日産スカイラインハイブリッド新旧比較レビュー!プロパイロット2.0搭載

自動車ニュース / ガリバー

2019.9.19

日産スカイラインハイブリッド新旧比較レビュー!プロパイロット2.0搭載

日産スカイラインハイブリッド新旧比較レビュー

日産スカイラインハイブリッドのマイナーチェンジ新旧比較レビュー。
2019年7月にマイナーチェンジを果たし、自動運転の幕開けを感じさせるプロパイロット2.0が搭載された。
この記事では内装・外装、安全装備などを比較評価していく。

この記事の目次 CONTENTS
日産スカイラインの歴史・概要
1.コンセプト&外装デザイン
2.内装&装備
3.走り、メカニズム
おすすめはマイナー後のスカイライン? それともマイナー前のスカイライン?
新車値引き交渉のポイント
日産スカイラインの価格・スペック

日産スカイラインの歴史・概要

日産スカイラインは、歴史あるモデルだ。
初代スカイラインは、1957年に登場。
現行のV37型スカイランは、13代目で2014年に登場している。

V37型13代目スカイラインは、国産セダンの人気がないこともあり、北米における高級車ブランドであるインフィニティQ50と共通化されている。
デビュー当初、V37型スカイラインに搭載されたパワーユニットは、V6 3.5Lエンジン+モーターのハイブリッド車350GTのみの設定となった。
その後、やや遅れてメルセデス・ベンツ製2.0L直4ターボを搭載した200GT-tが投入されている。

国産セダンが売れないということもあり、日産は外観デザインのコストダウンまで行っている。
V37型スカイラインの外観デザインは、スカイラインというよりインフィニティQ50そのものだった。
グリルには、日産エンブレムではなくインフィニティエンブレムを装着。
ホイールやステアリングなどにもインフィニティエンブレムが入れられている。

そんなV37型スカイラインだったが、2019年7月にマイナーチェンジを行った。

マイナーチェンジ後のV37型スカイライン

このマイナーチェンジでの注目ポイントは、プロパイロット2.0が搭載されたことだ。
プロパイロット2.0は、自動運転の幕開けを感じさせる運転支援機能。
高精度なナビデータを使い、高速道路上での同一車線内でハンズオフを実現している。
また、車線変更もスイッチひとつでほぼ自動で行う運転支援機能も装備する。
こうした機能は世界初。
今後、非常に注目される機能だ。

日産は「こうした最先端技術を搭載するのはスカイラインから」と、突如、スカイラインのブランド名にこだわった。
そのため、従来ほとんどインフィニティだったにも関わらず、グリルは日産ブランドのデザインアイコン、Vモーショングリルが搭載され、日産エンブレムを装着されている。

また、従来搭載されていたメルセデス・ベンツ製2.0Lターボエンジンはラインナップから姿を消し、日産製V6 3.0Lターボが搭載された。
さらに、スカイラインがスポーツセダンであることから、V6 3.0Lターボをさらに高出力化し405psという大出力を発揮する400Rを投入した。

1.コンセプト&外装デザイン

インフィニティから、日産ブランドになったマイナーチェンジ

マイナーチェンジ前のスカイラインは、ベースとなるインフィニティQ50とほぼ同じ外観となっている。
エンブレムもインフィニティのまま。
スカイラインと分かるのは、リヤのメッキガーニッシュに入れたロゴくらいだ。
生粋のスカイラインファンから見れば、なかなか納得がいかないかもしれない。
だが、スカイラインブランドにこだわらない人にとっては、むしろ北米で高級車ブランドとして売られているインフィニティエンブレムの方が、高級感があってよい、という見方もある。

マイナーチェンジ前のV37型スカイラインのグリルデザイン

マイナーチェンジ後には、プロパイロット2.0が搭載された。
このプロパイロット2.0は、日産ブランドの先進性をアピールする技術ということもあり、インフィニティエンブレムは外され日産エンブレムに変更されている。

そして、グリルも日産ブランドのデザインアイコンであるVモーショングリルに変更された。
やや細めの立体的なVモーショングリルにより、シャープなスピード感を表現。
また、グリル内部はブラックアウト化され、少し彫りの深いフェイスになったことで精悍さが出て、スポーツセダン的なルックスになっている。
リヤのコンビネーションランプは、スカイラインの伝統的な丸目4灯を鮮明にした新デザインが採用されている。

マイナーチェンジ後のV37型スカイラインのグリルデザイン

2.内装&装備

自動運転時代の幕開けを感じさせるプロパイロット2.0

内装デザインは、マイナーチェンジ前後で大きな変更はなく、ステアリング中央にあるエンブレム程度といったところ。
上部8インチ、下部7インチのツインモーターにも変更はない。

マイナーチェンジ前のV37型スカイラインの内装
マイナーチェンジ後のV37型スカイラインの内装

装備面の大きな変更としては、マイナーチェンジ前のスカイラインには、歩行者検知式の自動ブレーキは装備されておらず、対車両の追突被害軽減ブレーキとなっている。
これに対してマイナーチェンジ後は、プロパイロット2.0の搭載に伴い、3眼のカメラが搭載された。
これにより、歩行者検知式自動ブレーキが装備された。

