車種の選択肢が少ない10人乗り。しかしグレードまで見ると、座席の配置などそれぞれに違いがあります。ここでは10人乗りの車種とグレードの一覧や、その特徴を解説しています。
- 10人乗りのクルマは2種類
- ハイエースワゴンのグレード一覧
- キャラバン(ワゴン)のグレード
- 外車や中古車で選べる10人乗りは?
- 「10人乗り」でよくある質問
- 10人乗りの中古車は在庫問い合わせも活用しよう
10人乗りのクルマは2種類
トヨタ「ハイエースワゴン」 | 日産「キャラバン(ワゴン)」 | |||
---|---|---|---|---|
新車価格 | 290.4万円~403.9万円 | 321万円~423.7万円 | ||
グレード | 3種類(DX/GL/グランドキャビン) | 3種類(DX/EX/GX)+AUTECH | ||
燃費 |
8.1~8.8km/L | 8.3~8.9km/L | ||
サイズ |
【ロング】 全長:4,840mm 全幅:1,880mm 全高:2,105mm |
【スーパーロング】 全長:5,380mm 全幅:1,880mm 全高:2,285mm |
【ロング】 全長:4,695mm 全幅:1,695mm 全高:1,990mm |
【スーパーロング】 全長:5,080mm 全幅:1,695mm 全高:2,285mm |
現在、日本で購入できる10人乗りの乗用車は基本的にハイエースとキャラバン(ともにワゴン)しかありません。
両車種ともサイズ展開は2種類あります。ハイエースワゴンの方がキャラバンより広さを確保できますが、運転の難易度も上がるので注意が必要です。
※キャラバンのサイズ展開の正式名称は「ロングボディ」「スーパーロングボディ」
【関連記事】ハイエースバンとキャラバン(バン)の違いを徹底比較!
ハイエースワゴンのグレード一覧
ハイエースワゴンのグレード展開は3種類で、それぞれ2WD/4WDを選べます。DXとGLの全長と全幅は、アルファードやヴェルファイアと殆ど変わりません。 一方グランドキャビンは全長と全高が異なり、特に全長は他の2グレードより550mmも長いです。また、GLは他の2グレードと座席配置が異なります。
エントリーグレード「DX」
DXは上位グレードと比べて装飾が乏しい他、シート素材が異なります。また以下のような点で、その他の装備面にも差があります。
- スマートエントリー&スタートシステム未装備
- イージークローザー未装備
- ドアミラーが手動格納式
- 助手席のリクライニング、スライドなし
- 1列目のヘッドレストが一体式など
GLとの価格差は約20万円です。装備の違いと価格差のバランス、さらに座席配置も考慮してグレードを選びましょう。
座席配置が特殊な中間グレード「GL」
GLと最上位グレードのグランドキャビンでは装備に大きな差がありません。しかし全体的な大きさと座席配置が異なります。
GLはグランドキャビンより小さく、運転しやすいのが魅力です。また最後列の4席を跳ね上げて収納し、「6人乗り大積載量ワゴン」としても使えます。
この他の細かな違いとして、GLのみリアコンソールやリア1~2列目左側にアームレストが付いています。サイズと実用性のバランスを踏まえ、グランドキャビンでなく敢えてGLを選択する人も多いです。
荷室の広い「グランドキャビン」
※画像は先代モデル
グランドキャビンは他のグレードより全長が長く、広い荷室が確保されています。そのため「普段から7人以上乗車し、積載性も欲しい」という人におすすめです。
GLと比べて小回りは利かないものの、ホイールベースが長くなっているので直進安定性に優れています。ただし駐車場の大きさに注意が必要な他、全長の問題から機械式の洗車機を使えないことも多いです。
【番外】特別架装車「ファインテックツアラー」
ハイエースワゴンのグランドキャビンでは、特別架装車「ファインテックツアラー」も選択できます。シート配置はグランドキャビンと大きく異なり、リア1~2列目がオットマン付きのキャプテンシートとなっています。また最後列はGLと同様の4席配置で、跳ね上げ収納が可能です。
ファインテックツアラーであれば、グランドキャビンであっても「ロングボディ」を選択できます。車両価格は約440万円~です。
キャラバン(ワゴン)のグレード
キャラバンのグレード展開も基本的に3種類で、これにカスタマイズカーのAUTECHが加わります。サイズは全体的にハイエースワゴンより小さく、運転のしやすさを重視したい人におすすめです。
座席の配置もハイエースワゴンと異なりますので、その点も考慮して選びましょう。
エントリーグレード「DX」
