補正予算により2022年度CEV補助金は延長へ
11月8日、政府は第2次補正予算案を閣議決定。この予算案の中にはCEV補助金の追加予算が盛り込まれており、11月中にも予算満了と思われた2022年度CEV補助金は延長の見通しが立ちました。その後12月2日に補正予算が成立しています。
申請にあたっては、車両の初度登録日（軽自動車は届出日）ごとに期限が設けられています。「つい最近納車した」「補助金が延長されるならこれから契約したい」という人は、それぞれの申請期限に注意してください。
初度登録日で異なる申請期限
補正予算によって延長の見通しが立った今年度のCEV補助金。車両の初度登録日（軽自動車は届出日）によって、以下のように申請期限が異なります。
- 11月7日までの登録（届出）車両…12月中旬目処
- 11月8日以降の登録（届出）車両…令和5年3月1日※
※令和5年2月17日までに初度登録（届出）された車両が対象
11月7日までに初度登録を完了した車両は、現在執行中の令和3年度補正予算または令和4年度当初予算分で申請を行う必要があります。12月9日時点での予算残高は約6.4億円と残りわずかです。
一方、11月8日以降に登録された車両は、現在執行中の予算分に限らず、令和4年度補正予算分でも申請できます。現在はまだ申請ができませんが、事業を実施する民間団体等が決定した段階で申請が可能となります。
Q. 補正予算案の可決・成立はいつ頃？
第2次補正予算は2022年12月2日に成立しました。
2022年度CEV補助金の概要
CEV補助金は、電気自動車やプラグインハイブリッド車など環境性能に優れたCEV（クリーンエネルギー車）の購入、またこれらの充電を行うV2H充放電設備などの導入時に国から受け取れるものです。2022年度の場合、申請をすれば以下の補助金を受け取れます。
- 電気自動車（普通自動車）…最大92万円
- 軽電気自動車…最大55万円
- プラグインハイブリッド車…最大55万円
- 燃料電池自動車…最大255万円
令和3年度補正予算及び令和4年度当初予算の金額はそれぞれ375億円と115億円の合計530億円分。受付期間は、当初令和4年4月28日～令和5年3月1日と発表されていました。しかし想定よりも予算消化のスピードが速く、早々に予算終了となることが見込まれていました。
このようなCEV補助金への反響を受け、今回の補正予算にCEV補助金が追加されました。12月2日に成立した補正予算の金額は約700億円（充電・充てんインフラ等導入促進補助金は別途約200億円）。昨年度の補正予算よりも金額が大幅に増えています。
補正予算の当初の対象は2月17日までの登録車両
2022年度CEV補助金の受付期間は令和5年3月1日までですが、対象は「令和5年2月17日までに初度登録（届出）された車両」に限られていました。
現在、新車の納期は「半年以上」というケースも少なくありません。2022年度CEV補助金の申請に間に合わせたい場合、初度登録が令和4年度の期間対象に間に合うか否かを販売店に確認するようにしましょう。
初度登録が2月18日以降の車両はどうなる？
2023年2月14日、経済産業省は令和5年2月18日～令和5年3月31日に初度登録された車両の補助要件は令和4年度当初予算事業の要件を維持すると発表しました。
なお、現時点（2023年3月1日）では申請受付は開始しておらず、申請受付開始時期は３月下旬頃を予定しています。
まとめ
ここまでCEV補助金の受付状況と令和4年度補正予算について紹介してきました。今後もCEV補助金を申請できる見通しが立ったので、電気自動車やPHEVの購入を検討している場合は積極的に活用することをお勧めします。
また補助金だけでなく、今のクルマをより高く引き取ってもらうことも忘れないようにしましょう。
一度ディーラーに行くと、下取り価格が妥当なのかどうか判断しにくいものです。事前に買取相場を確認したり、査定を受けたりしておくだけで、最終的に10万円以上差が出るケースも珍しくありません。「今のクルマがいくらで売れるのか」を確認してからディーラーに行くようにしましょう。
