カーナビ更新の流れ
新しい道路が開通したり、建物が新築されたりして、道路は頻繁に変化しています。自分でデータ更新をしなければならないタイプのカーナビは、何もしないままでは情報がどんどん古くなり、走行ルートの検索にも影響が出てきます。
3ヶ月に1度は更新したいところですが、カーナビメーカーによりマップ更新が毎月だったり、1年に1度だったりと異なるので、事前に確認し、適切なタイミングで更新を行いましょう。
更新方法は大きく分けて2つ。クルマメーカーの純正ナビ(標準装備・メーカーオプション)を使用している場合と、そうでないもの(ディーラーオプション・後付けの社外ナビ)とで異なります。
本コラムでは、カーナビ更新の手順を詳しく解説していきます。
型番確認の方法
ほとんどの機種は、カーナビ本体に型番が記載されています。画面枠の上端や下端、天面、底面、裏側を確認してみましょう。
また、説明書やユーザー登録カードなどにも記載されています。どちらにも記載がない場合、メニューの本体情報(製品情報)で型番・品番・商品名が確認できる場合もあります。
どうしても型番が分からない場合は、販売ディーラーなどに確認しましょう。
①ディーラー・ショップでマップを更新する方法と料金目安
メーカーオプションの内蔵型純正ナビやHDDタイプである場合は、取り外しに専門的な知識や作業が必要なので、基本的にディーラー・ショップにマップ更新を依頼することになります。
作業やデータ更新に時間がかかるので、突然行ってお願いしても受け付けてもらえません。事前にディーラー・ショップに連絡をして、予約をしましょう。
マップ更新の料金の目安
最新のマップデータ料にプラスして、工賃がかかります。料金の目安はマップ更新料13,000円〜25,000円程度、工賃3,000円前後と言われています。
また、一定期間は更新無料のカーナビもあるので、できるだけその期間中に行いましょう。
ディーラー ショップ |
マップデータ料(税抜) | 工賃 |
---|---|---|
トヨタ | SDナビ19,500円 HDDナビ15,000円〜22,500円(別途サービス料) |
店舗により異なる |
ホンダ | 12,000~15,000円 | 店舗により異なる |
日産 | 通常28,000円 有料入庫パック9,500円 ※車検・点検・修理などと同時更新の場合 |
店舗により異なる |
マツダ | 18,000~30,750円 | 店舗により異なる |
スバル | 24,000~26,500円 ※ディーラーオプション、CD・DVDナビを除く |
店舗により異なる |
オートバックス | 商品・型番により異なる ※ディーラーオプション、CD・DVDナビを除く |
無料〜3,000円程度 ※店舗により異なる |
ディーラーにより工賃が無料だったり、マップ更新料も一律ではないので、事前に製品情報を伝えて確認しましょう。
数時間から数日まで、更新作業に時間がかかる場合もあるので、注意が必要です。
②最新マップデータを入手し、自分で更新する
CDやDVD、SD挿入タイプのカーナビなら、メディアを入れ替えるだけで簡単にマップ更新ができます。
まず、自分のカーナビができるかどうか、WEBで検索キーワードに商品名と型番を入力し、更新メディアが売られているか調べてみましょう。
パソコンにダウンロードして、自分でメディアに保存しマップを更新できれば、かなり費用を抑えることができます。
更新マップデータの入手方法は、メーカー別に説明していきます。
メーカー別、カーナビの更新マップデータの入手方法
パナソニック ストラーダ・Gorilla・パナソニック製の純正ナビ
「ストラーダ」と「Gorilla(ゴリラ)」、そしてスズキ・三菱・スバル・フォルクスワーゲンのパナソニック製純正ナビの更新マップデータは、無料期間中の条件回数内ならパナソニック内のサイトでパソコンにダウンロードまたはメディア(SDカード・DVD)の購入申し込みができます(要ユーザー登録)。
無料期間を過ぎている場合は、Panasonic Storeやamazonなどのオンラインショップでメディアを購入可能。
2018年度版はPanasonic StoreではHDD22,800円、DVD19,000円、SDカード15,200円・16,000円、ダウンロード9,330円ですが、メディア版は比較的にamazonなどの方が割安傾向にあります。
2018年度版 HDDナビ全国地図データ更新キットHW800 / HX900シリーズ用 CA-HDL188D
- 出版社/メーカー: パナソニック(Panasonic)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
パイオニア カロッツェリア(サーバーナビ・楽ナビ)
最新の上位モデルは最大3年間更新無料。ミドルスペック以下の機種は有料です。
地図更新データの入手方法は機種によって異なりますが、主にパソコンやスマートフォンによるダウンロードと、SDカード版またはDVD版購入の2パターン。
カロッツェリア更新オンラインショップの「MapFanオンラインストア」で型番で絞り込んで商品を購入します。
カロッツェリアは特に地図更新データの購入方法が充実しています。ダウンロード版であれば、サービスに加入することで、年6回の地図更新と年2回のオービスデータが追加料金なしで利用できる「MapFanスマートメンバーズ」5,000円/年(税別)や、通常16,000円(税別)のDL版が9,000円(税別)に割引になる「カロッツェリア地図割」300円/月(税別)が存在します。
