シエンタはコンパクトミニバンとして人気の車種です。グレードは3種類ですが、5人乗り7人乗りの選択やエンジンによって構成が分かれます。今回はシエンタのグレード毎の特徴やおすすめグレードについて解説します。
- 新型シエンタの価格・サイズ・定員
- シエンタのグレードは3段階18種類の構成
- シエンタの各グレードの特徴とおすすめグレード
- 乗車定員とエンジンの選択
- ライバルのフリードとも比較を
- 中古車・未使用車なら早期納車も
新型シエンタの価格・サイズ・定員
- 新車時価格:195万円~310万8000円
- サイズ:全長4,260㎜×全幅1,695㎜×全高1,695-1,715㎜
現行のシエンタは3代目で、2022年8月にフルモデルチェンジしました。全長と全幅は先代モデルと変わらず、コンパクトカーサイズです。定員は2列シート5人乗りと3列シート7人乗りから選べます。
Q. 3代目シエンタの特徴は?
3代目は、2代目と比べて以下のような特徴があります。
- 犬をモチーフにした愛着の湧く外観
- 2代目よりも室内空間を拡大
- 新プラットフォーム採用で走行性能を向上
- 予防安全装備はクラストップレベル
- ハイブリッドモデルの優れた燃費性能(最高燃費28.8㎞/L、WLTCモード)
シエンタのグレードは3段階18種類の構成
シエンタの基本的なグレード構成は「X」「G」「Z」の3段階。各グレードにガソリンモデル(2WD)とハイブリッドモデル(2WD・4WD)があり、さらに5人乗りと7人乗りが存在します。そのため細かく分類すると、以下の18種類に分かれます。
グレード | エンジン | 駆動方式 | 乗車定員 | 燃費 (WLTCモード) |
新車時価格 |
---|---|---|---|---|---|
X | ガソリン | 2WD | 5人 | 18.4km/L | 195万円 |
ガソリン | 2WD | 7人 | 18.3km/L | 199万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 5人 | 28.8km/L | 238万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 7人 | 28.5km/L | 242万円 | |
ハイブリッド | 4WD | 5人 | 25.3km/L | 257万8000円 | |
ハイブリッド | 4WD | 7人 | 25.3km/L | 261万8000円 | |
G | ガソリン | 2WD | 5人 | 18.4km/L | 230万円 |
ガソリン | 2WD | 7人 | 18.3km/L | 234万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 5人 | 28.4km/L | 265万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 7人 | 28.2km/L | 269万円 | |
ハイブリッド | 4WD | 5人 | 25.3km/L | 284万8000円 | |
ハイブリッド | 4WD | 7人 | 25.3km/L | 288万8000円 | |
Z | ガソリン | 2WD | 5人 | 18.4km/L | 252万円 |
ガソリン | 2WD | 7人 | 18.3km/L | 256万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 5人 | 28.4km/L | 287万円 | |
ハイブリッド | 2WD | 7人 | 28.2km/L | 291万円 | |
ハイブリッド | 4WD | 5人 | 25.3km/L | 306万8000円 | |
ハイブリッド | 4WD | 7人 | 25.3km/L | 310万8000円 |
同じエンジン・駆動方式で比べた場合、5人乗りと7人乗りの価格差は一律で4万円。またハイブリッドモデルの2WDと4WDの価格差は一律で19万8000円です。 エンジン・駆動方式・乗車定員が同条件の場合、XグレードとGグレードの価格差は27~35万円、GグレードとZグレードの価格差は21~22万円です。
X/G/Zグレードの主な違い
X/G/Zグレードの装備や性能を比較すると、主に以下のような点に違いがあります。
- ボディカラーと内装…「X」は選択肢が乏しい
- 内外装の素材・デザイン…「Z」のみ装備のものが多い
- スライドドア…「G」と「Z」はハンズフリー機能搭載可
- 予防安全装備…全車安心だが、「Z」はより充実
- 快適装備…「G」と「Z」はオプション設定等で充実
シエンタはボディサイズの割にエントリーモデルの価格が200万円弱と安いです。この安さのためか、エントリーグレードのXはボディカラーなどの選択肢が乏しく、快適装備もほとんど装備できません。ただしモデルチェンジしている分だけ予防安全装備が充実しており、安全面はどのグレードを選んでも安心できます。
各グレードの詳細ポイントは、次の章でご紹介します。
シエンタの各グレードの特徴とおすすめグレード
ここでは各グレードの特徴と、おすすめグレードをご紹介します。
近距離走行で安さ重視なら「X」
シエンタXグレードの特徴は以下の通りです。
- ボディカラーの選択肢は白・黒・ベージュ・カーキの4色
- 内装色はブラックのみ
- 助手席側のみワンタッチスイッチ電動スライドドア
- オプション設定できる機能・装備が少ない
先述の通り、エントリーグレードのXはボディカラーや内装色の選択肢が乏しく、快適装備も設定できません。しかし新型シエンタは予防安全装備が充実しています。「大人数で乗れて、安くて安心できるクルマが欲しい」という人にとって、良いパートナーとなるでしょう。