エントリーグレードのDXは、他の上位グレードと比べて以下の装備がオプションとなっています。
- 電動格納式ドアミラー
- ヒーター付きドアミラー
- インテリジェントアラウンドビューモニター
- インテリジェントルームミラー
- フロントアンダーミラーレス+リヤアンダーミラーレス
- スライドドアオートクロージャ―
- バックドアオートクロージャ―など
オプションなので追加は可能ですが、上記の多くの機能を搭載したいのであればEX以上のグレードを選択するのがおすすめです。
少し便利になる中間グレード「EX」
EXでは、スライドドアオートクロージャーとバックドアオートクロージャ―がオプションとなっています。また以下のような装備でGXと差があります。
- 運転席/助手席のヘッドレストが一体式
- 空調がマニュアル式
- インテリジェントキーなし
- LEDリヤコンビネーションランプ未装備
- リア席のカップホルダーやポケット未装備
- リヤトリムポケット未装備
充実装備の「GX」
GXはDXやEXに搭載されていなかった快適装備などが多く標準装備されており、さらにロングボディとスーパーロングボディを選ぶことができます。フロントシートのヘッドレストが分離式で、リアシートにもカップホルダーやシートバックポケット付いているので、長距離運転にもおすすめです。
カスタマイズカー「AUTECH」
AUTECHは日産のカスタマイズカーを生産している会社で、高級感溢れる独自の装飾が多く追加されています。またLEDヘッドランプを独自に標準装備していたり、その他の装備でもダークメッキ加飾が加わっていたりと細々とした違いがあります。
外車や中古車で選べる10人乗りは?
残念ながら、外車や中古車を候補に含めても、ハイエースワゴンとキャラバン以外の10人乗りを探すのは難しいです。
10人乗りの正規輸入車はない
海外では10人乗りや、多いと15人乗りといった車種も存在します。しかし日本で正規輸入車として購入できる10人乗りのクルマは現在ありません。中古車で並行輸入車などを見ても数が少なく、2000年前後など年式が極めて古い車種しかありません。
中古もほぼハイエースとキャラバン
中古車でも、販売されているのはハイエースワゴンとキャラバンが殆どです。日産「NV350キャラバンワゴン」も存在しますが、これは車種名が違って見えるだけでキャラバンの先代モデルです。
そもそも両車種でも販売されている総数が少ないため、購入を検討している場合は「その他に候補がないか」も含めて中古車販売店に相談してみると良いでしょう。
「10人乗り」でよくある質問
10人乗りに関しては、免許の種類や高速料金などを気にする人も少なくありません。
Q. 10人乗りは普通免許で運転できる?
ハイエースワゴンやキャラバンのワゴンタイプなどであれば、10人乗りでも普通免許で運転できます。普通免許で運転できる車両の条件は以下の通りです。
- 乗車定員:10人以下
- 車両総重量:3,500kg未満
- 最大積載量:2,000kg未満
なお、ハイエースコミューターなど定員が11人以上のクルマを運転するには中型免許または大型免許が必要です。
Q. 10人乗りの高速料金は高い?
10人乗りでも通常の乗用車であれば、普通車と変わらない金額で高速道路を利用できます。
Q. 10人乗りで子どもは最大何人座れる?
道路運送車両法において、「子ども1.5人は大人1人」即ち「子ども3人は大人2人」に相当します。この前提に基づくと、10人乗りでは運転席の大人1人に対して子どもが13人乗れます。
なお、道路運送車両法における「子ども」とは12歳未満の者を指します。
Q. 10人乗りのレンタカーはある?
レンタカーでも、10人乗りのクルマ(ハイエースやキャラバン)を借りられる会社はあります。利用料金は会社によって異なりますが、24時間で2万5,000円~3万円程度が相場です。
10人乗りの中古車は在庫問い合わせも活用しよう
ハイエースワゴンやキャラバンのように、10人乗りが可能なクルマは販売台数も中古車市場に出回っている数も少ないです。
「在庫の問い合わせをしたい」「少しでも価格を抑えて買いたい」という場合は、ぜひガリバーにご相談ください。
ハイエースワゴンのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成16年8月(2004年8月)〜現在
- 新車時価格
- 226.8万円〜405.0万円
ハイエースワゴンの在庫が現在21件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。