しかし、歩行者検知式自動ブレーキが装備されているのは、ハイブリッド車のみ。
ガソリン車は相変わらず、歩行者検知式自動ブレーキの装備が見送られている。
これは、ガソリン車にはプロパイロット2.0が装備されていないためだ。
ガソリン車は、オプションでもプロパイロット2.0の選択はできない。

しかし、ガソリン車のみの装備もある。
ガソリン車には、バイワイヤ技術であるDAS(ダイレクト・アダプティブ・ステアリング)が装備されている。
この機能と協調制御し乗り心地性能を向上させるIDS(インテリジェント・ダイナミック・サスペンション)が用意された。
これにより、ガソリン車の乗り心地性能が向上している。

3.走り、メカニズム

一度使ったら病みつきになる? 十分な実用性を誇るプロパイロット2.0

スカイラインハイブリッドは、V6 3.5Lエンジンをベースとした1モーター2クラッチ式が採用されている。
クラッチを使っていることで、ダイレクト感ある走りが特徴だ。

このハイブリッド車の魅力は、とてもスムーズで豪快な走りが楽しめること。
アクセルを深く踏み込むと、エンジンの回転が上がる前に、まず68ps&290Nmを発揮するモーターが瞬時にクルマを前に押し出す。

その後、やや遅れて306ps&350Nmを誇るエンジンのパワーが加わって、スムーズで豪快な加速が続く。アクセルレスポンスが鋭いこの加速力は、なかなか爽快。

マイナーチェンジ後のV37型スカイラインのエンジン

ハイブリッドというとエコカーというイメージが強いが、スカイラインハイブリッドは違う。
走って楽しいスポーツセダンであることを感じさせる。
もちろん、ゆっくりと流すような走りの時は、EV走行も可能で低燃費。
初期モデルの燃費は、売れ筋グレードで17.8㎞/L。
マイナーチェンジ後では、14.4㎞/Lとなっている。

そして、マイナーチェンジ後のスカイラインハイブリッドに搭載されたプロパイロット2.0は、使い慣れるとやめられなくなる装備だ。
この機能は目的地をナビに設定すると、ルート上の高速道路で機能する。
高速道路でのクルーズコントロールの速度設定は、法定速度+10㎞/h以内であればOK。
先行車に追従し、同一車線内であればハンズフリーでの走行が可能だ。

前方を走行する遅いクルマに近付くと、システムから車線変更の提案がある。
その提案を承認するには、ステアリング上のスイッチを押せばよい。
ステアリングに手を添えていれば、安全確認後、自動で車線変更する。
車線変更が終われば、同様の手順で走行車線に戻ることができる。
こうしたことを繰り返し、高速道路の出口まで運転を支援してくれる。

マイナーチェンジ後のV37型スカイラインの運転席

ハンズフリーであることが、それほど便利なことなのか? と思っていたが、長距離をハンズフリーで走行していると、かなり疲労が少ないことが分かった。
この機能を使っていると、なぜかのんびりとした気持ちになり、車線変更の提案があっても承認せずのんびりと走ることを選択してしまったくらいだ。
一度、この便利さを実感すると、もうプロパイロット2.0がないクルマには乗りたくない、と感じるほどだ。

おすすめはマイナー後のスカイライン? それともマイナー前のスカイライン?

安全性、利便性を重視するのならマイナーチェンジ後

極端な言い方をすればハードに大きな差は無いので、プロパイロット2.0と歩行者検知式自動ブレーキの有無がスカイライン選びのポイントになる。
高速道路に乗る頻度が多く、移動距離が多い人ほど、プロパイロット2.0のメリットを得ることができる。
逆に高速道路に乗ることが少ない人にとっては、あまり意味のない装備ともいえる。
なお歩行者検知式自動ブレーキは、軽自動車にも標準装備化されている予防安全装備なので、この機能は大切だ。

コスパではマイナーチェンジ前

マイナーチェンジ後のスカイラインハイブリッドの価格は、600万円前後と高価。
予算に余裕があるのであれば、もちろんマイナーチェンジ後のスカイラインハイブリッドを選択したほうがよい。
ただ、コストパフォーマンスを重視するのであれば、マイナーチェンジ前の中古車のスカイラインハイブリッドという選択もありだ。
というのは、国産セダンは人気が無いということもあり、スカイラインハイブリッドの中古車価格は安い。
2014年式で160万円くらいから選べるようになっている。
220万円くらいになると、走行距離も少なく、程度の良い上級グレードが選びやすい。
新車当時、500万円前後の価格帯だったモデルであることを考えると、かなり安価な中古車価格。
コストパフォーマンス優先なのであれば、中古車のスカイラインハイブリッドもありだ。

