ロングドライブでの運転が楽しい車5選-おすすめSUVを厳選

 

ロングドライブお勧めSUV5選

年末年始は、帰省に旅行などロングドライブの機会が多くなる季節だ。ロングドライブは疲労が蓄積する。しかし移動中の運転が楽しければ、時間も短く感じるし、ストレスも減り、疲労感も減るものだ。
そこで、今回は長距離移動でもストレスフリーに感じる「運転が楽しい」クルマを紹介する。紹介車種は人気のボディタイプであるSUVで手の届きやすい価格帯の国産車3台、輸入車2台をピックアップした。

ロングドライブが楽しい車の選び方

長距離移動を楽にしたいと考えるなら、走りの面ではセダンから選ぶのがいいのだろう。だが今回はデザイン性から国産・外車問わず人気が高いSUVから選んだ。SUVは人気が高い分、クロスオーバーモデルも多くある。そのため車の特徴を知らず、購入後に「運転が思ったより不便」といった後悔をする場合があるからだ。

ロングドライブを楽しく運転できる要素として、以下を重視した。

  • ハンドリング性能…高速道路では細かなハンドル修正があるため
  • 安全性能…長距離運転での心的、肉体的負担を助けるため
  • 加速性能(走行性能)…高速道路では加速する場面がよく発生するため

お勧め1:三菱エクリプスクロス(ディーゼル)

S-AWCによって幅広い層が運転を楽しめるAWD

三菱エクリプスクロス

三菱 エクリプスクロス

三菱エクリプスクロスは走りを楽しみたい人から、運転の苦手な人まで多くの人が安心して走れるモデルだ。スポーツカーのようなドリフト走行も可能なほか、コントロールしやすく、滑りやすい路面での安定感も抜群である。また、悪路走破性も高い。

エクリプスクロスは、2018年に登場した。デビュー時は1.5L直4ターボエンジンのみだった。
お勧めは2019年にデビューした2.3L直4ディーゼルターボエンジン車だ。このエンジンは2020年にPHEVが投入されたことで姿を消しているため、なかなか希少なモデルとなった。

2.3L直4ディーゼルターボエンジンの出力は、145ps&380Nmだ。最大トルクの380Nmを自然吸気ガソリンエンジンに換算すると、約3.8L級に相当するパワフルさを持つ。
燃料は軽油でレギュラーガソリンより約20円/Lも安価だ。燃費は14.2km/L(WLTCモード)と良好なので、燃料費も安価で魅力的だ。

エクリプスクロス最大の美点は、走行性能の高さだ。S-AWC(Super All Wheel Control)という4WD制御によって、4輪すべてを制御し、走行シーンに合わせた最適な駆動力を得ることができる。このS-AWCと機敏なハンドリングによって、エクリプスクロスはとても楽しく走れる。

エクリプスの中古車相場

三菱エクリプスクロスのディーゼル車は、約1年半しか販売されていなかった。そのため、中古車の流通量が少ないのが難点だ。好みの色やグレード、オプションなど、条件が多くなればなるほど中古車探しは難しくなる。条件に優先順位を付け、ある程度のところで妥協する必要があるだろう。

エクリプスクロスディーゼル車の中古車相場は、2019~2020年式でおおよそ260~290万円だ。SUVやディーゼル車は人気があるため、中古車価格は高値を維持している。装備が充実したGプラスパッケージやブラックエディションで、上質な中古車が270万円程度で手に入れることができれば、良い買い物といえるだろう。

高年式車なので、なるべく走行距離が少ない車両を選びたい。約3万km以下であれば、まだまだ新車に近いコンディションで、よい満足度も高くなるはずだ。

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お勧め2:4代目スバル フォレスターXT系

加速性能が高く、速さと安全を両立したSUV

4代目スバル フォレスターXT系

4代目スバル フォレスターXT系

先代の4代目スバル フォレスターは、2012~2018年まで販売された。SJ系フォレスターとも呼ばれている。
4代目フォレスターでお勧めしたいのが、FA20型水平対向4気筒ターボエンジンを搭載したXT系モデルだ。出力は280ps&350Nmを誇る。最新の5代目フォレスターの1.8Lターボモデルの出力が177ps&300Nmなので、いかにパワフルか分かるだろう。
アクセルをグッと踏み込むと、もはや並みのスポーツカーなど相手にしないレベルの加速性能を持つ。このクラスのSUVでは、最速レベルといえる実力車だ。