SDカード版であれば、「ナビ地図定期便」という定期購入サービスに加入することで、通常19,000円(税別)のところ、9,980円(税別)で購入することができます。 ※上記サービスは、機種により対象・非対象あります。
カロッツェリア(パイオニア) カーナビ 地図更新ソフト HDDサイバーナビマップ TypeVII Vol.5 SD更新版 CNSD-7500
- 出版社/メーカー: インクリメントP(インクリメント・ピー)
- 発売日: 2017/06/10
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
サイバーナビ2016-2018年モデルの地図更新方法はこちら
カロッツェリア更新オンラインショップ「MapFanオンラインストア」はこちら
ケンウッド 彩速ナビ
KENWOODカーナビの地図更新は2パターン。
まずは「KENWOOD MapFan Club」3,600円/年(税別)。サービスに加入することで、春秋年2回のダウンロード版地図更新を、追加料金なしで利用できます。
更に加入特典として、通常4,800円(税別)のオービスデータを、2,000円(税別)で購入することができます。
最新モデルには付属の優待券がついていて、KENWOOD MapFan Clubが1年間利用無料になります。
続いて「ナビ地図定期便」。こちらのサービスに加入すると、通常20,000円(税別)のSD更新版が、9,980円(税別)/年で、毎年発売のタイミングで自動的に地図更新ソフトが届きます。
お得に楽に地図更新が可能です。
イクリプス(デンソーテン)
「MapFanプレミアム」年額3,600円/年(税別)に加入していれば、「MapFan トクチズ for ECLIPSE」を利用して追加料金なしで更新マップデータをダウンロードできるようになります。
SDカード版は希望小売価格19,000円が5,980円に。
ただし、マップオンデマンドモデルと2013~15年販売のZシリーズは非対応なので、地図データ更新のサイトで更新方法を確認しましょう。
SDカードなどのメディア版は、イクリプス取扱店やamazonなどのオンラインショップでも入手可能ですが、価格差はそれほどありません。
デンソーテン販売 イクリプス(ECLIPSE) 地図更新SDカード SDB-IF17(AVN110M/110MBC/111M/111MBC用) SDB-IF17
- 出版社/メーカー: イクリプス(Eclipse)
- 発売日: 2017/11/01
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
イクリプス 地図更新情報はこちら
Zシリーズ 地図更新方法はこちら
マップオンデマンドモデルはこちら
MapFan トクチズ for ECLIPSEはこちら
クラリオン
マップ更新は毎年4月の1回。
ダウンロードまたはSDカードなどのメディア(バージョンアップキット)購入の2パターンありますが、2017年モデル以降は現在ダウンロードのみになります。
ダウンロードの場合は、機種により更新無料期間が1年間または3年間と異なりますが、それを過ぎたら地図更新権を購入。
はじめての場合は1年延長(16,000円)のみになりますが、2回目以降は割安な2年延長(12,000円)が購入できるようになります。
ただし、期間内に更新することと、クレジットカード決済のみになるので注意。
メディア版はクラリオン取扱店やamazonなどのオンラインショップでも購入できますが、価格差はあまりありません。
Clarion(クラリオン) SDナビバージョンアップ ROAD EXPLORER SA8.0 QSV-600-572
- 出版社/メーカー: クラリオン(Clarion)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
ダウンロード版の更新方法はこちら
SDカード版の更新方法はこちら
アルパイン ビッグX
発売から3年間は最新マップデータに無料更新可能。
例えば、2018年度発売の最新カーナビを年内に購入した場合は、年1回(毎年8月)更新されるマップデータを3回(2019年度版・2020年度版・2021年度版)無料でダウンロードできます。
年に4回更新される高速道データも2021年夏まで無料配信。
発売から3年以上経ったカーナビのマップ更新は、アルパイン製品取扱店(18,000円〜19,000円)やamazon(約16,500円)などのオンラインショップで地図更新キットの購入を。
更新すると、高速道データの無料配信も同時に利用できるようになります。
アルパイン(ALPINE) SDカーナビ用 地図データー更新ディスク HCE-S203A
- 出版社/メーカー: アルパイン(Alpine)
- 発売日: 2016/08/04
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
三菱電機 DIATONE SOUND. NAVI・メモリーカーナビゲーション
無償のマップ更新は機種により期間・回数が異なっていますが、主に最大3〜5年間/2〜3回です。
