2025年に新たに登場し、注目を集めているヴェゼル「e:HEV RS」。この記事では、その魅力や標準車との違い、コストパフォーマンスについて徹底解説します。
※本記事の情報は2026年3月31日時点のものです。
- ヴェゼルe:HEV RSは2025年10月登場の新型
- ヴェゼルRSの新車時価格は一見強気な約375万円から
- ヴェゼル標準車とRSの5つの違い
- 実は高コスパ!ヴェゼルRSの実力
- ヴェゼルe:HEV RSは買う価値あり
- ヴェゼルRSが特におすすめの人は?
- 早い納車なら登録済み未使用車も選択肢
ヴェゼルe:HEV RSは2025年10月登場の新型
2025年10月24日、ホンダはヴェゼルの新グレード「e:HEV RS」の発売を開始しました。
その魅力の一つは、専用サスペンションやステアリング制御の最適化による爽快な走りとリニアなハンドリングです。また、専用の内外装デザインにより、見た目もスポーティに仕上がっています。
さらに、全高を1545mmに抑え、一般的な機械式立体駐車場にも対応しています。
そもそも「RS」とは
ホンダの「RS」はロード・セーリング(Road Sailing)の略であり、「水上を帆走するように、悠々と気持ちよくハイウェイを走る」という意味が込められています。日常使いの快適性を保ちながら、走りの楽しさや爽快さを備えている点が特徴です。
はじめにRSが登場したのは、1974年の初代シビックです。その後、フィットやジェイド、N-ONEなど多くの人気車種に設定され、初代ヴェゼルにもRSグレードが存在しました。
ヴェゼルRSの新車時価格は一見強気な約375万円から
ヴェゼルe:HEV RSの新車時価格は、2WD車で374万8800円、4WD車で396万8800円です。
コンパクトSUVで400万円前後の価格を設定しているのは、レクサスのLBXやUXなどごく一部の車種に限られます。たとえば、日産のキックス「AUTEC」は343万7500円です。
※上記情報はすべて2026年3月31日時点
e:HEV Zとの価格差は約48万円
ヴェゼルの人気グレードであるe:HEV Zと価格を比較すると、以下の通りです。
※ともに2WD車の場合
- e:HEV Z ⇒ 326万8100円
- e:HEV RS ⇒ 374万8800円
両者の価格差は、48万700円となっています。
ヴェゼル標準車とRSの5つの違い
ヴェゼルの標準車とe:HEV RSでは、価格以外に以下の5つの点で違いがあります。
- 内外装(デザイン)
- サイズ
- 走行性能
- デザイン以外の装備
- 視界と乗り心地
違い①内外装(デザイン)
RSは、専用の内外装パーツを多数採用しています。
ヴェゼルRSの場合、フロントフェイスは専用のブラックメッシュデザインのアッパーグリルを装備し、ロアグリルには直線状のデザインを採用しています。また、ブラックのロアエアロパーツを装着し、ロー&ワイドを印象付けるデザインとなっています。
一方、標準車はアッパーグリルが直線状、ロアグリルがメッシュデザインになっており、より洗練された印象です。
サイドやリヤに関しても、RSはブラック系のパーツを多く採用しています。ドアミラーはブラックで、タイヤのホイールやサイドガーニッシュもダーククローム塗装です。リヤバンパーもブラックで、標準車より大型化しています。
もう一つ特徴的なのが、シャークフィンアンテナを廃止していることです。ルーフアンテナをリヤガラスに内蔵して全高を下げ、全体的にも低重心でスポーティに仕上がっています。
内装は、上図では少々わかりにくいですが、標準車よりもシックなブラックで空間を統一しています。エアコンの送風口などもダーククローム加飾で落ち着きのある雰囲気です。
一方で、ダッシュボードやサイド、ステアリング、シートなどには、スポーティグレードらしい赤色の加飾が施されています。
また、シートには部分的にラックススェードを採用しており、ここでも上質感やスポーティグレードらしさを味わえます。
違い②サイズ
ヴェゼルのRSと標準車のサイズは、それぞれ以下の通りです。
- 標準車(e:HEV Z):全長4340mm×全幅1790mm×全高1590mm