4代目フォレスターには、スバル独自の4WD制御であるX-MODEが搭載されている。抜群のトラクション性能と安定感も加わり、安心して高速移動が楽しめる。雨の日でも安心してアクセルを踏めるので、ストレスフリーだ。雪道のコントロール性も高く、長時間運転していても疲労は少ない。また、歩行者検知式自動ブレーキなどの予防安全装備パッケージ「アイサイト」も装備しているので安心だ。

ただし、高出力ゆえに燃費は物足りない。燃費値はJC08モードで13.2km/Lだ。燃費は二の次で、とにかく速く楽しく安全に走れることを望む人に向く。

フォレスターの中古車購入は整備記録簿を確認しよう

4代目スバル フォレスターは2012年デビューなので、すでに年式が古くなっている。車両によってはそろそろ不具合が出てきてもおかしくない。そのため、まずは積極的に整備記録簿がしっかりしている車両を中心に選択したい。内容を確認して、定期的に整備されている車両を選んだ方がより安心だ。
中でもお勧めは、2015年11月に行われた大幅改良後のモデルだ。アイサイトの機能強化やボディ剛性の向上により、運動性能や乗り心地、静粛性の向上が施された。

4代目フォレスターXT系の中古車価格は、SUV人気の影響もありやや高めだ。2016年式の中古車相場は、約170~220万円。新車価格が約313万円だったので、54~70%にまで価格が落ちている。新車価格の70%だとやや高いので60%以下で良質の中古車が買えれば、よい買い物といえるだろう。

4代目フォレスターXT系は最上級グレードらしく、装備は充実している。後側方車両接近警報など、より安全装備が充実させたオプション、アドバンスドセイフティパッケージ装着車は、さらにお勧めだ。

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お勧め3:2代目マツダCX-5(ディーゼル)

ラグジュアリー系で走行性能も良く、運転が楽しめるSUV

2代目マツダCX-5(ディーゼル)

2代目マツダCX-5(ディーゼル)

2代目マツダCX-5は、2017年に登場した現行モデルだ。初代CX-5は、カジュアルなSUVだったが、2代目CX-5は高級感あるインテリアなど、ラグジュアリーSUVへ変化した。

お勧めは、2代目CX-5のディーゼル車だ。搭載された2.2L直4ディーゼルターボエンジンの出力は、最新モデルで200ps&450Nmと非常にパワフルである。この大トルクにより、高速道路でのクルージングは非常に快適だ。出力に余裕があるので、疲労も少ない。燃費も16.6km/L(WLTCモード、4WD)と良好である。使用燃料は軽油だ。レギュラーガソリンより20円前後も安価である。パワフルなのに燃費がよく、燃料費が安価なのは、とても魅力的だ。

2代目CX-5はラグジュアリーSUVだが、運転していても楽しいモデルだ。とにかくドライバーの操作に対して忠実で正確である。クイックなハンドリングではないが、ステアリング操作に対してしっかりと反応し、ドライバーが思い描く走行ラインを見事なまでにトレースしていく。意のままに走行する感覚は、とにかく運転していて楽しい。ロングドライブも苦にならないだろう。
さらに、質感の高いラグジュアリーなインテリアは落ち着いた雰囲気にまとめられていて、とても快適だ。

CX-5の中古車購入はレザーシート標準装備のグレードがお勧め

2代目マツダCX-5ディーゼルの中古車価格は、SUV人気の影響で高値維持傾向が続いている。ただ、デビューが2017年なので、前期モデルはジワジワと価格を下げている。
2017年式の中古車相場は、約160~270万円とやや幅が広い。新車価格が約278~353万円だったので、中古車価格は新車価格の58~76%にまで下がってきている。やや高めの中古車価格だが、新車価格の65%以下程度で上質な車両が見つかれば、よい買い物といえるだろう。

2代目CX-5ディーゼル車のお勧めグレードは、レザーシートが標準装備されたLパッケージだ。デビュー時の最上級グレードなので、充実した装備が魅力的である。オプションだったボーズサウンドシステムも装備している車両なら、さらにお勧めだ。

