新車スイフトvs中古カローラスポーツ徹底比較!中古車なら、1クラス上で広い&超低燃費のカローラスポーツが手に入る!

新車スイフトvs中古カローラスポーツ徹底比較!中古車なら、1クラス上で広い&超低燃費のカローラスポーツが手に入る!

20254月現在、スズキ スイフトの新車価格と、トヨタ カローラスポーツの中古車価格が同じ価格帯になってきた。カローラスポーツは、スイフトの1クラス上でストロングハイブリッドを搭載しているモデルだ。

 

4代目にあたるDS系スイフトは、スズキを代表するグローバルモデルである。202312月にフルモデルチェンジし、走行性能や予防安全性能を大幅に進化させた。進化相当分、新車価格も上がっている。

一方、トヨタの主力コンパクトカーであるカローラスポーツは、中古車だと買い得感を増している。モデル後期に入っており、中古車価格が徐々に下落傾向にあるからだ。

 

今回は新車スイフトと、中古車カローラスポーツを徹底比較する。

202312月に登場したDS系スイフトは、国内では5代目となる。しかしこの記事内では4代目として表記した(スズキでは2004年に登場したグローバルモデルを初代スイフトとしているため)。

DS系スイフトは高い走行性能でワンクラス上の乗り味を実現

DS系スイフトの特徴

DS系スイフトの全景

上図:DS系スイフトの全景

4代目にあたるDS系スイフトのコンセプトは、「エネルギッシュ×軽やか・日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」だ。歴代スイフトの魅力であるデザインと走りに「クルマと日常を愉しめる」という新たな価値が加わったコンパクトカーと言える。

 

5ナンバーサイズをキープしたボディ骨格には、高剛性と軽量化を両立したハーテクトというプラットフォームを採用した。ボディの結合部に減衰接着剤を塗布するとともに、バッフル材の追加やダッシュパネルの板を厚くすることで、高い静粛性も実現している。

 

搭載したのは、新開発のZ12E1.2L直列3気筒DOHCエンジンだ。7つの大きな改良によって燃費性の高効率化を実現し、高出力82ps、最大トルク108Nmを発生させる。

エントリーグレードのXGを除くグレードには、マイルドハイブリッドシステムも搭載している。最高出力3.1ps、最大トルク60Nmを発生するモーター機能付発電機+リチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。

 

運転支援システムは、「デュアルセンサーブレーキサポートII」を全車に標準装備している。単眼広角カメラと超音波センサーを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキを含む機能だ。

衝突被害軽減ブレーキは、右左折時の歩行者や自転車、さらに右折時の自動二輪車も検知できるようになった。

オプションにはドライバーモニタニング機能も採用された。ナビゲーション横に設置されたカメラによってドライバーの居眠りや脇見を検知すると、室内ブザー音とメーター内表示でドライバーに警報を行い注意喚起する機能だ。

 

コネクテッドサービスには、スズキコネクトを採用。24時間365日つながる安心のオペレーターサービスに加えて、スマートフォンによるクルマの操作や駐車位置の確認など便利な機能を提供している。

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カローラスポーツはマイナーチェンジで、燃費性能と予防安全性能を大幅に向上

トヨタ カローラスポーツの特徴

カローラスポーツの全景

上図:カローラスポーツの全景

カローラスポーツは、20186月に新世代ベーシックカーとして登場した。最大の特徴は全車に搭載された「コネクテッド」と、クルマ本来の楽しさを融合した、新しいモビリティライフの提案だ。

 

プラットフォームには、TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)によるGA-Cが用いられた。低重心でワイドなスポーティなシルエットや、トレッドを拡大しタイヤを外側に出すなど踏ん張り感のあるスタイリングが特徴となっている。

カローラスポーツのサスペンション形状はフロントがマクファーソンストラット式、リアはダブルウィッシュボーンだ。

 

カローラスポーツは202210月にマイナーチェンジされた。1.8Lハイブリッドは最新世代へ進化し、1.2Lガソリンターボエンジンは2.0Lガソリンへ変更された。

また、衝突被害軽減ブレーキなどを含む予防安全装備パッケージ「トヨタセーフティセンス」も最新世代、大幅に予防安全性能が向上している。従来の機能に加え、夜間の歩行者検知や昼間の自転車運転者検知も可能となった。

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カローラスポーツ ハイブリッドの燃費性能は圧倒的

1.燃費性能

新車DS系スイフトの評価は4.0

中古車カローラスポーツの評価は4.5

 

スイフトの燃費(WLTCモード)は下記の通り。

 

