ハスラーの燃費チェック!4WD車やターボの燃費が悪いって本当?

現行モデルのハスラーは全車マイルドハイブリッド搭載で、多くの軽自動車より優れた燃費性能を有しています。
ここでは、ターボ搭載車や4WD車を含めたハスラーの燃費について詳しく解説します。

ハスラーの燃費はどれくらい?

ハスラーの車両画像

ハスラーは全車マイルドハイブリッドシステム搭載で、他の軽自動車と比べて燃費性能が優れています。

駆動方式やターボの有無で燃費は異なりますが、カタログ数値で約21~25km/L、実燃費で17~20km/Lほどと考えられます(WLTC燃費)。

※車両に関する情報は、ガリバー「車カタログ」より引用(2024年9月20日時点)

カタログ燃費は約21~25km/L

グレード 駆動方式 WLTC燃費 新車価格
※参考
ハイブリッドG 2WD 25.0km/L 151.8万円
4WD 23.4km/L 165.2万円
ハイブリッドG ターボ 2WD 22.6km/L 159.6万円
4WD 20.8km/L 173万円
ハイブリッドX 2WD 25.0km/L 167.2万円
4WD 23.4km/L 180.6万円
ハイブリッドX ターボ 2WD 22.6km/L 175万円
4WD 20.8km/L 188.4万円
タフワイルド 2WD 25.0km/L 176万円
4WD 23.4km/L 189.4万円
タフワイルド ターボ 2WD 22.6km/L 183.8万円
4WD 20.8km/L 197.2万円

カタログ燃費は2WD車で22.6~25.0km/L、4WD車で20.8~23.4km/Lです(WLTC燃費)。

ターボ搭載の4WD車は、ターボなしの2WD車と比べて4km/Lほど燃費が劣ります。しかし、この数値は軽自動車全体で見ても決して悪くありません。アウトドアを楽しみたい人や山間部、降雪地帯に住む人は、4WD車やターボ搭載車の選択をお勧めします。

実燃費は約17~20km/L程度か

エアコンなどの電力使用や道路状況を踏まえると、実燃費はカタログ燃費の7~8割程度であるのが一般的です。ユーザーの声では「カタログ値の8割程度」という意見が多く、概ね以下のような数値と推測されます。

  • 2WD×ターボなし…20km/L前後
  • 4WD×ターボなし…19km/L前後
  • 2WD×ターボあり…18km/L前後
  • 4WD×ターボあり…17km/L前後

ハスラーのガソリン代の目安をモデルごとに比較

カタログ値の燃費で1,000km走行した場合のガソリン代目安をご紹介します。

※試算ではレギュラーガソリン価格を174円/Lと仮定。カタログ値のため、実燃費とは異なります。あくまで目安とお考えください。

①2WD×ターボなし

2WD車でターボ非搭載の場合(WLTC燃費25.0km/L)、ガソリン価格174円/Lで1,000km走らせるには7,000円ほどかかります。

②4WD×ターボなし

4WD車でターボ非搭載の場合(WLTC燃費23.4km/L)、ガソリン価格174円/Lで1,000km走らせるには7,500円ほどかかります。

同じガソリン価格と仮定した場合、1年に1万km走らせると、ハスラーの2WD車(ターボなし)との燃料代の差は5,000円ほどです。

③4WD×ターボあり

4WD車でターボ搭載の場合(WLTC燃費20.8km/L)、ガソリン価格174円/Lで1,000km走らせるには8,500円ほどかかります。

燃料代を気にする場合は、用途に合わせて4WD車かターボのどちらかに絞ると良いでしょう。

【関連記事】ハスラー4WDと2WD買うならどっち?機能や走行性能、乗り心地を比較

Q. タフワイルドやJスタイルⅡの燃費は?

ハスラーでは、これまで「タフワイルド」(2024年5月発売)や「JスタイルⅡ」(2024年2月販売終了)といった特別仕様車が販売されてきました。

これらの特別仕様車には専用パーツが採用されているものの、燃費性能は標準モデルと変わりません。

タフワイルドとJスタイルⅡの違い
ハスラーは2024年5月にマイナーチェンジ。この際に特別仕様車「JスタイルⅡ」が販売終了となりました。代わって発売されたのが「タフワイルド」です。両者では、フロントグリルやフォグランプの形状、メッキ加飾などが変わっています。
なお、標準モデルとJスタイルⅡの違いは以下の記事をご参照ください。
【関連記事】ハスラーJスタイルⅡとは?標準車との違いや価格、おすすめポイント

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ハスラーとライバル車の燃費を比較

グレード WLTC燃費 新車価格
※参考
スズキ「ハスラー」
(ハイブリッドG / 2WD)
25.0km/L 151.8万円
ダイハツ「タフト」
(X / 2WD)
21.4km/L 135.3万円
スズキ「ジムニー」
(XG / 4WD)
16.6km/L 165.4万円

※それぞれ最も燃費の良いグレードを抽出

同じ軽SUVのダイハツ「タフト」、スズキ「ジムニー」と比較すると、燃費性能はハスラーが最も優れています。

ライバル①ダイハツ「タフト」

ハスラーのライバル車:タフトの車両画像

【X / 2WDの場合】

  • WLTC燃費:21.4km/L
  • 新車価格:135.3万円

軽SUVで、ハスラーと同じく街乗りも意識して造られているタフト。迫力系の外観を備え、全車にガラスルーフを装着しています。また、ハスラーに比べて車両価格が抑えられており、アイドリングストップ非装着車の選択もあるのがメリットです。

