1. 目次
  2. ■ 4代目ランドクルーザープラドの歴史
  3. ■ 3つ目の顔は「スッキリとした顔つき」
  4. ■ 安全性能はかなり充実してきたが…
  5. ■ 自慢のオフロード性能はさらに強化
  6. ■ グレード体系も変化!おすすめは最上級グレードのTZ-G
 

4代目ランドクルーザープラドの歴史

 
トヨタ ランドクルーザープラドトヨタは、本格的なオフローダーであるランドクルーザープラドをマイナーチェンジした。

ランドクルーザープラドがデビューしたのは1990年(70系プラド)で、現行モデルで4代目となる。兄貴分ともいえる「ランドクルーザー」は、過酷な使用条件下における卓越した走破性・信頼性などの高い基本性能もつモデルだ。そのDNAを引き継ぎつつも、昨今のSUVブームに対応し、より快適な室内空間も実現しているのが、この「ランドクルーザープラド」だ。

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現行4代目の間にも3度のマイナーチェンジ

現在の4代目は2009年。今年で8年目になるモデルであるが、その間に2度のフェイスチェンジを受けている。

2013年9月のマイナーチェンジでは、最初のフェイスチェンジが行われた。ランドクルーザープラドのターゲットには押し出し感のある迫力系フェイスが好まれることもあり、太い縦格子調で押し出し感のあるグリルを装備するなどし、強面迫力系フェイスに変更された。また、インテリアは、より上質感をアップ。メーター関連では、視認性に優れた大型カラーTFT液晶のマルチインフォメーションディスプレイが採用された。

lanp1709_03_sその後、2015年6月の一部改良では、待望のディーゼルエンジンである新開発の2.8L「1GD-FTV」型を国内で初めて搭載。この2.8Lディーゼルエンジンの登場で、4.0Lガソリンエンジンがラインアップ消え、2.7Lガソリンの2タイプ設定となっている。

 

3つ目の顔は「スッキリとした顔つき」

 

トヨタ ランドクルーザープラド今回のマイナーチェンジで、ランドクルーザープラドは再びフロントフェイスが変更された。フルモデルチェンジ後から数えれば、同一モデルで3つ目の顔となる。これほど大きなフェイスチェンジが頻繁に行われる理由は、マーケットからの評判が良くないということが予想できる。一般的に好評を得ているデザインは、マイナーチェンジでもほとんど変更しない。

3つ目の顔は、グリルやヘッドライト、バンパーまで変更されている。2つ目の顔は、かなりアクが強かったが、そうした傾向は一切なくなり、全体的にスッキリとした顔つきになった。その代わり、クロスカントリー4WDらしいタフネスさはなく、今時のSUVっぽい顔となっている。

 

リアビューも今時の雰囲気に

また、今回のマイナーチェンジでは、ヘッドランプは全車にLEDを採用。19インチアルミホイール(切削光輝+ダークグレーメタリック塗装)を新設定。

リヤまわりの変更点は、コンビネーションランプの飛び出しを抑えたほか、ガーニッシュのデザインを変更された。リヤビューに関しては、デビュー直後のデザインとそれほど大きな変化はないが、少しスッキリとした感じになり、こちらも今時のSUV風になった印象が強い。

 

安全性能はかなり充実してきたが…

 

トヨタ ランドクルーザープラド安全装備面は、大きく進化した。ようやく歩行者検知式自動ブレーキを含む先進予防安全装備「トヨタ セーフティセンスP」が全車に標準装備化された。

ランドクルーザープラドTZ-Gグレードの車重は2,320㎏もある。これほどの重量級クラスのクルマが歩行者と衝突すれば、死亡事故を含め大きな事故になるのは可能性は極めて高い。このトヨタ セーフティセンスPが標準装備化されたことで、ランドクルーザープラドはようやく一定の安全性能を得た。

