<FF車が人気のティグアン。新型ではAWDの設定が無く、1.4Lターボ+FFのみという割り切った設定>
フォルクスワーゲンは、コンパクトSUVであるティグアンをフルモデルチェンジし発売を開始。新型ティグアンは、8年ぶりにフルモデルチェンジとなり2代目となった。
日本に投入された当時のティグアンは、SUVということもあり、2.0LターボとAWDの組み合わせのみだった。売る側の感覚としては、SUVなので当然AWDが好まれる、と勝手に思い込んでいたのだ。ところが、この思い込みが間違えであったことを証明するような状態になる。デビューから4年後の2012年に、リーズナブルな価格設定がされたFFモデルが投入された。ある程度は売れるとされていたのだが、このFF車が予想に反して大ヒットする。なんと当時、FF車は全体の75%を占めるほどとなったのだ。また、このモデルにはエンジンが1.4Lターボとなり、より低燃費化されたことも売れた要因だ。こうした傾向は、ティグアンだけのものではなく、車種によるものの、FFモデルの人気はAWDを超えることも珍しくない。
こうした傾向を受けてか、新型ティグアンの仕様は、かなり割り切られており、全車1.4LターボとFFの組み合わせのみとなっている。
スポーティなワイド&ローなデザインを強調した
新型ティグアンのボディサイズは、全長4,500mm(先代型比+70mm)、全幅1,840~1,860mm(先代型比+30~+50mm)、全高1,675mm(先代型比-35mm)となった。先代ティグアンと比較すると、ややボディサイズが大きくなっている。ただ、全高が低くなっているので、先代ティグアンと比べると、よりワイド&ローフォルムが強調されたスポーティなフォルムになっている。
そして、そのワイド&ローなフォルムをより強調させているのが、フロントフェイスのデザインだ。最新フォルクスワーゲンのトレンドが採用されており、グリルやヘッドライトは高さを抑え、よりワイドで水平基調のデザインとなっている。
インテリアの雰囲気は、大きく変更されている。フォルクスワーゲンらしいカッチリとした隙の無いデザインながら、質感や高級感は大幅に向上している。
上質感のあるインテリアをよりエレガントな雰囲気にしているのが、Highlineにオプション設定されているブラックと新色のサフラノオレンジを組み合わせたレザーシート。鮮やかなサフラノオレンジが、インテリアに華やかさをプラスしてくれる。
そんなインテリアの中で、ひと際高級感と先進感をアピールしているのがデジタルメータークラスター「アクティブインフォディスプレー」だ。TFT12.3インチ大型ディスプレイによるフルデジタルメータークラスターは、速度計とタコメーターに加え、好みに合わせて数種類のモードから選択したグラフィックが表示される。そして、ナビゲーションモードを選択した場合は、左右のメーターが通常モードより小さくなり、メーター中央にはナビシステムである“Discover Pro”と連動したマップをより大きくワイドに映し出すことができる。
このメーターは、とても見やすい。ナビ使用時などは、視線移動が少ないため安全性も高い。このナビで慣れてしまうと、もはやセンタクラスターにある通常のナビ画面を見ることさえも面倒になるくらいだ。このアクティブインフォディスプレーは、新型ティグアンのHighline、R-Lineに標準装備される。
今回新型ティグアンに標準装備化された歩行者検知式自動ブレーキであるシティエマージェンシーブレーキ機能は、歩行者に対応する速度が30㎞/h未満という設定だ。作動速度が30㎞/h未満というのが少々微妙だ。と、いうのは、歩行者との衝突による致死率は、30㎞/hを超えると急激に上昇する傾向にある。つまり、30㎞/h以上の速度から減速し衝突回避することがより重要。衝突回避ができないまでも30㎞/h以下に落とすことが重要だ。歩行者を見分けることができない自動ブレーキよりは、はるかに効果的だが、致死率を下げるという意味では少々物足りないといった印象だ。
その他、駐車支援システム“Park Assist”や歩行者衝突時に歩行者の頭部損傷を軽減する“アクティブボンネット”や“ポストコリジョンブレーキシステム”などの安全装備も全車に標準装備。もちろん、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグなど、エアバッグ類の装備も高いレベルにある。
さらに、全車に標準装備する3つの通信プロトコルに対応した“App-Connect”を利用すれば、ドライバーの端末機種(iOS でも Android でも)をUSB接続するだけで、スマートフォン内のアプリを楽しむことができる。
新型フォルクスワーゲン ティグアンの選び方は、意外と簡単だ。ティグアンのグレードは「Comfortline」、「Highline」、「R-Line」の3つしかなく、エンジンは1.4Lの直4ターボのみでFFのみの設定だ。エンジンと駆動方式は1タイプなで、あとは装備で選ぶだけ。
日本マーケットでは、R-Lineのようなエアロパーツ類が装着されたスポーティグレードの人気が高い。そんなこともあり、新型ティグアンの中で、R-Lineは最も高いリセールバリューとなるグレードと予想できる。5年以内程度の短期間での売却なら、R-Lineはリセールバリューが高いのでお勧めといえるだろう。
・TSI Comfortline :3,600,000円
・TSI Highline :4,332,000円
・TSI R-Line:4,632,000円
フォルクスワーゲン ティグアン
日々、車買取相場が変わる中古車。また、雪の多い冬には4WD、夏場にはオープンカーなど、季節や地域によってクルマの需要も変わるため、車種によっては“売り時”のタイミングがある場合も。年間買取台数約20万台のガリバーの過去6ヶ月間の中古車査定相場情報を公開しています。
フォルクスワーゲンは、コンパクトSUVであるティグアンをフルモデルチェンジし発売を開始。新型ティグアンは、8年ぶりにフルモデルチェンジとなり2代目となった。
- 目次
- 1 フォルクスワーゲン ティグアンについて
- 1-1 フォルクスワーゲン ティグアンの歴史
- 1-2 新型ティグアンの外装は?
