだけ見た目をきれいに修復しても、大きな事故歴のあるクルマはどこかに歪みや不具合が出ている可能性があります。少しぶつけたり擦ったりした程度なら気にする必要はありませんが、大規模な修復が行われているクルマは避けたほうがいいでしょう。
- 使用歴
以前にどのような用途で使われていたのかもチェックしてみてください。自家用でワンオーナーのクルマは人気が高い傾向にあります。営業車やレンタカーとして利用されていたクルマは比較的安価な反面、年式のわりに走行距離が多いのがデメリットといえるでしょう。
- 車検
車検が残っているのかも忘れずに確認しましょう。年式やコンディションの割に価格が安いな思ったら、車検が切れていたというのはよくある話です。
- 定期点検記録簿
定期点検記録簿とは、その車の過去の整備状況を把握するためのものです。前のオーナーがどんな整備をどんなタイミングで行っていたかが分かります。購入の際にはできるだけ定期点検記録簿があるクルマを選び、ない場合はその理由を販売店に聞いてみましょう。
- 外装のコンディション
ボディやガラスのキズや凹み、パネルのすき間、塗装状態など、くまなくチェックしましょう。詳しくは 外装チェックのコラムもチェックしてみてください。
- タイヤ
タイヤは安全走行に関わる大切なチェック項目です。劣化による割れやキズの有無、すり減り具合を中心にしっかり確認してください。
- 内装のコンディション
シートの汚れや染み、電気機器の動作確認、車内のにおいなど、チェック項目はたくさんあります。詳しくは 内装チェックのコラムも参考にしてみてください。
- 試乗時
エンジンのかかり具合、異音や振動がないか、ブレーキの効き、メーター類の作動など、実際に試乗しないと分からないことを確かめましょう。
- 保安装置類
ライト・ランプはきちんと点灯・点滅するか、クラクションは正常に鳴るかなど、安全運転に関わることですので、忘れずに確認しましょう。
- 装備機器類
エアコンやオーディオ、カーナビなどが正常に動するか確認しましょう。購入後に不具合が見つかると修理・交換するのにかなりの費用がかかります。
チェックリスト③ 見積もりを確認してできるだけ節約を!
希望にあったクルマに出会えたら、販売店に見積もりを依頼します。
車庫登録など、自分でできるところを見つけたり、交渉により値引きしてもらえる可能性があるものもありますので、要チェックです。
車両本体価格とオプション価格
ほしいクルマの本体価格やオプション価格はいくらなのかを確認しましょう。無理のないローン返済ができるか、不要なオプションはないかなど、合わせて確認してください。
税金・法定費用
自動車税、自動車取得税、自動車取得税、消費税、法定費用などが含まれているかを確認してください。
車両登録代行費
費用は販売店によってまちまちです。車両登録は自分で行うことも可能ですので、できるだけ節約したいなら自分で行うようにしましょう。
車庫証明代行費
自分で行うことで費用も節約できますが、平日の9時~17時の間に警察署に行かなくてはならないため、時間と手間がかかります。
納車費用
販売店まで自分でクルマを取りに行けば節約できる費用です。
自動車リサイクル費用
自動車が廃車後、解体される際にかかる処理およびリサイクル費用です。
洗車費・クリーニング費
中古車の洗車や内装・外装のクリーニングに必要な費用です。
納車後のトラブルでよくあるのが、“言った・言わない”の水掛け論。 これらのチェックポイントをしっかり確認して、無用なトラブルを回避し、後悔やミスのないクルマ選びをしたいものですね。
- written by norico編集部
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クルマのことはいろんなサイトに情報が載っているけど、言葉もわからないから調べるのも大変・・・。「クルマのわからないことを、どんなひとにも、わかりやすく。」をモットーに、いろんなテーマで記事を執筆。norico編集部に取り上げてほしいトピックや質問、ダメ出しなど、随時募集中。