車のシート汚れを落とす!洗浄方法やおすすめグッズを整備士が解説

車のシート汚れを落とす!洗浄方法やおすすめグッズを整備士が解説

「コーヒーやジュースをこぼしてしまった!」…など、汚れてしまった車のシートをきれにいしたいと思っても、どうすればよいのか分からないという悩みを持っていませんか?
この記事では、シートの素材に合った汚れの落とし方とおすすめのグッズ紹介。また、業者にシートの清掃をお願いした時の費用相場を現役整備士が解説していきます。

車のシート汚れの主な原因

日常的に車を使う中で、車のシートにはさまざまな原因で汚れが付着します。

  • 食べこぼし
  • 飲みこぼし
  • 化粧品
  • 衣類の色移り
  • 皮脂汚れ
  • タバコのヤニ
  • 泥・砂汚れ
  • 嘔吐物や尿

{食べこぼしと飲みこぼし}
車内で飲食をしたときの食べこぼしや飲みこぼしは、すぐに落とさないと汚れが落ちにくくなり、シミの原因になるなど厄介な汚れの原因のひとつです。
コーヒーやジュース(特にぶどうジュースなどの色の濃いもの)をこぼすと特に汚れが目立ちます。
食べ物の場合、ソースや醤油を含んだものや、油っぽいものを食べこぼすと、シミついて汚れが目立ちやすくなります。
飴などは放置していると、こびりついてしまうので綺麗にするのがより大変になります。

{化粧品}
ファンデーションの粉や口紅など、車内で化粧をすることがある場合には化粧品が原因となる汚れがシートに付着していることもあります。
また、日焼け止めクリームなどもシートに付着すると汚れが落ちにくく、非常に目立ちやすいです。

{衣類の色移り}
ベージュやホワイトのような淡色のシートの場合は、衣類の色移りによる汚れが目立つことがあります。
特にデニムは色移りしやすいので注意が必要です。

{皮脂汚れ}
長く使い続けていると、知らず知らずのうちに皮脂汚れがシートにも染み付きます。
特に夏場、スポーツをした直後に着替えなどをせずに乗る機会が多いと汚れやすいです。

{タバコのヤニ}
喫煙者の場合、タバコのヤニでシート全体が茶色に黄ばんでしまうことがあります。
特に窓を開けずに喫煙し続けていると、シートのみならず天井やガラスなども含めて、臭いと黄ばみが染み付いてしまいます。

{泥・砂汚れ}
小さいお子さま中心のファミリー層や、車を使った出先で野外スポーツやキャンプなどをすることが多い場合、服や靴についた泥や砂汚れが原因でシートが汚れてしまいます。

{嘔吐物や尿}
小さいお子さんがいる家庭や、体調の悪い方が車に乗っているケースにおいて、車内で起きてしまった嘔吐や尿漏れによってシートが汚れてしまうこともあります。

シートの素材の種類

車のシートの素材は主に、ファブリック(布製)シートとレザーシート、ビニールシートに分けられます。
ビニール製のシートは一部の商用車や貨物車に使われており、乗用車ではファブリックシートかレザーシートのいずれかであることがほとんどです。
シートの洗浄をするうえで、素材の特徴をおさえておきましょう。

ファブリックシートの特徴

ファブリックシートの画像

ファブリックシートは布製のシートです。
通気性は良いですが、水分を含んだ汚れを吸いやすく、シミ汚れが残りやすい特徴があります。
また使用の過程において、毛羽立ちや毛玉の発生なども伴うこともあり、雑な扱いをしていると汚れやヘタリが非常に目立ってしまいます。

レザーシートの特徴

レザーシートの画像

車のレザーシートは「本革」と「人工皮革」に分けられます。
いずれも高級感を感じる素材感で、特に本革は使っていくに従って経年変化が味わえる一面もあります。
その反面、レザーシートはデリケートな素材でもあるので、放ったらかしにしてると表面の擦れやヒビ割れが目立ってしまうデメリットもあります。
また、ホワイトレザーは高級感がありますが、知らず知らずのうちにうちに黒ずみ汚れが付着しているケースが多いです。