2WD

4WD

1.2L3DOHCエンジン 

23.4km/L

22.0km/L

1.2L3DOHCエンジンマイルドハイブリッド

24.525.4km/L

22.7km/L

     

カローラスポーツの燃費(WLTCモード)は下記の通り。

 

マイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後

1.8Lハイブリッド 2WD

25.630.0km/L 

27.230.0km/L

1.2Lターボ(CVT2WD

16.4km/L

17.218.3km/L

1.2Lターボ(CVT4WD

15.2km/L

-

スイフトに搭載しているパワートレインは、1.2L3DOHCエンジンと、このエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドの2種類だ。

対するカローラスポーツは、2.0Lガソリンエンジンと1.8Lエンジンのハイブリッドの2種類である。マイナーチェンジ前は、1.2L直4ターボエンジンともラインアップしていた。

 

スイフトはBセグメントのコンパクトカー、カローラスポーツは Cセグメントであるため、カローラスポーツのエンジン排気量のほうが0.60.8L大きい。

しかしWLTCモードの燃費性能は、スイフトが22.025.4km/L。カローラスポーツは2Lエンジン車が17.218.3km/L1.8ハイブリッド車が27.230.0km/L。カローラスポーツが搭載している1.8Lハイブリッドはエンジン排気量は大きいものの、燃費はスイフトの1.2Lマイルドハイブリッドを大きく上回っている。

使用する燃料は全車レギュラーガソリンなので、カローラスポーツのハイブリッド車を選ぶと経済性はリードできる。

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安全装備の充実度はスイフト優位だが、快適装備はカローラスポーツが優位

2.価格比較

新車DS系スイフトの評価は4.0

中古車カローラスポーツの評価は4.5

 

DS系スイフトとカローラスポーツの最量販グレードの新車価格と中古車相場を比較した。

  • スイフトハイブリッドMZ 2WD新車価格:2167000
  • カローラスポーツハイブリッドG Z2WD 2020年式中古車相場:180万円~240万円

中古車相場は、20254月調べ

スイフトの最上級グレードであるハイブリッドMZの新車価格であれば、2020年式のカローラスポーツハイブリッドの最上級グレードG Zの中古車が十分に狙えることが分かる。ただし、2022年のマイナーチェンジ後モデルは、中古車相場がグッと上がっている。そのため、中古ハイブリッドG Zを新車スイフト並の価格で購入することは少し厳しいかもしれない。走行距離が多い車両や、中間グレードGであれば、じっくり探せば見つかるはずだ。

 

スイフトの最上級グレードハイブリッドMZは、装備がかなり充実している。そのため、1クラス上のカローラスポーツと同等レベルと言える。

スイフトは全グレードで、運転席・助手席ヒートヒーターが標準装備されている。また、最上級グレードのハイブリッドMZには、ディスプレイオーディオも標準装備だ。

 

運転支援機能は、スイフトは全グレードでブラインドスポットモニターやリアクロストラフィックアラートまで標準装備となっているが、カローラスポーツはグレードによって異なる。この差は大きい。

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スイフトの値引きは最大で15万円か?

3.購入時の値引き術

新車DS系スイフトの評価は3.0

中古車カローラスポーツの評価は3.0

 

スイフトは人気が高いため、通常の新車購入交渉であれば10万円、最大でも15万円の値引きと考えておくといいだろう。納期も12カ月と通常レベルになってきた。

カローラスポーツは中古車での購入となるため、基本値引きは無いものと考えておきたい。中古車は諸費用などを含む総額表示となっているため、利幅が少なく値引きがほぼできないからだ。

 

注意したいのは、抱き合わせ販売だ。ボディコーティングやローンでの販売でないと売らないなどという販売方法を指す。こうした販売店の信用度は低いと考えたほうが良い。また、容易に値引きに応じるお店も「何かある」と思ったほうがよいだろう。

グラマラスなスイフトと、シャープなカローラスポーツのデザイン

4.デザイン比較

新車DS系スイフトの評価は4.0

中古車カローラスポーツの評価は4.0

スイフトは5ナンバーサイズとは思えないワイドな空力ボディデザイン

DS系スイフトの後景

上図:DS系スイフトの後景

スズキ スイフトのコンセプトは、「エネルギッシュ×軽やか・日常の移動を遊びに変える洗練されたスマートコンパクト」だ。一目見たら印象に残るデザインを目指した。

DS系スイフトのフロントフェイス

上図:DS系スイフトのフロントフェイス

外観ではクルマ全体を包み込むラウンド形状により、先進的なイメージを表現した。外側へ張り出したフェンダーにより個性的な走りを想起させるスタイリングを追求している。

DS系スイフトのリヤエンド

上図:DS系スイフトのリヤエンド

リアスタイルは、台形フォルムを形づけたことにより安定感のある佇まいを表現した。 LEDヘッドランプ、リアコンビネーションランプの組み合わせにより5ナンバーサイズには見えないワイド感を表現した。