- 1-3 新型ティグアンの内装は?
- 1-4 新型ティグアンの安全性能
- 1-5 新型ティグアンの選び方。お勧めはスポーティなR-Line!
- 1-6 新型ティグアンの価格
- 2 ティグアンを売りたい!買取相場は?
- 3 ティグアンの中古車情報
フォルクスワーゲン ティグアンの歴史
初代フォルクスワーゲン ティグアンは、2008年に登場。当時、SUVの人気が高まっていたが、人気の中心はトゥアレグなどの大型車が中心だった。そんな中、より扱いやすいコンパクトクラスに投入されたのが初代ティグアンだ。コンパクトSUVと呼ばれるクラスのパイオニア的存在でもある。日本に投入された当時のティグアンは、SUVということもあり、2.0LターボとAWDの組み合わせのみだった。売る側の感覚としては、SUVなので当然AWDが好まれる、と勝手に思い込んでいたのだ。ところが、この思い込みが間違えであったことを証明するような状態になる。デビューから4年後の2012年に、リーズナブルな価格設定がされたFFモデルが投入された。ある程度は売れるとされていたのだが、このFF車が予想に反して大ヒットする。なんと当時、FF車は全体の75%を占めるほどとなったのだ。また、このモデルにはエンジンが1.4Lターボとなり、より低燃費化されたことも売れた要因だ。こうした傾向は、ティグアンだけのものではなく、車種によるものの、FFモデルの人気はAWDを超えることも珍しくない。
こうした傾向を受けてか、新型ティグアンの仕様は、かなり割り切られており、全車1.4LターボとFFの組み合わせのみとなっている。
スポーティなワイド&ローなデザインを強調した
新型ティグアンの外装
新型ティグアンのボディサイズは、全長4,500mm(先代型比+70mm)、全幅1,840~1,860mm(先代型比+30~+50mm)、全高1,675mm(先代型比-35mm)となった。先代ティグアンと比較すると、ややボディサイズが大きくなっている。ただ、全高が低くなっているので、先代ティグアンと比べると、よりワイド&ローフォルムが強調されたスポーティなフォルムになっている。
そして、そのワイド&ローなフォルムをより強調させているのが、フロントフェイスのデザインだ。最新フォルクスワーゲンのトレンドが採用されており、グリルやヘッドライトは高さを抑え、よりワイドで水平基調のデザインとなっている。
よりラグジュアリーに?新型ティグアンの内装
インテリアの雰囲気は、大きく変更されている。フォルクスワーゲンらしいカッチリとした隙の無いデザインながら、質感や高級感は大幅に向上している。
上質感のあるインテリアをよりエレガントな雰囲気にしているのが、Highlineにオプション設定されているブラックと新色のサフラノオレンジを組み合わせたレザーシート。鮮やかなサフラノオレンジが、インテリアに華やかさをプラスしてくれる。
そんなインテリアの中で、ひと際高級感と先進感をアピールしているのがデジタルメータークラスター「アクティブインフォディスプレー」だ。TFT12.3インチ大型ディスプレイによるフルデジタルメータークラスターは、速度計とタコメーターに加え、好みに合わせて数種類のモードから選択したグラフィックが表示される。そして、ナビゲーションモードを選択した場合は、左右のメーターが通常モードより小さくなり、メーター中央にはナビシステムである“Discover Pro”と連動したマップをより大きくワイドに映し出すことができる。
このメーターは、とても見やすい。ナビ使用時などは、視線移動が少ないため安全性も高い。このナビで慣れてしまうと、もはやセンタクラスターにある通常のナビ画面を見ることさえも面倒になるくらいだ。このアクティブインフォディスプレーは、新型ティグアンのHighline、R-Lineに標準装備される。
新型ティグアンの性能
■安全装備は充実だが、歩行者検知速度は物足りない?
