2017年にモデルチェンジした、トヨタの新型カムリ。実はアメリカでは長年にわたりヒットをしている一台なのだが、日本での知名度はイマイチ。ただしモデルチェンジによりモダンなスタイルと驚異的な燃費性能を備えており、日本でのヒットを予感させる仕上がりになっている。  
  1. 目次
  2. ■ 新たな雰囲気を感じさせる大胆なデザイン
  3. ■ 必要十分な安全装備
  4. ■ 驚きの燃費性能と静寂性
  5. ■ 新型カムリの価格とグレード
 

大胆なデザイン

 
cmrh1707_10まず何より驚くのが、大胆なエクステリアデザイン。コンセプトは「官能的な動感」と「知的な洗練」の両立だといい、今までのカムリのイメージを大きく覆すデザインが選ばれている。デザインの初期モデル審査会にはトヨタの豊田章男社長が登場したそうで、力の入れようがうかがわれる。

そんなカムリのフロントフェイスは、最近のトヨタのアイデンティティとして定着してきている、V字をモチーフとした「キーンルックデザイン」を採用。シャープなヘッドライトや水平基調のロアグリルが、個性的ながら浮きすぎない、精悍な雰囲気をたたえている。

そのプラットフォームには、新型プリウスから始まったTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)を採用。その影響もあって、かなり低重心化しているのも新型カムリの特徴。

ボディスタイルはスポーティーさを感じさせるワイド・アンド・ローで、今までのモデルと比較すると+18mm、全高 –30mm、全長 +10mm。ホイールベースは+ 48mmも伸びて、そのエクステリア全体から躍動感を醸し出している。
 

インテリアもかなり斬新なスタイル

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インテリアに目を向けると、こちらも今までのトヨタやカムリのイメージとは「一味違う」と感じさせるものを持っている。ウッドパネルを用いたセンターコンソールは、どこか水の流れを思わせるようなスタイル。斬新でスタイリッシュに仕上がっている。

アメリカで売れているクルマだけあって、日本人が乗り込むとかなり広々とした作りなのがカムリのインテリア。モデルチェンジでシートの形状も見直されていて、フロントシート、リアシートいずれも座り心地が良くなっていた。 硬さも、日本人にも硬すぎない丁度よさだろう。

全般的に高級感が向上しており、低燃費だけが売りのクルマだとはもう言えなくなっている。
 

新型のスタイルを動画でもチェック

新型カムリのエクステリアやインテリアを詳しく紹介している動画。カメラワークが良いため、スタイルがよくわかる。

https://www.youtube.com/watch?v=4vSy3N1aZH4

また海外の口コミ評価も高く、新型への期待が伺われる。

「I'll take this over the dated accord any day!(年季が入ったアコードから今度はこれに乗り換えよう!)」
「Nice car , buy is very simple !!!(いいクルマだ、迷わず買いだ!)」
「"Painless ownership…reliable." That's what I want.(「信頼性が高いから買って後悔しない」これに尽きるね)」

必要十分な安全装備

 

cmrh1707_30最近のクルマを語るうえで外せないのが、安全装備。以下のような、先進的アクティブ・セーフティ機能を備えている。必要なものは全て付いており、心配はいらないだろう。他方で、他社にはさらに高い技術を誇るメーカーもあるので、圧倒的No1とは言い難い。

・歩行者を検知可能な衝突防止システム(PCS w / PD)
・フルスピードレンジ・ダイナミックレーダー・クルーズコントロール(DRCC)
・車線逸脱警報
・ステアリングアシスト(LDA w / SA)
・オート・ハイビーム(AHB)。
・リヤビューカメラ
・総数10個のエアバッグ
など

驚きの燃費性能と静寂性

 

cmrh1707_32パワートレーンは先代同様、ハイブリッドのみ。直列4気筒の2.5リッターエンジンをベースにしている。海外では3.5リッターV型6気筒エンジンが用意されている場合もあるが、日本では今後もハイブリッド専用車として売っていくつもりのようだ。

ハイブリッドということで注目されるのはやはり燃費だろう。JC08モード燃費は最良で33.4km/L(Xグレード)をマークしている。全長が5メートル近いセダンとしては驚異的な数字で、サイズを考えると、プリウスと比べても引けを取らない性能といっていいだろう。

実際に走らせてみると、非常に静か。モーターとエンジンの切り替えもスムーズで、どこでエンジンが掛ったのか築かないほどの滑らかさ。じゃんじゃん飛ばしたいという人には向かないかもしれないが、快適なドライブを楽しみたいという人にはピッタリだろう。

マイナス点を挙げるとすると、日本市場を基準に作られていないため、小回りが利きにくいことだろう。ボディサイズも大きいため、大きなクルマの運転が苦手という人にはあまりお勧めできない。
 

新型カムリの価格とグレード

 

・X:329万4000円
・G:349万9200円
・Gレザーパッケージ:419万5800円

スタイル、燃費性能、静寂性を備えた新型カムリは、セダンが低調気味の日本において、新たなヒットになる可能性を秘めている。特に人気なのは、オプションも充実しているGグレードだという。

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先代カムリにも注目

1411374453また新型発売により、先代カムリの中古車はかなり手ごろな値段になってくる。新型ほどではないにせよこちらも低燃費で、以前から人気だった海外での口コミ評価もかなり高い。
「They are extremely popular where I live.(カムリは近所でとても良く見かける)」
「I have 2 model 2008 and 2011 I love it.(うちは2008年式と2011年式の2台持ちで気に入ってる)」

「燃費性能が高いセダンが欲しい。人と同じプリウスはちょっと…」という人は先代カムリの中古車にも注目だ。
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