 

空力性能はコンパクトカークラストップレベルを誇る。これはバックサイドスポイラーの採用やフロントバンパー、ホイール軽量などの最適化により、空気抵抗を先代モデルより低減した恩恵だ。

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カローラスポーツはキーンルックと呼ばれる鋭い顔つきが特徴

カローラスポーツの後景

上図:カローラスポーツの後景

カローラスポーツのフロントは、低く抑えたフード、アッパーグリルから連続する切れ長のヘッドランプにより、ワイド&ローを強調している。サイドからリアにかけては、ダイナミックな造形と躍動感あふれるスタイルを表現した。

カローラスポーツのフロントフェイス

上図:カローラスポーツのフロントフェイス

リアのコンビネーションランプはヘッドランプと同様、切れ長でシャープな光を放つ。精悍なリアビューを印象づけている。

カローラスポーツのリヤエンド

上図:カローラスポーツのリヤエンド

スイフトのデザインは先代からのコンセプトを継承し、さらに空力性能に磨きをかけている。対するカローラスポーツは、走りの性能の高さを具現化するワイド&ローのフォルムが特徴だ。

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ボディサイズの差は大きく、室内&荷室空間はカローラスポーツが優勢

5.室内空間と使い勝手

新車DS系スイフトの評価は4.0

中古車カローラスポーツの評価は4.5

 

スイフトとカローラスポーツのボディサイズ・室内サイズ・荷室容量を比較した。

 

スイフト

全長×全幅×全高

3,860mm×1,695mm×1,5001,525mm

ホイールベース

2,450mm

室内長×室内幅×室内高

1,905mm×1,425mm×1,225mm

荷室容量

265L

 

カローラスポーツ

全長×全幅×全高

4,375mm×1,790mm×1,460mm

ホイールベース

2,640mm

室内長×室内幅×室内高

1,795mm×1,510mm×1,155mm

荷室容量

352L

DS系スイフトの運転席

上図:DS系スイフトの運転席

DS系スイフトの後席

上図:DS系スイフトの後席

スイフト、カローラスポーツともに5ドアハッチバックだが、スイフトはBセグメント、カローラスポーツはCセグメントと、ボディサイズはカローラスポーツが1クラス大きい。

カローラスポーツの運転席

上図:カローラスポーツの運転席

カローラスポーツの後席

上図:カローラスポーツの後席

全高はスイフトが上回っているが、全長は約500mm、全幅は約95mmカローラスポーツの方が大きい。この数値差は室内空間&ラゲッジルームの広さに影響している。

カタログ上の数値では室内長がスイフトスポーツのほうが長くなっているが、実際の居住性、特にリアシートはカローラスポーツのほうがリードしている。

DS系スイフトの荷室

上図:DS系スイフトの荷室

カローラスポーツの荷室

上図:カローラスポーツの荷室

ラゲッジルームの容量を比較すると、スイフトが265L、カローラスポーツは352Lと差がある。ボディサイズが大きいと、室内&荷室空間が広いというメリットがある。

 

ボディサイズが小さいスイフトも、最大限の室内空間や荷室スペースを確保している。軽自動車で鍛えた優れたパッケージング技術で、同じBセグメントの中では、広い室内空間をもつモデルだ。

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運転支援機能が一部オプションな点が物足りないカローラスポーツ

6.安全装備&運転支援機能の比較

新車DS系スイフトの評価は4.5

中古車カローラスポーツの評価は4.0

DS系スイフトのインパネデザイン

上図:DS系スイフトのインパネデザイン

スイフトは2023年に登場したばかりのモデルだ。運転支援機能を含めた予防安全装備「デュアルセンサーブレーキサポートII」は、国産コンパクトカーの中ではトップレベルの充実度を誇る。

このシステムは、単眼カメラとミリ波レーダーで構成されており、先代モデルに搭載されていたデュアルセンサーブレーキサポートよりも、画角・検知エリアが拡大した。検知対象には自転車や自動二輪車も追加し、交差点での検知も可能となった。

DS系スイフトのメーター

上図:DS系スイフトのメーター

アダプティブハイビームも採用した。車両前方の状況を認識し、ハイビームの照射範囲を制御してくれる。

以下の機能との組み合わせにより、運転操作の負担を軽減する。

  • 車線維持支援機能(車線中央付近の走行をキープできるようにサポート)
  • 車線逸脱抑制機能(車線をはみ出さないようにサポート)

