
最近のヘッドライトは経年劣化により黄ばみが発生します。
ヘッドライトの劣化を予防するのがヘッドライトコーティングで、長く愛車に乗り続けるのであればぜひ施工をおすすめしたいカーメンテナンスのひとつです。
そこで今回は、ヘッドライトコーティングのやり方や、おすすめの商品を現役の整備士が解説します。
ヘッドライトをコーティングするメリット
ヘッドライトをコーティングするメリットは、現在主流のポリカーボネート製のヘッドライトの弱点である経年劣化による黄ばみを予防できることです。また、コーティングの被膜が飛び石や細かい傷などからも守ってくれます。
経年劣化による黄ばみは光度(ヘッドライトの明るさ)の低下をもたらし、酷くなると車検に通らないほどの状態になることもあります。
ヘッドライトの黄ばみは車の印象を大きく左右する部分なので、愛車を大切に乗り続けたい、愛車の外観が気になる方はぜひ、ヘッドライトのコーティングを前向きに検討してみましょう。
ヘッドライトのコーティングにかかる費用の目安
ヘッドライトのコーティングは簡易的で自分でできるものから、業者に依頼して施工する高額なものまで様々あります。
自分でヘッドライトコーティングをするときの費用目安
自分でヘッドライトコーティングをする場合は800円〜8,000円が費用の目安です。
コーティング剤の種類やコーティング剤の内容量によって費用が異なります。
また、黄ばみを除去する下地処理剤がセットになっているものも多く、それによっても商品の価格が違ってきます。
業者でヘッドライトコーティングをするときの費用目安
業者に依頼してヘッドライトコーティングをする場合は8,000円〜50,000円程度が費用の目安です。新車時は黄ばみを除去する研磨の必要がなく、コーティングのみで済むので安く済みます。この場合は10,000円前後が施工費用の目安です。
一方ですでに劣化、黄ばみの発生しているヘッドライトは研磨作業を実施して、ヘッドライトの表面をきれいにし、しっかりと下地を作ったうえでコーティングの施工をおこなうので、費用が高くなります。
そのなかでもコーティング剤の種類や、施工者の熟練度、施工品質によって目安となる費用には大きな幅があります。
ヘッドライトのコーティングを自分でする方法
市販品のコーティング剤は、DIYでやるオーナー向けに手軽にヘッドライトコーティングができるようになっています。
手順1.ヘッドライトの周囲を養生する
ヘッドライトコーティングの施工にあたり、飛散した溶剤などがほかの部品に付着すると変色や劣化を招くおそれがあります。
そういったリスクを予防するために、ヘッドライトの周囲をマスキングテープやマスカーを使用して確実に養生します。
(※マスカー…養生のためにマスキングテープとビニール等が一体になったもの)
手順2.ヘッドライトの黄ばみを除去する
※新車やヘッドライトがまだきれいな状態の場合は不要。
ヘッドライト表面の黄ばみを除去します。いきなりコンパウンドや紙やすりで磨くのも良いですが、まずは手軽なスプレータイプで黄ばみを落とす商品があるので、活用していただくとこの後のレンズ磨きの工程が楽になります。
手順3.ヘッドライトのハードコートを除去する(磨き)
※新車やまだヘッドライトがきれいな場合、コーティング剤によっては不要。
コーティング剤の施工に際して、元々ヘッドライトに施工してあるハードコートを除去します。
ボディコーティングと一緒で、下地作りがコーティングをするうえで非常に重要な工程となるので、ムラがないように磨きます。
すでに黄ばみやくすみが出ているヘッドライトは、特に根気よく磨いていきましょう。
コンパウンドで磨く場合、「粗目」→「細目」→「極細目」と、徐々に細かいものを使いながら仕上げていきます。
バフ(ポリッシャー)があれば、スピーディーに磨くことができます。
耐水ペーパーを使って磨く場合、耐水ペーパーを濡らしながら600〜1200番程度の粗いもので磨き、仕上げは2000番(目の細かいもの)で実施します。
これらはいずれも、ホームセンターやカー用品店など身近なところで入手可能です。
磨き作業後は、きれいな新しいクロスを使用してヘッドライトに付着したコンパウンド等をきれいに取り除きます。
手順4.ヘッドライトのコーティング剤を塗布する
下地がしっかりできたら、いよいよコーティング剤を塗布する工程に入ります。
コーティング剤の塗布方法や手順は商品によって異なるので、しっかり施工方法を確認して作業をおこないましょう。
ヘッドライトコーディング後は、コーティング剤が完全硬化するまで濡らさないことが好ましいので、1〜3日程度は洗車を避けるだけではなく、天気予報も注意して見ておきましょう。
ヘッドライトのコーティング剤おすすめ3選
ヘッドライトのコーティング剤は、ネット通販やカー用品店などで手軽に購入できます。
そのなかから、おすすめのコーティング剤を厳選して3つ紹介します。
洗車の王国「ヘッドライトクリスタル」
9Hという高硬度のガラスコーティング剤である「ヘッドライトクリスタル」は、ヘッドライト専用コーティング剤のみの販売なので、磨く必要のないきれいなヘッドライトにコーティングを施工したい場合におすすめの商品です。
約8台分の施工ができる内容量で、コスパにも優れています。
長期間の保管は難しいですが、すこし間を空けて重ね塗りしてみるのもよいでしょう。
CCI 「ヘッドライトコートNEO」
商品の口コミで高耐久を評価する声が多く聞かれる、2液混合タイプのこだわりのヘッドライトコーティング剤です。
商品には養生用のマスキングテープや、ヘッドライトの黄ばみ除去のために使用するクリーナーや研磨(耐水)ペーパーもセットになっているので、これひとつでコーティングに必要な準備〜下地作りもカバーします。
黄ばみの原因となる紫外線から長期間ヘッドライトを守るために、他社とは違った特殊なUVカットポリマーがコーティング剤に添加されています。
LUXIA「Resin Coating Moist」
コーティング剤のみの商品ですが、ヘッドライト専用ではなく未塗装樹脂やアルミホイールにも施工可能なコーティング剤なので万が一、コーティング剤がはみ出てしまっても安心です。
ヘッドライトのコーティングだけでは使いきれない量のコーティング剤を、他のパーツのコーティングにも使えて作業性も良い点がメリットです。それでいて耐久性も高く、評判の良い商品です。
整備士のまとめ
車のヘッドライトが黄ばんでしまうのを避けるためにも、ヘッドライトコーティングは有効な手段のひとつです。
プロにお任せして高品質で耐久性の高いなコーティングを施工してもらうのも良し、洗車などのついでに定期的に自分でコーティングをするのも良しです。
コーティングをやるのとやらないのとでは、ヘッドライトの劣化スピードが大きく異なるので、長く今の愛車に乗り続ける場合には前向きに検討してみましょう。
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- Supervised by 整備士 ヒロ
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保有資格:2級整備士。国産ディーラー整備士、輸入車ディーラー整備士の経験がある、現役の整備士。 整備士経験は10年以上で過去にはエンジニアとして全国規模のサービス技術大会に出場。 車の整備に関する情報をtwitterで発信している。