次章から各素材別の洗浄方法を紹介しますが、シートの汚れを自分で落とす準備として、掃除機や粘着クリーナーを使用して取れる汚れは取っておきましょう。その後のシートの汚れの落とし方について解説します。

車のファブリックシートの洗浄方法

ファブリックシートを汚してしまったときは、汚れが染み付いてしまう前にすぐに洗浄することをおすすめします。
お湯に浸けて固く絞ったタオル等で汚れた部分を叩くようにして汚れを取ります。
十分に汚れが取れない場合には、必要に応じて洗剤を使い洗浄します。

大まかな流れは以下のとおりです。

  1. 洗剤の塗布
  2. 浮かせた汚れの除去
  3. 洗剤と汚れを拭き取る
  4. 乾燥させる

使用する洗剤は専用品でも自宅にあるもので代用でもOK

落としたい汚れの原因となったものに応じて洗剤を用意します。
カー用品店などで販売されているシート専用のクリーナーを使うのも良いですが、自宅にある洗剤でも汚れを落とすことは可能です。

(例)

  • 食べこぼしや飲みこぼし…食器用中性洗剤や衣類用シミ取り剤など

  • 化粧品…クレンジング剤、ベンジン、アルコールなど

漂白剤入りのものはシートの変色を招くおそれがあるので、基本的に使うことを避けましょう。

洗剤の塗布方法

しつこい汚れに対して、部分的にシートをきれいにしたいときは直接汚れに洗剤を塗布します。
シート全体をきれいにするときは、スプレーボトルに洗剤を入れて吹きかけるのが効率的です。
塗布した後は洗剤がシミつかない程度にしばらくそのまま置いておく方が、汚れに対して洗剤が浸透して汚れが落ちやすくなります。

汚れの除去

その後、お湯を含ませてから固く絞ったタオルを使って「トントン」「ポンポン」と、優しく叩き出すようにして汚れを浮き上がらせて除去します。
場合によっては、ブラッシングして汚れを落とします。
自宅にあるものであれば、使い古しの歯ブラシを使っても構いませんが、強く擦りすぎるとシートを傷めてしまうおそれがあるので、ち目立たない場所で試してから優しくブラッシングするのを心掛けましょう。
次に乾いた新しいタオルを使って洗浄した箇所の余分な洗剤や落ちた汚れを拭き取ります。
このとき吹き残しがあると、新たなシミができてしまう可能性があるのでしっかりと拭き取ります。
拭き残しを出さないために、必要に応じて新たに濡らして絞ったタオルも併用しつつ拭き取ります。

シートの乾燥

最後に洗浄した箇所を十分に乾燥させます。気温の高い晴れた日に自然乾燥がベストです。
乾燥時、車内の湿度が高くなってしまうと乾きにくくなったりカビが発生する原因にもなるので、窓やドアを開けた状態で放置しておくとよいでしょう。
どうしても早く乾かしたいときや天候に恵まれないときは、ドライヤーを使用して乾かすのも良いですが、シートの生地を傷めてしまう可能性もあるので、シートに対して温風を近くで当てすぎない等の配慮が必要です。

車のレザーシートの洗浄方法

レザーシートの汚れを洗浄する場合は、レザーを傷めてしまわないように、専用のクリーナーを使用します。洗剤を使用する場合には中性のものが良いでしょう。レザーシート専用クリーナーをシートに塗布してスポンジやクロスを使い、拭き上げながら汚れを落とします。
強く擦りすぎるとレザーを傷める可能性があるので、なかなか汚れが取れないときは力加減に注意しながら根気強く擦ることも大切です。
状況に応じてレザー用の天然素材でできたブラシを使用することで、汚れを浮き立たせて洗浄効果を高めることができます。

その後、風通しの良いところで適度に乾燥させます。(ファブリックシートほど時間は掛けなくて大丈夫です)
最後の仕上げに、レザーシート用のコーティングを施工するのがおすすめです。
シートをヒビ割れなどの劣化から保護してくれるだけではなく、防汚性にも優れており、汚れが付着したときにその汚れを落としやすくなるメリットがあります。