アダプティブクルーズコントロール(高速走行時や渋滞時に運転操作をサポート)

スイフトの利点は、全グレードで同じ装備が標準装備となっている点だ(アダプティブクルーズコントロールの機能差を除く)。どのグレードでも安心して乗れるのは魅力と言える。

カローラスポーツのインパネデザイン

上図:カローラスポーツのインパネデザイン

対するカローラスポーツも予防安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」を全車に標準装備した。衝突被害軽減ブレーキの検知対象や検知シーンは同等レベルだ。

加えて、駐車スペースで発生する様々な事故に対応するサポートブレーキシステムを採用している。インテリジェントクリアランスソナーや、リアクロストラフィックオートブレーキ(左右後方から接近する車両を検知)などが含まれている。しかし、後側方を走行する車両を検知するブラインドスポットモニター+安心降車アシストとパーキングサポートブレーキ(後方接近車両)が、最上級グレードのG“Z”以外オプションとなっているのは大きなマイナスと言える。

カローラスポーツのメーター

上図:カローラスポーツのメーター

カローラスポーツのマイナーチェンジ前の「トヨタセーフティセンス」は、自動二輪や交差点内での検知はできない。同じ「トヨタセーフティセンス」でも、マイナーチェンジ前後で大きな差がついている。

低速域の乗り心地に違いがある両車

7.走行性能の比較

新車車DS系スイフトの評価は4.0

中古車カローラスポーツの評価は4.5

 

スイフトとカローラスポーツのパワートレインのスペックは以下のとおり。

スイフト

1.2L直列3気筒DOHCエンジン

  • 最高出力82ps、最大トルク108Nm

1.2L直列3気筒DOHCエンジンマイルドハイブリッド

  • 最高出力82ps、最大トルク108Nm
  • モーター最高出力3.1ps、最大トルク60Nm

 

カローラスポーツ

ハイブリッド用1.8L4エンジン

  • 最高出力98ps、最大トルク142Nm
  • フロントモーター最高出力95ps、最大トルク185Nm
  • システム最高出力140㎰(マイナーチェンジ後)
  • システム最高出力122㎰(マイナーチェンジ前)

2.0L4エンジン

  • 最高出力170ps、最大トルク202Nm

1.2L4ターボエンジン(マイナーチェンジ前)

  • 最高出力116ps、最大トルク185Nm
エンジンの気筒数は減ったがスムーズさと静粛性の高さは魅力のスイフト

DS系スイフトのエンジンルーム

上図:DS系スイフトのエンジンルーム

スイフトの1.2L3エンジンは最高出力82ps、最大トルク108Nmと、物足りなく感じるかもしれない。しかし、最上級グレードのハイブリッドMZ 2WD車は950kと軽いため、想像以上に力強くキビキビと走る。

モーターによるアシストもスムーズだ。モーターアシストによるアクセルレスポンスの良さもわずかに感じられた。

高い静粛性は、先代モデルから大きく進化している。エンジン音の車内への侵入は、エンジンの回転数が高まっても極力抑えているようだ。3気筒エンジンにありがちな振動も上手く抑えられている。

ハンドリングは非常に素直で誰でも扱いやすい。リアサスペンションのストローク量の増加やスタビライザーの仕様変更の賜物だ。

 

スイフトの乗り心地は、硬めだ。低速域だとゴツゴツ感がある。高い速度域での操縦安定性を意識したのか、60km/hを超えると徐々にしなやかさを増してくる。高速道路を100km/h程度で流しているくらいがちょうどよく感じる。

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パワーよりシャシー性能が上回り安定感抜群のカローラスポーツ

カローラスポーツのエンジンルーム

上図:カローラスポーツのエンジンルーム

カローラスポーツは、ハイブリッド車でもガソリン車でも、パワートレインよりシャシー性能が上回っているため、安定感抜群の走りが楽しめる。特にダブルウィッシュボーン式を採用したリアサスペンションは、ドライバーとクルマの一体感のある走りを楽しめる。 FF車とは思えないほどの接地感とインフォメーションをドライバーに伝えるからこそだ。

乗り心地はやや硬めで、スポーティなイメージだ。硬めといっても、低速域でもしなやかさがあり、路面の凹凸後ゴツゴツとドライバーに伝えてくることはあまりない。

高速域での操縦安定性も良く、狙ったラインをピタっとトレースしてくれる。低速域での乗り心地は、スイフトを上回る快適さを誇る。

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両車良好なリセールバリュー

8.リセールバリュー比較

新車DS系スイフトの評価は3.5

中古車カローラスポーツの評価は4.0

 