手順はOpenInfoサービスの会員登録を行い、サイトにログインして無償地図更新の申請をします。
届いた会員登録メールに書いてある申請コードを入力すると、認証コードが出力されます。
その後、地図更新キットが送られてくるので、それまで認証コードは保管しておきましょう。
また、新規開通道路情報は、パソコンやスマートフォンにダウンロードして入手することができます。
無償期間を過ぎた場合は、有償バージョンアップ用地図SDカード(24,800円)の購入を。amazonなどのオンラインショップでも同価格程度で入手可能です。
【三菱/MITSUBISHI】MZ60シリーズ 2017年版地図SDカード 【品番】 DX-MZ60-SU17
- 出版社/メーカー: MITSUBISHI(三菱電機)
- メディア: Automotive
- この商品を含むブログを見る
製品ごとの無償地図更新の手順はこちら
年度更新版地図情報(有償)リリース情報はこちら
OpenInfoサービスのログインはこちら
ユピテル
ity.クラブのmicroSDカードお届けプランを利用すれば、3,086円で最新のマップデータが収録されたSDカードを購入できます。
ユピテル製のポータブルナビを持っている方なら誰でも入会できるity.クラブの会員になれば、2,057円とさらにお得に。
さらに会員は7,000円から6,000円の特別価格で購入できる無線LAN機能付SDカードを装備していれば、2,057円でダウンロードできるようなります。
その他、毎月データが更新されるオービス&コンテンツデータがダウンロードできる年会費プラン4,500円、35日限定プラン900円もオススメです。
また、購入する毎に貯まるポイントは、Yupiteruダイレクトやスペアパーツダイレクトトでのショッピングに利用可能。
ドライブレコーダー購入などの際に役立てることができます。
nPLAce
2013年度・2014年度モデルはSDカードを購入して自分で更新できますが、2015年度・2016年度モデルと乃木坂46navi、3年間地図無料更新(年1回)ができる7インチモデルDT-Y75は本体をサポートセンターへ送って更新してもらいます。
申し込みは共に、エンプレイスデジタルサポートセンター(0570-005-051)へ連絡。
料金は2013年度〜2016年度モデル一律で7インチ13,200円・5インチ10,200円、乃木坂46naviは13,200円、DT-Y75は無料期間内なら送料と代引手数料432円のみです。
ただし、本体を送って更新する機種は、サポートセンターへ送る送料も自己負担。また、現金による支払いは代引決済のみになります。
エイ・アイ・ディー
更新はパソコンを利用して自分で行えば、購入から3年間、毎月更新されるデータを無料でダウンロードできます。
手順は、メーカーサイトにて当該機種の最新マップの圧縮データをダウンロードし、解凍したデータをフォルダごとSDカードにコピーしてから、本体に差し込んで読み込ませればOKです。
無償期間でもカーナビ本体を送って地図を更新してもらう代行サービス(3,980円・往復送料込)や更新地図データが入ったSDカードを送付してもらえるコース(1,980円)もあります。
カーナビ更新の注意点
ダウンロード版の場合は、基本的にSDカードなどのメディアの準備が必要です。
パソコンにダウンロードしたデータをメディアにコピーする際には、フォルダごと移行するとうまくいかない場合があります。
その場合は、フォルダを開いてデータのみをSDカードにコピーするようにして試してみましょう。
また、メーカーや機種によりインストールに時間がかかることもありますので、その場合はクルマのエンジンをつけたまま、カーナビの電源が落ちないように注意しましょう。
必ずメーカーサイトや説明書で手順を確認してから、更新を行ってください。
更新の目安は人それぞれ
更新マップデータを入手するタイミングは、使用者によって様々でしょう。
しかし、MapFanが行ったアンケート調査によると、カーナビを使用している人の90%以上がマップデータを毎年更新したいと考えており、日常的に車を利用する人にとってカーナビのマップデータが古い状態のままというのは、ストレスの元になっているようです。
出典:「地図更新に関するアンケート」(MapFanオンラインストア調べ)
旅行で長距離を移動することになった時、土地勘のない場所に行く場合など、必要に応じて更新するのもいいですが、半年に1回、1年に1回など、定期的に更新をしておけば、ストレスなく運転をすることができるでしょう。
まとめ
カーナビ頼りで運転しなければならないとき、古いマップのままでは不便だと感じてしまうかもしれません。
カーナビのデータ更新は道路だけではなく、目印になる建物やコンビニ、ガソリンスタンドなど、様々な情報も一新されます。最新の情報が反映されたカーナビで、快適なドライブを楽しみましょう。
お持ちの車が中古車の場合は、購入した販売店に相談してみましょう。
norico編集部おすすめ記事
「【初めての方】カーナビ更新方法・料金、全メーカーまとめ!」を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。ぜひ参考にしてください。
- Supervised by norico編集長 村田創
-
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!