【補足】リンサークリーナーを使った車のシート洗浄

リンサークリーナーは「布が洗える」クリーナーで、水を吹き付けて汚れを落としつつ、それらを吸い込むことで洗浄する機械です。
レザーシートには使えずファブリックシートのみですが、吸い取った汚れと水がタンクに回収されることから、汚れの除去具合が可視化され、シートがきれいになっていく様子が分かりやすいのでおすすめです。
実際にタンクに溜まった汚水を見ると驚いてしまうかと思います。
プロがシートの洗浄のために愛用しているケースも多く、家庭用としてソファやカーペットの洗浄用途にすでに所有しているという方は、車のシート洗浄にも活用できます。
しつこい汚れの除去には、40℃程度の温水やアルカリイオン水を使うことで、洗浄効果を高めることができます。

シートの掃除におすすめのグッズ3選

シートの汚れを落とすのにおすすめのグッズを以下の3つのジャンルに分けて、それぞれ1つずつご紹介します。

  • ファブリックシート用クリーナー
  • レザーシート用クリーナー
  • リンサークリーナー

ファブリックシート専用クリーナー

さまざまなカーケミカル用品を展開している、ソフト99から販売されているファブリックシート専用のクリーナーです。
お手頃な価格でムース状のため、部分的なクリーニングでも扱いやすいです。
缶の蓋にブラシが付属しており、しつこい汚れの除去に活用できるのが便利です。
消臭除菌効果もあるので、洗浄後のアフターケアも考えられたシートクリーナーです。
注意点として、油汚れの除去には向いていません。

レザーシート専用クリーナー

ソフト99から販売されているレザーシート専用のクリーナーです。
無臭のムースタイプなので、洗浄剤が飛び散ることなく使いやすい製品で多くのユーザーに愛用されています。
また、皮革を劣化から守るビタミンEが配合されています。
商品名が「本革クリーナー」となっていますが、ビニールレザーや合成皮革の洗浄にも使用可能です。
ただし、スエードなどの起毛素材への使用は控えてください。

リンサークリーナー

先ほどご紹介した、吹き付けた水を汚れと一緒に吸い取るリンサークリーナーの中でも、車のシートの洗浄に便利なコードレスタイプの商品です。
これがあれば電源のない屋外でも使用可能です。
皮脂汚れは3~40℃で溶け始めると言われていますが、こちらのリンサークリーナーであれば40℃程度のお湯でも使用可能です。

車のシートの洗浄を業者に依頼した方がいい場合

車のシートの洗浄を業者に任せしてしまうのも、ひとつの方法です。
シートの洗浄は手間も時間もかかります。また、洗浄方法を誤ればシートや周囲の部品を傷めてしまうケースもあるので、そういったリスクを避けたいのであれば、専門の業者に依頼することをおすすめします。

  • 「確実に汚れを落としたい」
  • 「自分でやってみたけど綺麗にならなかった」
  • 「そもそも清掃に必要なものを揃えるのが面倒」
  • 「綺麗になるのなら費用が掛かることは気にならない」

整備士のまとめ

長く車に乗っているとファブリックシート、レザーシート問わず汚れが蓄積して目立つようになってきます。
業者に洗浄を依頼した場合などに、汚れを含んだリンサークリーナーの排水を見て、「いつの間にこんなに汚れていたんだ!?」と驚かれるオーナーの方も多いです。
車に乗っているときに常に体が触れているシートが綺麗になると、心の面でも気持ちの良いものです。
気になっている方はDIYでもよいので一度、洗浄・清掃してみてはいかがでしょう。

Supervised by 整備士 ヒロ

ヒロ 2級整備士

保有資格:2級整備士。国産ディーラー整備士、輸入車ディーラー整備士の経験がある、現役の整備士。 整備士経験は10年以上で過去にはエンジニアとして全国規模のサービス技術大会に出場。 車の整備に関する情報をtwitterで発信している。