4WD軽自動車のおすすめ車種8選!選び方のポイントは?中古で買うなら?

雪道に強いクルマやアウトドアに活かせるクルマが欲しい人には、4WD車がおすすめです。ここでは目的に合わせた4WD軽自動車の選び方と、おすすめ車種をご紹介しています。中古で選べるおすすめ車種もご紹介していますので、参考にしてください。

4WD車とは?

4WDは四輪駆動や全輪駆動とも呼ばれ、4本のタイヤ全てがエンジンの力を受けて走るクルマです。「2本のタイヤだけがエンジンの力で走り、残り2本は転がっているだけ」という2WDと比べて走行安定性が高く、高速走行時の加速力も優れています。

4WD軽自動車のメリット

4WDの軽自動車の主なメリットは、以下の通りです。

  • 普通車よりも小型で維持費が安い
  • 2WD車より走りがパワフル
  • 2WD車より安定性が高く、雪道などに強い

こんな人におすすめ

軽自動車は定員が4人と少ないです。しかし乗る人数が限られており、かつ以下のような利用シーンが多い人は4WDの軽自動車を選ぶと良いでしょう。

  • 降雪量の多い地域に住んでいる
  • キャンプやアウトドアに使いたい
  • 高速道路をよく使う
  • 通勤距離が長い

街乗りの範囲であれば、2WDでも気にならない人が多いです。しかし雪道や雨の日の運転に対応したい場合や、アウトドアなどでラフな道を走ることが多い場合には、4WD車をお勧めします。

おすすめ4WD軽自動車8選

今回は、軽自動車の中でも「SUV」「スーパーハイト(ワゴン)」「ロールーフ」の3つのタイプから4WDおすすめ車種を厳選しました。

  メーカー/車種 新車時価格 中古車相場 タイプ
スズキ「ジムニー 155万円~ 5~219万円 SUV
スズキ「ハスラー 136万円~ 17~202.4万円 SUV
ダイハツ「タフト 132万円~ 90~200.4万円 SUV
ダイハツ「タントファンクロス」 135万円~
タント全体
5~222.4万円
タント全体
スーパーハイト
三菱「デリカミニ」 180万円~ 177.5~243.8万円 スーパーハイト
ホンダ「N-BOX 165万円~ 5~218.2万円 スーパーハイト
ホンダ「N-ONE 166万円~ 6.8~226.2万円 ロールーフ
ダイハツ「ミライース 86万円~ 5~115.1万円 ロールーフ

N-BOXの新車を除き、価格情報は2023年11月1日時点のガリバー「車カタログ」より引用。N-BOXの新車時価格は公式HPより引用

①スズキ「ジムニー

4wd軽自動車の例:ジムニーの車両画像

新車時価格 155万円~
中古車相場 5~219万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,725mm
最低地上高(4WD) 205mm
燃費(WLTCモード、4WD) 14.3~16.6km/L

軽自動車でありながら、本格的なアウトドアに使えるクルマとして唯一無二の地位を確立しているジムニー。あまりの人気の高さに、現在は新車がなかなか手に入らない状況です。

最低地上高は群を抜いた高さで、雪が積もった道もお手の物。全車4WD搭載という、走りへのこだわりが強い一台です。ただし車内の快適性や使い勝手は優れていません。

②スズキ「ハスラー

4wd軽自動車の例:ハスラーの車両画像

新車時価格 136万円~
中古車相場 17~202.4万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,680mm
最低地上高(4WD) 180mm
燃費(WLTCモード、4WD) 20.8~23.4km/L

「ちょっとした悪路を走る」「雪が積もることもある地域で乗りたい」といった人におすすめなのが、ハスラーです。ジムニーのような本格アウトドア仕様ではないものの、最低地上高が180mmあり、路面に石や雪があっても乗り越えてくれます。

さらに魅力的なのが、程よいオフロード性と日常使いのバランスが取れていること。4WDでも最高燃費は23.4km/Lとかなりの低燃費で、乗り心地も決して悪くありません。

③ダイハツ「タフト

4wd軽自動車の例:タフトの車両画像

新車時価格 132万円~
中古車相場 90~200.4万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×1,630mm
最低地上高(4WD) 190mm
燃費(WLTCモード、4WD) 21.1km/L

ハスラーの対抗馬として開発されたタフトSUVらしいタフネスさのあるデザインで、全車にガラスルーフも装備されています。

最低地上高は190mmあり、雪道も安心です。また上位グレードなら全車速追従機能付ACC(アダプティブクルーズコントロール)やLKC(レーンキープコントロール)も付いていて、高速道路の走行にも向いています。

④ダイハツ「タントファンクロス」

4wd軽自動車の例:タントファンクロス

新車時価格 135万円~(タント全体)
中古車相場 5~222.4万円(タント全体)
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,805mm
最低地上高(4WD) 165mm
燃費(WLTCモード、4WD) 19.6~21.4km/L

スーパーハイトワゴンSUVテイストを取り入れたのが、タントファンクロスです。タントの機能性や快適性の高さを維持したまま、撥水加工のファブリックシート表皮を採用するなどアウトドアでの使いやすさを意識しています。

タント最大の魅力である「ミラクルオープンドア」も健在で、助手席と後部座席のドアを開ければ大開放空間が生まれます。

⑤三菱「デリカミニ」

4wd軽自動車の例:デリカミニの車両画像

新車時価格 180万円~
中古車相場 177.5~243.8万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,830mm
最低地上高(4WD) 160mm
燃費(WLTCモード、4WD) 17.5~19.0km/L