DS系スイフトは、2023年末に登場したばかりの新型車だ。そのため、中古車相場は参考値として先代スイフト(2020年式)を提示した。

*中古車相場は、20254月調べ

  • 新型スイフト ハイブリッド 発売当時の新車価格帯:約163209万円
  • 先代スイフト ハイブリッド 中古車相場(2020年式):100160万円
  • 中古車相場の新車価格比:約6177

 

  • カローラスポーツ ハイブリッド 発売当時の新車価格:約249282万円
  • カローラスポーツ ハイブリッド 中古車相場(2020年式):約160230万円
  • 中古車相場の新車価格比:約6482

両車共に高いリセールバリューを維持している。ほぼ互角といえるが、やはり現行モデルである強みを生かしカローラスポーツがやや良い数値となった。

先代スイフトで、人気が高く比較的リセールバリューが高めなのは、スポーティな内外装をもつRS系だ。対するカローラスポーツハイブリッドは、最上級グレードのG Zとなっている。逆にこれらのグレード以外なら、比較的安価に手に入れやすい。

燃費と予防安全装備、年式がポイント!?

9.まとめ・総合評価

スイフトの登場は2023年、カローラスポーツは2018年だ。この5年の差は、運転支援技術やコネクティッドといった面で差は大きくなる。しかし、カローラスポーツはコネクティッドカーを謳ったモデルらしく、アップデートによってその差を小さく抑えた。

カローラスポーツマイナーチェンジ前のモデルは、衝突被害軽減ブレーキの検知対象や検知シーンで、スイフトにやや負けている。安全装備を重視すると、悩ましいところだ。

 

一方で、カローラスポーツはボディサイズが1クラス上。広さという点では、カローラスポーツが優勢。さらに、燃費性能ではカローラスポーツハイブリッドの圧勝だ。

 

燃費性能や室内の広さを重視するのであれば、中古車カローラスポーツハイブリッドがお勧めと言える。

悩ましいのが年式。スイフトの新車価格帯で狙いやすいのは、2020年式だ。それ以上前のモデルだと、少し古さを感じるからだ。前述した予防安全装備の性能差を含め、何を重視するかが重要だ。

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評価項目

新車スイフト

中古カローラスポーツ

総合得点(40点満点)

32

33.5

1. 燃費

4

4.5

2. 価格

4

4.5

3. 購入時の値引きしやすさ

4

3

4. デザイン

4

4

5. 室内空間と使い勝手

4

5

6. 安全装備

5

4.5

7. 走行性能

3

4

8. リセールバリュー

4

4

スズキ DS系スイフト価格帯

  • XG 2WD1727000
  • ハイブリッドMZ 4WD2332000

トヨタ カローラスポーツ価格帯

  • トヨタ カローラスポーツ ハイブリッド中古車相場(2020年式):約160230万円

スズキ DS系スイフト スペック

代表グレード

ハイブリッドMZ2WD

全長×全幅×全高

3,860mm×1,695mm×1,550mm

ホイールベース

2,450mm

最低地上高

120mm

車両重量

950kg

エンジン型式

Z12E

エンジンタイプ

直列3気筒DOHC

総排気量

1,197cc

最高出力

82ps60kw/5,700rpm

最大トルク

108Nm11.0kgm/4,500rpm

モーター型式

WA06D

モーター最高出力

3.1ps2.3kw

モーター最大トルク

60Nm6.1kgm

燃費(WLTCモード)

24.5km/L

駆動方式

前輪駆動(2WD

トランスミッション

CVT

サスペンション型式

前:マクファーソンストラット式 後:トーションビーム式

タイヤサイズ 前後

185/55R16

最小回転半径

4.8m

トヨタ カローラスポーツスペック(最新モデル)

代表グレード

1.8ハイブリッドG“Z”2WD

全長×全幅×全高

4,375mm×1,790mm×1,460mm

ホイールベース

2,640mm

最低地上高

135mm

車両重量

1,390kg

エンジン型式

2ZR-FXE

エンジンタイプ

直列4気筒DOHC

総排気量

1,797cc

最高出力

98ps72kw/5,200rpm

最大トルク

142Nm14.5kgm/3,600rpm

モーター型式

1VM

モーター最高出力

95ps70kw

モーター最大トルク

185Nm18.9kgm

燃費(WLTCモード)

27.2km/L

駆動方式

前輪駆動(FF

トランスミッション

CVT

サスペンション型式

前:マクファーソンストラット式 後:ダブルウィッシュボーン式

タイヤサイズ 前後

225/40R18

最小回転半径

5.3m

ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員