- e:HEV RS:全長4385mm×全幅1790mm×全高1545mm
RSの全長が長いのは、専用バンパーの張り出しによる影響です。最小回転半径は標準車のZ系グレードと変わらず、5.5mです。
全高は、前述の通り標準車よりも低く、機械式立体駐車場に対応できる高さとなっています。シャークフィンアンテナの廃止で-30mm、専用のローダウンサスペンションの採用で-15mmと標準車-45mmを実現しました。
違い③走行性能
ヴェゼルRSは、専用のローダウンサスペンションを採用し、電動パワーステアリングも専用チューニングが施されています。
専用サスペンションの採用で車体がより低重心になり、高い走行安定性と滑らかで爽快な走りを実現。また、ステアリングもよりダイレクトでリニアな操作感を実現し、運転する楽しさを感じられる一台に仕上がっています。
違い④デザイン以外の装備
ヴェゼルRSの装備は、上位グレードZ系とほぼ共通です。ただし、RSにはe:HEV Zでオプションとなる以下の装備が標準搭載されています。
- 後退出庫サポート
- Honda CONNECTディスプレー
- ETC2.0車載器
- ワイヤレス充電器
違い⑤乗り心地
ヴェゼルのe:HEV RSは、専用サスペンションを採用しているので乗り心地が標準車と異なります。スポーティグレードなので少し硬めで、路面の凹凸を多少拾います。
実は高コスパ!ヴェゼルRSの実力
ヴェゼルe:HEV RSで気になるのが、300万円台後半から400万円に近い車両価格。ただし、装備を考えればRSグレードは決して「高すぎる」選択肢でなく、むしろ「高コスパ」といえます。
e:HEV Zとの価格差は装備で大部分解消
前述の通り、ヴェゼルRSの新車価格は人気グレードのe:HEV Z(以下Z)と比べて48万700円高いです。しかし、RSはZでオプション扱いとなる後退出庫サポートやHonda CONNECTディスプレー、ETC2.0車載器、ワイヤレス充電器を標準装備しています。
ホンダ公式サイトのセルフ見積もりで試算すると、これらメーカーオプションの合計は36万5960円。つまり、価格差の約76%は装備内容の違いによるものといえます。
約11万円で手に入る走り・デザイン・利便性
RSとZの価格差48万円のうち、約37万円は装備差によるものです。
つまり、検討ポイントは「約11万円で何が得られるか」にあり、その付加価値は主に「走り・デザイン・利便性」の3点です。
アクセルレスポンスやハンドリングのよさは、車好きなら違いを実感できる仕上がりです。乗り心地は硬すぎず、日常使いでも不満は出にくいでしょう。内外装には専用パーツが多く採用され、見た目からも特別感が伝わります。
さらに、機械式立体駐車場に対応できるようになった点は、都市部の人を中心に大きなメリットです。
これらを踏まえると、約11万円の追加で得られる価値としては「十分」といえます。
ヴェゼルe:HEV RSは買う価値あり
ヴェゼルe:HEV RSは、コンパクトSUVとして高価ではあるものの、車好きにとって満足度の高い一台であり、ファミリーがいても納得できる仕上がりです。また、これまで駐車場の高さ制限でヴェゼルを諦めてきた人たちにとっても、ありがたい存在といえます。
ヴェゼルはSUVの中でも人気が高く、リセールバリューも期待できるので、迷う人もまずは試乗してみることをおすすめします。
ヴェゼルRSが特におすすめの人は?
ヴェゼルe:HEV RSは、特に以下のような人におすすめです。
- 機械式立体駐車場を使う
- ドライブが好き
- 車には操作感を求めたい
- 操作感と快適性を両立したい
反対に言えば、機械式立体駐車場を使わず、街乗りの快適さがあれば十分な人は、無理にRSを買わずともヴェゼルの標準車でよいでしょう。
早い納車なら登録済み未使用車も選択肢
車は、その良さを知るとすぐにでも乗りたくなるものですが、新車は納期が1~3ヶ月と長くなりがちです。
早めに手に入れたい人は、中古の登録済み未使用車も候補に入れることをおすすめします。ヴェゼルe:HEV RSの未使用車も、すでに中古車市場に出回り始めています。