SUVらしさと車両価格の安さが魅力である一方、マイルドハイブリッドの選択はありません。そのため、燃費性能ではハスラーに軍配が上がります。

タフトの中古車を見てみる

ライバル②スズキ「ジムニー」

ハスラーのライバル車:ジムニーの車両画像

【XG / 4WDの場合】

  • WLTC燃費:16.6km/L
  • 新車価格:165.4万円

ジムニーは、ハスラーと比べて燃費が悪く、車両価格も高いです。ただし、全車4WD搭載で、悪路走破性の高さはSUV全体で見てもトップクラスに近いレベルです。

街乗り向きの乗り心地ではないため、あくまで「趣味用のクルマ」と覚悟して購入しましょう。また、新車では非常に人気が高く、納期も長いです。そのため中古車市場もチェックしたほうが良いでしょう。

ジムニーの中古車を見てみる

Q. 先代(初代)ハスラーの燃費は?

初代ハスラーの車両画像

先代ハスラーの燃費性能は、最終モデルで32.0km/L(JC08モード)です。一方、現行ハスラー2WD車(ターボなし)のJC08モードでの燃費表記は30.4km/L。つまり現行モデルは、初代より燃費がわずかに悪化している可能性があります。
これは、車体重量の増加が一つの原因と考えられます。現在のクルマは安全装備の搭載などで車重が重くなる傾向があります。

なお、先代ハスラーの中には純ガソリン車もあるため、中古から選ぶ場合は燃費性能などもよくチェックしましょう。

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ハスラーの魅力と課題は?

ハスラーは低燃費なだけでなく、デザインから性能まで欠点の少ない一台といえます。2024年8月時点では、N-BOX、スペーシア、タントのスーパーハイトワゴン3種類に次いで販売台数の多い車種です。

ここでは、その魅力と課題をご紹介します。

魅力①カッコ可愛いデザイン

ハスラー最大の魅力は、高いデザイン性です。SUVでありながら迫力系に寄り切らず、アクティブな印象に仕上がっています。

ボディカラーの選択肢も豊富。2トーンカラーが6色、モノトーンカラーが5色あります。ボディカラー次第で格好よくも可愛くもできるのが、ハスラーならではの魅力です。

【利用者口コミ】
スズキさんの軽は、燃費がとても良いですしデザインもとても可愛いです。少しハスラーは、男性よりのデザインぽいですが色などを選べば女性でも可愛いく乗れますし結婚してると旦那さんも乗る機会があるので可愛い過ぎないデザインが気に入ってます。(後略)(30代女性)
ハスラーの利用者口コミをもっと読む|中古車のガリバー

魅力②適度なオフロード性

ハスラーの最低地上高は190mm。一般的なSUVとほぼ変わらない高さです。そのため、ちょっとしたオフロードであれば難なく走れます。

特に「軽自動車が良いけど、冬は雪道走行に対応しないといけない」といった場合はハスラーの4WD車がおすすめです。タフトにはないスノーモード機能や、急坂などを安心して下れるヒルディセントコントロールを搭載できます。

【利用者口コミ】
私はアウトドア派で夏はサーフィンにキャンプに釣り、冬はスノーボードに雪山登山とアクティブに活動しているのですが、ハスラーは悪路でも問題なく進み、冬山や砂地でも安定した走りを見せるだけではなく、後部座席を倒せばかなりの収納ができるため、長さのある釣り竿なんかも簡単に積み込むことができます。(後略)(20代男性)
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魅力③車内の快適性の高さ

ハスラーはハイトワゴンの「ワゴンR」をベースに造られており、車内は適度な広さが確保されています。リアシートにスライド機能が付いているのも嬉しいポイントです。

また、2代目に関しては静粛性も高まっており、特にターボ車ではその性能の高さを感じられます。高速道路を多用する人なら、静かで快適なドライブのためにもターボ搭載車がおすすめです。

課題は価格と内装デザインか

ハスラーの内装画像

ハスラーの車両価格は、2024年5月のマイナーチェンジで7~13万円ほど上がりました。ライバルのタフトと比較すると、廉価グレードの車両価格は20万円ほど高いです。

デザインに関しては「初代のほうが好き」という意見もあります。特に2代目の内装はインパネ部分が独特なデザインとなっており、好みが分かれます。

ハスラー購入なら中古もチェック!

ハスラーは、中古市場で非常に流通台数の多い車種です。デザインの好みや予算から初代モデルを検討したり、新しさにこだわる場合も登録済み未使用車(※新規登録のみ済ませて走行に使われていない車両)を探したりすると良いでしょう。

比較的、中古車の取り扱いが多いハスラー。理想の予算、ボディカラー、装備の車両がないかチェックしてみてください。

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ライター紹介

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221616 編集部

世の中の自動車ニュースとは一味違う視点でスローニュースを発信。編集部員はクルマ初心者からクルマをこよなく愛するマニアまで幅広いメンバーで構成。全国のガリバーで売れている中古車や車のスタッフレポートなど、生の情報をお届け中。