ただ、それでも世界標準からみれば物足りない。ランドクルーザープラドは、最上級グレードで500万円を超える高級4駆だ。高額車なのに、後側方から接近するクルマを検知し警報を発するブラインドスポットモニター〈BSM〉がオプション設定という情けない状況。オプション価格は、わずか54,000円だ。しかも、一部のグレードをオプション選択もできないという安全軽視の設定だ。

これくらいの安全装備は、今やコンパクトカーのマツダ デミオでも標準装備化している。悪路走破性は高くても、安全性能面では世界標準から遅れている。

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自慢のオフロード性能はさらに強化

 

lanp1709_04_s安全装備は物足りないものの、悪路走破性能は一段と進化している。4WD機能には、ランドクルーザーシリーズとして、初めてリヤディファレンシャルにトルセンLSDを装備。シーンに合わせて5つの走行モード(NORMAL、ECO、COMFORT、SPORT S、SPORT S+)を選択できるドライブモードセレクトを「TZ-G」に標準装備している。リヤタイヤの駆動力をより確保でき、カーブでの安定性にも貢献する。
 

グレード体系も変化!おすすめは最上級グレードのTZ-G

 

マイナーチェンジでは、グレード体系も変更された。ディーゼル車のグレード体系を見直し、「TX」に7人乗りを、TX“Lパッケージ”に5人乗りを追加。ディーゼル車の選択肢を増やしている。
 

まずはエンジンを選ぶ

トヨタ ランドクルーザープラドいざグレードを決める時には、まず2.8Lディーゼルか2.7Lガソリンの2タイプから選ぶことになる。お勧めは、やはり450Nmという大トルクを誇るディーゼル。ランドクルーザープラドは、2トン超の重量級ボディなので、これくらいのトルクがあると走りやすい。

それに対して、2.7Lガソリンは、ディーゼルエンジンに対して約60万円安いというのがメリット。しかし、最大トルクが246Nmしかないので、重量級ボディのランドクルーザープラドではやや非力感がある。ディーゼルエンジンは、燃費も良く軽油を使うことからレギュラーガソリンより20円/L前後安い。また、補助金やエコカー減税などの優遇があるので、多少無理してでもディーゼルエンジンを選んでおいたほうが無難だ。
 

次に乗る人数と装備をチェック


次の選択は、5人乗りか7に乗りかという点になる。7人乗りを選択すると15万円ほど高価になる。使い方次第になるのだが、7人乗りがお勧めだ。いざというときに7人乗れるというのは便利だろう。ただ、最上級グレードのTZ-Gは、ディーゼルで7人乗りのみの設定となっている。

グレード選びでは、まずブラインドスポットモニター〈BSM〉がTXではオプション選択できない。クルマが大きく死角の多いクルマなのでBSMは絶対に装備したいオプションだ。こうなると、TXグレードは選択肢から外れる。

残ったのは、TX LパッケージかTZ-Gの2グレード。お勧めはTZ-G。リヤのトルセンLSDが装備され、さらなる悪路走破性を得ていていること。そして、走行シーンにとらわれることなく、快適な乗り心地と優れた操縦安定性を高次元で両立するKDSS(キネティックダイナミックサスペンションシステム)が装備されているからだ。ランドクルーザープラドらしさを十分に堪能できるグレードだ。
 

■トヨタ ランドクルーザープラド価格

●2.7Lガソリン車
・TX 5人乗り 3,538,080円/7人乗り 3,692,520円
・TX“Lパッケージ” 5人乗り 4,047,840円/7人乗り 4,202,280円

●2.8Lディーゼル車
・TX 5人乗り 4,152,600円/7人乗り 4,307,040円
・TX“Lパッケージ” 5人乗り 4,667,760円/7人乗り 4,822,200円
・TZ-G 7人乗り 5,363,280円

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執筆者プロフィール
クルマ評論家 CORISM代表
大岡 智彦 氏

CORISM(http://www.corism.com/)編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。


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