新車値引き交渉のポイント

マイナーチェンジ直後でも値引きの可能性大

マイナーチェンジ後ということもあり、商談初期では値引きゼロベースで話が進む可能性が高い。
この商談初期の段階で、営業マンは顧客を判断する。
スカイラインハイブリッドが欲しくてたまらない人なのか、そうでもない人なのか。
スカイラインハイブリッドが本命だと思われると、当然のことながら値引きはゼロに近くになる。

そうさせないためにも、まずはライバル車の見積りを先に取っておき、競合させることが重要だ。
国産車のライバルは、トヨタ クラウン、輸入車では、メルセデス・ベンツCクラスやBMW3シリーズになる。
先にライバル車の見積りを取っていることことをアピールすると、「本命はライバル車だ」と営業マンは勘違いする。
商談期間は長めに取り、徐々にスカイラインハイブリッドに心変わりしていくような演技も必要。
こうすることで、営業マンに自分の営業力で心変わりしていると思わせることができる。

「そろそろ決めてください」という状況になったのなら、「あなたから買いたいけど、価格がなぁ」と悩んでいる様子を伝えるとよい。
「○○万円くらい安くなるなら、すぐに決めてもよい」と、大きめの値引き額を提示してみてもいいだろう。
「そこまでできません」と言われた場合、「今決めるから、店長に聞いてみて」と、さらにプッシュしたい。店長にとってみれば、今決めてくれるという顧客は大好物。
ノルマ達成のための数字が読めるようになるので、値引きしてでも契約を取れ、という判断が出しやすくなる。
日産の場合、国内販売が低迷しており、セレナとデイズしか売れるクルマがない。
マイナーチェンジ後とはいえ、値引きを渋って顧客を逃すのはNGという考え方が強く働くからだ。

中古車の場合も、同じような価格や仕様のクルマを競合させたい

中古車の値引きも同様。
同じような価格や仕様のスカイラインハイブリッド同士を競合させたい。
商談中に「他に商談しているお客様がいるので、早い者勝ちです」や「これだけ程度のよいクルマは他にはない」などと言ってくる営業マンのトークに耳を貸してはいけない。
似たようなクルマはいくらでもある、という姿勢を崩さずに淡々としていることが重要。
中古車は、新車ほど値引き額は大きくならないので、ある程度の値引きが出た後は、有償の保証サービスやボディコーティングなどを無償で提供してもらう交渉に切り替えて商談してみてもいいだろう。

愛車の売却は複数の買取店での査定を

こうした値引きと同じくらい重要なのが、愛車の売却方法。
無頓着でいると、大きな損をする。
失敗しない愛車の売却方法は、まず複数の買取店で査定すること。
買取店は、直近のオークション価格などをベースにして買取価格を提示していることから、愛車の適正な価格が分かる。
この価格をベースとして、下取り価格と比べるとよい。

また、10月から消費税が増税される。
当然、買取価格や下取り価格にも税金が含まれるので、従来より価格は下がる傾向にある。
手間さえ惜しまなければ、より高値で売れるのが個人間売買だ。
個人間売買では、10%の消費税がかからないので大きなメリットがある。
ただし、クルマの個人間売買は難しい。
多くの書類や多額なお金が動くからだ。
支払いのトラブルはもちろん、お金の支払い後に名義変更が行われず、税金が元の持ち主にいつまでも来るなどもある。
こうしたトラブルを回避できるクルマの個人間売買サイトがある。
それが、中古車を知り尽くしたガリバーが運営する「ガリバーフリマ」だ。
こうしたサイトには、取引上のトラブルを防ぐためにガリバーが代行してくれるサービスもある。
もちろん、有料だがリスクを考えれば安いもの。
こうしたサービスを上手く利用すれば、より高値で愛車の売却が可能になる。

日産スカイラインの価格・スペック

2WD(後輪駆動)

  • GT Type SP [HYBRID]:6,048,000円
  • GT Type P [HYBRID]:5,711,040円
  • GT [HYBRID]:5,474,520円
  • GT Type SP [V6 TURBO]:4,818,960円
  • GT Type P [V6 TURBO]:4,554,360円
  • GT [V6 TURBO]:4,274,640円
  • 400R[V6 TURBO]:5,523,120円

4WD

  • GT Type SP[HYBRID]:6,327,720円
  • GT Type P[HYBRID]:5,990,760円
  • GT[HYBRID]:5,754,240円
代表グレード 350GT HYBRID Type SP
全長×全幅×全高 4,800×1,820×1,440mm
ホイールベース 2,850mm
車両重量 1,840kg
総排気量 3,498cc
エンジン最高出力kW(109 ps) 225〈306〉/6,800
エンジン最大トルク[N・m(kg-m)/rpm] 350〈35.7〉/5,000
モーター最大出力[kw(ps)] 50〈68〉
モーター最大トルク[N・m(kg-m)] 290〈29.6〉
ミッション 7速AT
JC08モード燃費 14.4km/L

クルマ評論家 CORISM代表

大岡 智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員