特に10分程度の短距離走行が中心なら、シートヒーターなどの快適装備がなくても大きな問題はありません。
オプション設定で快適にできる「G」
シエンタGグレードの特徴は以下の通りです。
- ボディカラーは全9色から選択
- 内装色は黒とカーキから選択
- 両側ワンタッチスイッチ電動スライドドア標準装備
- 3万3000円でハンズフリー電動スライドドアに変更可
- オプション設定で快適装備も充実
天井サーキュレーターやヒートシーターなどを搭載し、ある程度快適性も求めたいならGグレード以上がおすすめです。30分以上クルマに乗ることが多い人は、快適装備も重視した方が良いでしょう。
Gグレードの場合、3万3000円で電動スライドドアをハンズフリー機能搭載にできるところが大きなポイントです。子育て世代を中心に人気の高い装備で、「搭載しなくて後悔した」という声もしばしば聞きます。
予防安全装備や上質さを求めるなら「Z」
シエンタZグレードの特徴は以下の通りです。
- ボディカラーは全9色から選択
- 内装色は黒、カーキ、フロマージュの3種類
- 両側ハンズフリー電動スライドドア標準装備
- リアサンシェード標準装備
- ホイールやライト類のデザインが他グレードと異なる
- 内装の質感や搭載機器も上質
- アダプティブハイビームやドライバー異常対応システム標準装備
- 駐車支援オプションもオプションで充実
中間グレードであるGとの主な違いは、内外装の質感と、予防安全装備の充実度です。予算に余裕がある場合や細かなデザインまでこだわりたい場合に、Zグレードをお勧めします。
【注意】ガソリン/ハイブリッドでもこまかな違いがある
各種装備は、グレードに限らずガソリンモデルとハイブリッドモデルでも細かな違いがあります。例えばXグレードの場合、ガソリンモデルのみエアコンがマニュアル式です。またZグレードでも、ハイブリッドモデルのみシフトレバーのデザインが異なります。
シエンタのおすすめグレードは中間の「G」
シエンタのグレード選びで迷った場合は、Gグレードをお勧めします。オプションで快適装備を充実させられること、またスライドドアも3万3000円でハンズフリーにできるところが大きいです。
GとZで悩む場合は、両者の価格差と装備の違いを確認しましょう。GとZの価格差は大よそ21~22万円。ハンズフリー機能に変更するオプション費用(3万3000円)を除いた場合、その価格差は18万円程度です。この金額を払って先進安全装備を充実させたり、内外装のデザインを変えたりしたいかを考えてください。
乗車定員とエンジンの選択
シエンタを選ぶ際には乗車定員とエンジンも選択しなければいけません。それぞれのおすすめをご紹介します。
乗車定員は7人がおすすめ
5人乗りモデルと7人乗りモデルでは、以下のような違いがあります。
- 5人乗りのみデッキアンダートレイを装備
- 5人乗りの方が積載量は大きい
- 7人乗りは2列目シートの座り心地が良い
両者の価格差は4万円です。「6人以上乗せることが全くない」という人であれば、敢えて5人乗りを選んでも良いでしょう。ただし5人乗りを選ぶなら、「ソリオ」や「ルーミー」といったプチバンと大きな差がありません。
シエンタの3列シートは決して広くありませんが、「いざとなった時に使える」という便利さがあります。またシエンタの場合は3列目を2列目シートの下に格納できるため、あっても邪魔になりにくいです。そのため基本的には7人乗りをお勧めします。
走行距離が長めならハイブリッドモデルを選択
シエンタはガソリンモデルとハイブリッドモデルで燃費性能に約10㎞/Lの差があります。ガソリンモデルとハイブリッドモデルで1万キロ走る場合の燃料代を比べてみましょう。
X、ガソリン (5人乗り、2WD) |
X、ハイブリッド (5人乗り、2WD) |
|
---|---|---|
燃費性能 | 18.4km/L | 28.8km/L |
1万キロ走る場合の給油量 | 約544L | 約347L |
ガソリン代 |
9万3024円 | 5万9337円 |
上記の試算では、1万キロの走行で燃料代に3万円以上の差がありました。ガソリン価格にもよりますが、年間1万キロ以上走る人の場合、10年間シエンタに乗れば燃料代も30万円前後変わってきます。ただしガソリン車とハイブリッド車の価格差が35万円以上なので、予算と相談して決めましょう。
ライバルのフリードとも比較を
現在のシエンタはフルモデルチェンジ直後ということもあり、性能面でライバルのフリードより秀でています。一方で、モデル末期のフリードは新車購入で値引きを期待できるといったメリットがあります。また全長はシエンタより長く車内空間も広いです。
以下の記事で両者の違いを比較し、フリードとどちらが良いかも確認しておきましょう。
中古車・未使用車なら早期納車も
2023年1月末現在、トヨタ公式HPではシエンタの明確な納期が示されていません。新車の場合、納車に時間がかかる可能性があります。
新生活に向けて納車を急ぎたい人は、中古車の購入も検討しましょう。中古車なら2週間~1ヶ月程度で納品できる可能性が高いです。
また中古車の中でも、「登録済み未使用車」という選択肢もあります。これは車両登録済みでも、運搬に使われていないクルマのことです。現在はガリバーにも新型シエンタの未使用車が比較的多くあります。気になる方は在庫をチェックしてみてください。
先代モデルである2代目シエンタを中古車で検討する場合は歩行者検知式自動ブレーキが付いたマイナーチェンジ後である2018年式以降がおすすめです。
シエンタのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和4年8月(2022年8月)〜現在
- 新車時価格
- 195.0万円〜323.5万円
シエンタの在庫が現在456件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。