新型ティグアンの安全装備面は充実している。フォルクスワーゲンでは、歩行者検知式自動ブレーキなどの先進安全装備類などを総合安全コンセプトを「フォルクスワーゲン オールイン・セーフティ」と呼ぶ。今回新型ティグアンに標準装備化された歩行者検知式自動ブレーキであるシティエマージェンシーブレーキ機能は、歩行者に対応する速度が30㎞/h未満という設定だ。作動速度が30㎞/h未満というのが少々微妙だ。と、いうのは、歩行者との衝突による致死率は、30㎞/hを超えると急激に上昇する傾向にある。つまり、30㎞/h以上の速度から減速し衝突回避することがより重要。衝突回避ができないまでも30㎞/h以下に落とすことが重要だ。歩行者を見分けることができない自動ブレーキよりは、はるかに効果的だが、致死率を下げるという意味では少々物足りないといった印象だ。
■渋滞時の発進&停止、車線維持をアシストするトラフィックアシスト
また、運転支援技術も最新のものが用意された。一度使うとやめられなくなるほど運転が楽になり、同時に疲労軽減してくれる運転支援システムがアダプティブクルーズコントロール“ACC”(全車速追従機能付)が全車標準装備化された。さらに、エントリーグレード以外のグレードには、渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”が標準装備化された。この機能は、渋滞時の発進&停止、車線維持を自動制御。渋滞時の疲労軽減と衝突リスクを軽減してくれる。渋滞の多い日本では、とても頼りになる機能だ。その他、駐車支援システム“Park Assist”や歩行者衝突時に歩行者の頭部損傷を軽減する“アクティブボンネット”や“ポストコリジョンブレーキシステム”などの安全装備も全車に標準装備。もちろん、サイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、ニーエアバッグなど、エアバッグ類の装備も高いレベルにある。
■IoTも装備し「つながるSUV」に
フォルクスワーゲンというと、実直にクルマの本質を追い求めるメーカーというイメージが強い。そうしたことから、IoTなどの装備はやや遅れていた。しかし、新型ティグアンでは新しい時代の「つながる SUV」として、フォルクスワーゲンCar-Netを全車標準装備。硬派のフォルクスワーゲンが、IoTに敏感に反応する時代になった。さらに、全車に標準装備する3つの通信プロトコルに対応した“App-Connect”を利用すれば、ドライバーの端末機種(iOS でも Android でも)をUSB接続するだけで、スマートフォン内のアプリを楽しむことができる。
新型フォルクスワーゲンの選び方。お勧めは、スポーティなR-Line
新型フォルクスワーゲン ティグアンの選び方は、意外と簡単だ。ティグアンのグレードは「Comfortline」、「Highline」、「R-Line」の3つしかなく、エンジンは1.4Lの直4ターボのみでFFのみの設定だ。エンジンと駆動方式は1タイプなで、あとは装備で選ぶだけ。
■予算重視ならComfortlineは十分なクオリティ。性能重視派はそれ以上のグレードを。
まずは、新型ティグアンの価格。Comfortlineが360万円、Highlineが433.2万円、R-Lineが463.2万円となっている。ComfortlineとHighlineの価格差が約73万円と大きいのは、装備が大きく異なることが原因だ。この価格差は、渋滞時追従支援システム“Traffic Assist”などの安全装備、LEDヘッドライト、ナビ(Volkswagen Car-Net含む)、スマートエントリー、デジタルメータークラスター“Active Info Display”などによるもの。安全装備もオプション設定となっているものも多いのだが、一定の水準を超えているので安心だ。予算重視でシンプルな装備でもいいのならComfortlineでも十分だろう。ただし、せっかく輸入車のSUVを買うという部分での満足度を考えると、やはりHighline以上のグレードがお勧めだ。とくに、より充実した安全装備やデジタルメータークラスター“Active Info Display”、ナビは外せない装備になる。■R-Lineはリセールバリューが高い!?
R-Lineは、Highlineに対して19インチホイールになることや、R-Line専用のエアロパーツ類や専用インテリアパーツ類が装備される。価格は約30万円アップとなった。プラスされた装備を考えると、ややお買い得といった印象だ。日本マーケットでは、R-Lineのようなエアロパーツ類が装着されたスポーティグレードの人気が高い。そんなこともあり、新型ティグアンの中で、R-Lineは最も高いリセールバリューとなるグレードと予想できる。5年以内程度の短期間での売却なら、R-Lineはリセールバリューが高いのでお勧めといえるだろう。
フォルクスワーゲン ティグアン価格(全車FF)
・TSI Comfortline :3,600,000円
・TSI Highline :4,332,000円
・TSI R-Line:4,632,000円
フォルクスワーゲン ティグアン
ティグアンを売りたい!買取相場は?
日々、車買取相場が変わる中古車。また、雪の多い冬には4WD、夏場にはオープンカーなど、季節や地域によってクルマの需要も変わるため、車種によっては“売り時”のタイミングがある場合も。年間買取台数約20万台のガリバーの過去6ヶ月間の中古車査定相場情報を公開しています。
ティグアンの中古車を探す
ティグアンのカタログ情報
- 現行モデル
- 平成29年1月(2017年1月)〜現在
- 新車時価格
- 360.0万円〜776.4万円
ティグアンの在庫が現在17件あります
以下車両の保証内容詳細は画像をクリックした遷移先をご確認ください。