トヨタは、コンパクトカーであるヴィッツの20周年を記念した特別仕様車Safety Edition Ⅲの発売を開始した。
この記事では、ヴィッツの歴史や特別仕様車の安全性能、エクステリアやインテリアの特別装備といった点について詳しく解説している。
また、今買うべきかどうかについても触れた。

この記事の目次 CONTENTS
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1.トヨタの基幹モデルとして成長したヴィッツ
2.ヴィッツ、悲運の理由はアクアの存在?
3.予防安全装備を強化した特別仕様車「Safety Edition」
4.専用シートと上質感のある装備をプラス
5.お買い得な特別仕様車は、大幅値引きが前提?
6.トヨタ ヴィッツ特別仕様車Safety Edition Ⅲ価格

1.トヨタの基幹モデルとして成長したヴィッツ

トヨタは、人気コンパクトカーであるヴィッツに20周記念特別仕様車 F“Safety Edition Ⅲ”、HYBRID F“Safety Edition Ⅲ”を設定し発売を開始した。

世界戦略車としてデビュー

初代ヴィッツは1999年にデビューし、トヨタの世界戦略車として重要な役割を担った。
欧州などではヤリスと呼ばれ、大ヒットモデルになった。
今では、トヨタの基幹モデルとして成長している。

2.ヴィッツ、悲運の理由はアクアの存在?

現行ヴィッツは現在3代目で2010年に登場した。
この3代目は、デビュー直後から厳しい状況下に置かれた悲運のモデルでもある。

ガソリン車のみの設定で存在感を失うヴィッツ

この3代目ヴィッツが発売された時期は、ハイブリッドカーであるプリウスがすでに大ヒットしていた。
ヴィッツなどBセグメント車のコンパクトカーにもハイブリッドカーが待望されていた。

それに応えるように、トヨタはヴィッツの投入から約1年後にアクアをデビューさせた。
アクアは、空前の大ヒットとなり、ガソリン車しか設定の無いヴィッツは非常に厳しい環境下に置かれてしまった。
それ以降、国内マーケットでヴィッツは存在感をドンドンと失っていく。

ようやくハイブリッド追加も、すでにアクアが定番化

ガソリン車しかないヴィッツは、強烈な向かい風と長期間戦うことになった。
モデル末期の2017年にようやくハイブリッド車を追加したが、すでにアクアが定番化されたこともあり、販売台数はなかなか伸びなかった。

トヨタの強力な営業力で販売台数を伸ばす

販売台数に伸び悩む状況が続いたとは言え、トヨタの営業力は強力。
モデル末期だというのに、ヴィッツの2018年販売台数は87,299台を記録した。
軽自動車を除く新車販売台数ランキングでは9位となっている。

3.予防安全装備を強化した特別仕様車「Safety Edition」

今年ヴィッツは20周年を迎え、それを記念して投入された特別仕様車Safety Edition。
この特別仕様車は「F」と「HYBRID F」をベースに、予防安全装備であるトヨタセーフティセンスやインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]といった予防安全装備を特別装備した。

しかし、こうした自動ブレーキ系の装備は標準装備化が当たり前の時代。
特別仕様車で標準装備化するだけでなく、早急に全グレードに適応するべきだろう。

一世代前のトヨタセーフティセンスを装備

今回装備されたトヨタセーフティセンスは一世代前のもので、夜間の歩行者と自転車は検知できない。
最新のトヨタセーフティセンスは、昼夜の歩行者と昼間の自転車を検知できるようになっている。
同じトヨタセーフティセンスという名でも、性能はかなり異なっているのだ。

予防安全装備の充実で、一定水準の安全性能へ

夜間での視認性を向上させ、安全運転に寄与するBi-Beam LEDヘッドランプやLEDクリアランスランプ、フロントフォグランプ、コンライトといった装備もプラス。
また、便利機能であるスマートエントリーセットも装備している。

こうした予防安全装備が拡充されたことで、ヴィッツ特別仕様車は一定水準の安全性能を得たことになる。

4.専用シートと上質感のある装備をプラス

インテリアには、スタンダードフロントシート(分離式ヘッドレスト)と、グレー&ブラック色の専用ファブリック表皮を採用した。
前席のみライトグレーの専用ステッチをあしらい、インストルメントパネルのオーナメント部には、オーバル(楕円形)ドットパターンとした。

随所にプラスされたメッキ加飾

加飾関係では、アウトサイドドアハンドルやインサイドドアハンドル、サイドレジスターベゼル(エアコン吹き出し口)など、随所にメッキ加飾をプラス。
こうした加飾が追加装備されたことにより、ヴィッツの特別仕様車はベースグレードに対し、上質感をアップさせた。

5.お買い得な特別仕様車は、大幅値引きが前提?

主力となる特別仕様車HYBRID F“Safety Edition Ⅲ”の価格は、1,900,800円となかなかリーズナブルな価格設定となっている。
ベース車の価格が1,819,800円なので、約80,000円とわずかながらの価格アップだ。

プラスされた装備分で12万円以上お得な仕様に

特別仕様車Safety Editionにプラスされた装備は、ざっくりだが20万円を超える。
価格アップ分は8万円程度なので、12万円以上お得な仕様ということになる。
コストパフォーマンスという視点では、なかなか魅力的な仕様といえるだろう。

モデル末期でおすすめできない特別仕様車

価格的に魅力的な特別仕様だが、単純におすすめできない理由もある。
それは、ヴィッツがモデル末期で、近いうちにフルモデルチェンジする可能性が高いからだ。

フルモデルチェンジ後、リセールバリューは下落する

クルマはフルモデルチェンジすると旧型になり、リセールバリューが大幅にダウンする。
特別仕様車を安く購入できたとしても、すぐにリセールバリューが下落するのであればあまり意味がない。

大幅値引きを前提に購入するのがベスト

今回のようなモデルチェンジ前のお買い得な特別仕様車は、大幅値引きが前提での購入がベスト。
お買い得車をさらに値引きしてもらったうえで購入できれば、コストパフォーマンスはさらにアップする。
ホンダ フィットや日産ノートなどとしっかり競合させたうえで、大幅値引きを引き出したい。

ヴィッツは、すでにモデル末期。
そのため値引きができないのであれば、購入をやめて新型が出るまで待つくらいでいいだろう。

6.トヨタ ヴィッツ特別仕様車Safety Edition Ⅲ価格

トヨタ ヴィッツ特別仕様車Safety Edition Ⅲの価格は以下の通り。

グレード 排気量 駆動 価格
特別仕様車F“Safety Edition Ⅲ” 1.0L FF 1,385,640円
特別仕様車F“Safety Edition Ⅲ” 1.3L FF 1,570,320円
1.3L 4WD 1,710,720円
特別仕様車HYBRID F“Safety Edition Ⅲ” 1.5L FF 1,900,800円