プリウス60系の発売から半年以上が経過し、50系の中古車価格は下落傾向にあります。
ここではプリウス50系前期と後期の違いを外観、内装、インテリア、安全性能などの点から比較し、おすすめの年式やグレードをご紹介します。
ガリバーの中古車情報
- プリウス50系購入のポイント
- プリウス50系の概要
- 50系前後期の違い①外観
- 50系前後期の違い②内装
- 50系前後期の違い③安全性・先進性ほか
- 中古車相場も踏まえて買うならどっち?
- まずは在庫チェックを
プリウス50系購入のポイント
プリウス50系の前後期モデルを比較する上でのポイントは、以下の通りです。
- 走行性能はあまり変わらない
- 外観は大きく異なるので好みの確認を
- おすすめは前期2018年式のAグレード以上
- Sグレード以下で安全性を求めるなら後期
プリウス50系の概要
プリウス50系は、2015年に誕生した4代目モデルです。30系(3代目)までとは打って変わったアグレッシブなデザインや、当時世界一を誇る燃費性能(最高40.8km/L、JC08モード)で注目を浴びました。
2018年12月には後期モデルへとマイナーチェンジし、内外装の変更や安全性能の充実が図られています。
歴代モデル | ●系 | 販売期間 |
---|---|---|
初代 | 10系 | 1997年12月~2003年9月 |
2代目 | 20系 | 2003年9月~2009年5月 |
3代目 | 30系 | 2009年5月~2015年12月 |
4代目前期 | 50系 | 2015年12月~2018年12月 |
4代目後期 | 50系 | 2018年12月~2023年1月 |
5代目(現行) | 60系 | 2023年1月~ |
なお上記の表に「40系」がないのは、派生モデルのプリウスαが40系だからです。
50系前後期の違い①外観
50系前後期モデルの最大の違いは、その見た目です。「従来のプリウスと違ってダサい」「前期の方が前衛的で格好いい」と人によって好みが分かれます。
そもそも前後期で大きくデザインが変わったのも、一つに50系前期のアグレッシブなデザインが原因と考えられます。前衛的ながら「プリウスらしくない」等の否定的な意見もあり、後期はスポーティーかつシンプルなデザインに変更されました。
フロントデザイン
フロントデザインにおける主な違いは、以下の3ヶ所です。
- ヘッドライトの形状
- フロントバンパーの形状
- フォグランプの位置と形状
前期モデルのヘッドライトは「Z」に似たような形状で、歌舞伎顔とも言われます。一方後期のヘッドライトは直線を意識した、シャープなデザインです。
フロントバンパーは、前期モデルではヘッドライトのようにエッジの利いたデザインをしています。これに対して後期モデルでは、ライト下の開口部がやや縦長になり、スポーティーに仕上がっています。
フォグランプは前期と後期で位置も形状も全く異なります。前期モデルはヘッドライトの下に設置された三角形の部分で、アクセサリーランプと一体化しています。一方後期モデルのフォグランプは、ロアグリルの端に装備された小さい円状のランプです。ヘッドライト下のアクセサリーランプは独立して存在しています。
なおウィンカーは前期モデルが電球、後期モデルがLEDランプです。
リアデザイン
リアデザインの主な違いは、以下の2点です。
- テールランプの形状
- リアバンパーの形状
- プライバシーガラスの色
リアデザインで違いが大きいのは、テールランプの形状です。前期モデルは縦長でしたが、後期モデルでは横長で安定感のあるデザインになりました。ランプ回りの凹凸も、後期モデルの方が小さく見えます。リアバンパーは、ナンバープレート周辺の切り込みの入り方が異なっています。
また画像では違いが分かりませんが、後期モデルはリアウィンドウのプライバシーガラスの色が薄くなっています。後方の視認性向上と、センサーの感度向上のためです。
さらにツーリングセレクションでは、上記2点の違い以外にもリアディフューザーのデザインが少々異なります。
50系前後期の違い②内装
内装は、外観ほど大きな目立った違いはありません。主な違いは、以下の4点です。
- Aグレード以上に縦型11.6インチナビの選択肢
- ハンドル部分などの加飾の色
- ワイヤレス充電スペースの大きさ
- コンソールの形状
後期モデルでは、Aグレード以上に縦型ナビの選択肢が追加されました。この大型ナビは、前期では一部の特別仕様車などに限られて搭載されていたものです。