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お勧め4:BMW X3(ディーゼル)

操縦安定性が良く、スポーツカーのようなSUV

BMW X3(ディーゼル)

BMW X3(ディーゼル)

3世代目で現行モデルであるBMW X3は、2017年に登場した。BMWらしくFR(後輪駆動)ベースであることや、前後重量配分50:50にこだわったモデルだ。その走行性能は、背の高いSUVでありながら、他のBMW車同様にスポーティなもの。正確無比なハンドリングや優れた操縦安定性は、走る楽しさに満ちている。

お勧めは、2.0L直4ディーゼルターボエンジンを搭載した20d系だ。出力は190ps&400Nmと十分だ。このエンジンもBMWらしく、レヴリミットまでスムースに回る。クルマに詳しくない人であれば、ガソリン車と間違ってしまうほどだ。

X3の中古車購入はスポーティなMスポーツがお勧め

プレミアムブランドの輸入車新車価格は、かなり高価だ。しかし中古車になると、意外なほど価格が下がる傾向が強い。輸入中古車は、かなり買い得感が出てくる。
BMW X3も人気SUVながら、前期モデルはなかなかコストパフォーマンスに優れた価格になっている。お勧めのディーゼル車である20d系は、2018年式中古車相場は約390~490万円だ。新車価格が約662~710万円だったので、中古車価格は約59~69%になっている。人気SUVが4年落ちで、ここまで安くなっているのであればお買い得だ。新車価格の65%以下で買えれば、良い買い物と言えるだろう。

ディーゼル車である20d系のお勧めは、Mスポーツだ。専用エアロやホイール、サスペンションなどが装備され、よりスポーティな仕様となっている。日本マーケットでは、Mスポーツは人気なので、リセールバリューも高くなる。より安価に買いたいならばMスポーツ以外を選びたいが、中古車流通量が極端に少なくなるので対象車両を探すのはなかなか難しい。

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お勧め5:メルセデス・ベンツGLC(ディーゼル)

見た目と裏腹! 爽快感あふれるスポーティな走行性能

メルセデス・ベンツGLC(ディーゼル)

メルセデス・ベンツGLC(ディーゼル)

メルセデス・ベンツGLCは、人気セダンであるCクラスをベースにSUV化されたモデルだ。丸みを帯びたスタイリングは重厚感があり、いかにもメルセデス・ベンツらしいデザインである。
だが、GLCはスタイリングとは裏腹に、SUVとは思えないほどスポーティな走りを披露する。サスペンションは硬めの設定だ。そのため、ステアリング操作に対して機敏に反応する。背の高いSUVながら、山道も軽快に走り抜ける。重厚感のあるデザインなのに、走りは軽快で爽快だ。

GLCには、流麗なルーフラインをもつGLCクーペもある。だが、後席の乗り降りやスペースなどを加味すると、お勧めは通常のGLCだ。
2.2L直4ディーゼルエンジンの出力は、170ps400Nmとパワフルだ。高回転まで一気に回るタイプではないが、低回転で最大トルクを発生するので街中では扱いやすい。

GLCの中古車購入は走行距離少なめで、スポーツのレザーシート仕様がお勧め

メルセデス・ベンツGLCも人気輸入SUVだが、中古車になるとなかなかリーズナブルな価格になる。2018年式でディーゼルのGLC220d系中古車相場は、約410~480万円だ。新車両価格が約640~758万円なので、新車価格の63~64%位にまで落ちている。約4年落ちで300万円近く安価になっているのだから、買い得感は十分だ。
中古車の流通台数が少ないモデルなので、価格を注視しながらじっくりと探す必要がある。

お勧めグレードは、220d系でスポーツの本革仕様だ。スポーティな内外装に加え、本革シートにスライディングルーフ、ハイエンドオーディオのブルメスターサウンドシステムと、非常に豪華な仕様となっている。

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エクリプスクロスのカタログ情報

三菱,エクリプスクロス
現行モデル
平成30年3月(2018年3月)〜現在
新車時価格
253.1万円〜352.1万円

エクリプスクロスの在庫が現在11件あります

以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。

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ライター紹介

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員