ミニバン×SUVテイストで成功を収めたデリカD:5をもとに、三菱が満を持して開発したデリカミニ。実用性や使い勝手に優れるだけでなく、悪路走破性も優秀です。

4WD車では全車で大径タイヤを装備するとともに、路面からの衝撃を吸収する専用のショックアブソーバーを採用。さらに下り坂でのブレーキ制御や上り坂のスムーズな発進を支援する機能なども搭載し、オフロード性能を高めています。

⑥ホンダ「N-BOX

4wd軽自動車の例:N-BOXの車両画像
※フルモデルチェンジ前の画像です

新車時価格 165万円~(公式HPより)
中古車相場 5~218.2万円
サイズ(4WD) 全長3,390mm×全幅1,475mm×全高1,790mm
最低地上高(4WD) 145mm
燃費(WLTCモード、4WD) 18.4~19.4km/L

軽自動車の中でも高い人気を誇るホンダのN-BOX。全グレードに用意されている4WD車は最低地上高が145mmで一般的なクルマと変わらず、アウトドアや雪道に強いとは言えません。それでもオススメするのは、その完成度の高さゆえです。

パワフルな走りと広々とした車内空間、全車標準装備の予防安全装備「ホンダセンシング」など弱点がほとんどありません。「よく高速道路を使う」「雨の日の運転がちょっと不安」という人は、4WD車を検討しましょう。

⑦ダイハツ「ミライース

4wd軽自動車の例:ミライースの車両画像

新車時価格 86万円~
中古車相場 5~115.1万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,510mm
最低地上高(4WD) 160mm
燃費(WLTCモード、4WD) 23.2km/L

通勤などに使いたいのであれば、車両価格と燃費の点で優れたミライースもおすすめです。車両価格は廉価グレードで86万円と、諸費用込みでも予算100万円に収まります。

ミライースはロールーフ系で車高が低い一方、最低地上高が160mmでN-BOXなどより高いです。そのためちょっとした雪道なら難なく走ることができます。

⑧ホンダ「N-ONE

4wd軽自動車の例:N-ONEの車両画像

新車時価格 166万円
中古車相場 6.8~226.2万円
サイズ(4WD) 全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,570mm
最低地上高(4WD) 145mm
燃費(WLTCモード、4WD) 20.1~21km/L

4WD車で走りを楽しみたい人におすすめなのが、N-ONEです。最低地上高は145mmで、積雪に強みがある訳ではありません。しかし滑りやすい状況でも車両安定性を高めるVSA(=ビークルスタビリティアシスト)を全車標準装備しています。

小さいボディながら軽快かつパワフルな走行をするクルマで、市街地走行でも充分に楽しさを味わえる一台です。

Q. ハイトワゴンのおすすめ車は?

ハイトワゴンの車両画像

「雪はあまり積もらないけど、長距離通勤を楽にしたい」「高さがあり、且つ価格を抑えた一台が欲しい」といった場合はハイトワゴンがおすすめです。

コスパの良いハイトワゴンとしては、例えば軽自動車No.1の室内長を誇るスズキ「ワゴンR」や、ブランド力の点で中古でも安く手に入れやすい三菱「eKワゴン」などを検討してみると良いでしょう。

中古でおすすめの4WD軽自動車2選

既に新車で生産終了したモデルで、おすすめの4WD軽自動車をご紹介します。

①三菱「eKクロススペース」

ハイトワゴンの例:ekクロススペースの車両画像

eKクロススペースは、デリカミニの発売に伴って生産を終了したスーパーハイトワゴンです。デビューが2019年春なので安全装備が充実しており、最上位グレードT Premiumなら高速道路での自動追従走行機能「マイパイロット」を搭載しています。

スーパーハイトワゴンの中でも随一の走行安定性を誇り、性能面で非常に優秀な一台です。

②ダイハツ「キャスト

ハイトワゴンの例:キャストの車両画像/a>

2023年6月に生産を終了したキャスト。同車は複数のモデルを展開しており、中でもSUVテイストの「キャストアクティバ」は最低地上高180mmと一般的な軽自動車より高めです。

4WD車ではタイヤのスリップを制御する「グリップサポート制御」や、下り坂でのブレーキ制御を行う「DAC(=ダウンヒルアシストコントロール)」も備えています。

今後は2代目N-BOXも狙い目

ホンダ「N-BOX」は2023年10月にフルモデルチェンジし、3代目が発売されました。これに伴い、今後は型落ちした2代目N-BOXの中古車価格が値下がりすると考えられます。大人気車種だけに市場での流通量も多いので、購入を急がない人は値下がりした2代目を狙っても良いでしょう。

4WD軽自動車を選ぶ時のポイント

4WDの軽自動車を選ぶ際には、以下のポイントを押さえて車種を絞ると良いでしょう。

  • 雪が降るなら最低地上高が高いクルマ
  • アウトドアに使うなら積載性のあるクルマ
  • 日常使いなら加速性能や燃費性能を重視

最低地上高とは、地面から自動車の一番低いところまでの高さのことです。最低地上高が高いほど、雪が積もっていても走破しやすくなります。雪の降る地域なら、最低地上高は150mm以上が理想です。

購入時の注意点

走行時の安定性が高く、雪道にも強い4WD車ですが、以下の点では注意が必要です。

  • 2WD車より車両価格が高い
  • 2WD車より燃費が悪い

4WD車は、2WD車と比べて車両価格が10~15万円程度高いです。また燃費も悪いので、2WD車よりコストがかかります。「維持費などを考慮しても、4WD車が必要か/欲しいか」を考慮しましょう。

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Supervised by norico編集長 村田創

norico編集長_村田創

中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!