またハンドル部分などは、前期モデルはホワイト加飾でしたが、後期モデルでは落ち着きのあるブラック加飾となっています。 この他に、大型スマホに対応できるワイヤレス充電スペースの確保など細かな変更が複数あります。
50系前後期の違い③安全性・先進性ほか
安全性能や先進性に関する前後期の違いは、主に以下の3点です。
- 後期は「トヨタセーフティセンス」を全車装備
- 後期は「リアクロストラフィックアラート」をオプションに追加
- 後期はDCM(Data Communication Module)専用通信機を全車装備
前期では、安全パッケージの「トヨタセーフティセンス」がAグレード以上にしか装備されていませんでした。後期は全グレードで同パッケージを装備しています。
なおパッケージで装備されるのは自動ブレーキ、全車速追従機能付きレーダークルーズコントロール、ステアリング制御付き車線逸脱警報、オートマチックハイビームの4点です。
「リアクロストラフィックアラート」は、駐車場での後退時に左右後方からの車両接近を知らせる機能です。また DCMはセキュリティサービスの利用や道路情報を自動で更新できる通信機で、契約プランによってはオペレーターへの連絡も簡単にできます。
パワートレインは変わらない
プリウス50系は、前後期でパワートレインの変更がありません。車重は後期モデルの方が10㎏ほど重いので「走りに全く差がない」とは言えませんが、基本的に走行性能は変わらないと考えて良いでしょう。また燃費性能もほぼ変わりません。
その他の違い
この他にも、50系の前後期では以下のような違いがあります。
- ボディカラーの選択肢の一部変更
- シートの模様変更
- 後期上位グレードのみ「シートベンチレーション」採用など
シートベンチレーションは、シート表皮の熱気を吸い込み、冷涼感をもたらす装備です。前席のみの搭載ですが、夏場の暑さが過酷な日本では評判の良い装備です。
中古車相場も踏まえて買うならどっち?
60系プリウスの発売から半年以上が経過した現在、50系プリウスの中古車相場は少しずつ下がっています。そのため、まさに今後が買い時です。ここでは「買うならどのモデルが良いのか」を解説します。
50系前後期の中古車相場
2023年7月時点での中古車相場は、以下の通りです。
年式 | 前期/後期 | 価格 |
---|---|---|
2016年式 | 前期 | 約140~180万円 |
2018年式 | 前期 | 約160~190万円 |
2019年式 | 後期 | 約180~240万円 |
後期モデルに関しては、まだ大きな値下がりがありません。新車時価格に対して約69~72%の価格を維持しているため、今後さらなる値下がりを待ちたいところです。
おすすめは前期2018年式Aグレード以上
やや高値を維持している後期モデルに対して、前期モデルは新車時価格の56~67%程度まで下がってきています。後期モデルと走行性能に差がないことを加味すると、おすすめは前期モデルです。
前期モデルで選ぶなら、できるだけ新しく、且つ安全装備の充実している2018年式Aグレード以上が良いでしょう。予算に余裕があれば、「Aプレミアムツーリングセレクション」がおすすめです。
ただし下位グレードで安全性を求めるなら後期
50系プリウスは安い方からE・S・Aグレードの主に3段階でしたが、このうち売れ筋はS系のグレードです。前期モデルの場合、S系のグレードではトヨタセーフティセンスが標準装備されていません。そのためAグレード系以外で安全性も求めるならば、前期モデルより後期モデルの方がおすすめです。
まずは在庫チェックを
プリウス50系は、60系の普及に合わせて今後さらに値下がりするとみられます。そのため、これからが買い時です。
プリウスは人気車種であるため、中古車市場での流通量も多いです。人気のモデリスタ仕様も多数存在します。まずは実際の在庫を見て、好みのグレードや仕様などがいくらで販売されているかを確認してみてください。
プリウスのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和5年1月(2023年1月)〜現在
- 新車時価格
- 275.0万円〜460.0万円
プリウスの在庫が現在484件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。