高級セダン 人気おすすめランキングベスト3 2017冬

車種選びにお悩みの方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この冬新車でおすすめの高級セダンを聞きました。

  • RANKING BEST 1BMW 3シリーズ

    BMW 3シリーズ

    現行のBMW3シリーズはF30型と呼ばれ、7代目の3シリーズとなっている。この3シリーズは、輸入車マーケットに大きな影響を与えた。2012年のデビュー直後は、ガソリン車のみの設定だったが、その後、ハイブリッド車、クリーンディーゼル車と続々と新たなパワーユニットを日本マーケットに送り込んできた。ガソリン、クリーンディーゼル、ハイブリッドと3つのパワーユニットをもっていたのは、当時、国産車も含め3シリーズのみ。これは、BMWが本気で日本マーケットに挑む姿勢を感じさせた。またクリーンディーゼル車は、価格アップを大幅に抑えた。エコカー減税が免税になるなどのメリットも生かし、クリーンディーゼル車ブームのきっかけとなった。
    その後、3シリーズは2015年8月にマイナーチェンジ。デザインは、あまり代わり映えせず、やや洗練さが増した程度。これは、全世界的に3シリーズのデザインが高く評価されているということでもある。
    そして、BMWのパワーユニット攻勢は止まることを知らない。2016年にPHVのBMW 330eを導入。この330eは、かなり大胆な価格戦略に出た。他社のPHVモデルは、かなり高額に設定されていて、なかなか手が出ない価格帯に突入しているが、330eは579万円からという戦略的な価格設定となった。この価格は、プレミアムセダンとしては唯一の500万円台。FFのPHVモデルであるフォルクスワーゲン パサートが約520万円からとかなり接近していることから、BMWがいかにPHVモデルの普及に力を入れているか分かる。ちなみに、メルセデス・ベンツC350eは721万円だ。これは、ハイブリッド車が高い人気を得ている日本マーケットで、本気で普及を目指すための戦略の一つ。トヨタ クラウンハイブリッドや、レクサスISハイブリッドなどの国産ハイブリッド車と価格面でも戦えるモデルにするためだ。

  • RANKING BEST 2メルセデス・ベンツ Cクラス

    メルセデス・ベンツ Cクラス

    現行のW205型Cクラスは、2014年に登場。Cクラスとしては、4代目となった。Cクラスも、ライバル3シリーズ同様にエンジンラインアップが豊富だ。ガソリン車、1.6Lターボと2.0Lターボが2タイプ、ハイパフォーマンスモデルであるAMGを加えると、3.0Lターボ、4.0Lターボの2タイプが加わり計6タイプもあるのだ。さらに、2.2Lクリーンディーゼルも用意されている。そして、2.0LターボのPHVが加わり、なんと8タイプのパワーユニットを揃えている。これだけラインアップが豊富なら、必ず自分にピッタリなエンジンが見つかるだろう。
    このクラスで、豊富なエンジンラインアップを誇るのはCクラスくらい。国産の人気セダンもこれほど多くのエンジンは用意されておらず、ハイブリッド車はあるもののPHVモデルは無く、もちろんクリーンディーゼル車などは存在しない。
    このクラスのセダンは、国産車がクラウン以外ほとんど売れておらず、輸入車が中心のマーケットだ。輸入車が豊富なエンジンラインアップを誇り、多くの選択肢を顧客に提示できている。これでは、国産セダンは売れない。国産メーカーの高級セダンが売れなくなるのも当然だ。ただし、メルセデス・ベンツはPHVに関しては、それほど積極的とはいえない。PHVのC350eは721万円とかなり高価だ。これでは、なかなか普及させるのは難しく、3シリーズのPHVや国産ハイブリッド勢とは勝負にならないだろう。
    そして、Cクラスを選ぶうえで重要なのが安全性能。世界トップレベルの安全装備で、部分自動運転を可能とした「レーダーセーフティパッケージ」を一部のグレードを除き、標準装備化している。この安全装備だけでCクラスを選んでもいいと思えるほど高い安全性能を有している。その実力は世界トップレベル。安全性能を重視するのであれば、Cクラスという選択になる。

  • RANKING BEST 3ホンダ アコード ハイブリッド

    ホンダ アコード ハイブリッド

    販売台数こそわずかだが、ホンダらしい独創的なハイブリッドシステム「SPORT HYBRID(スポーツ ハイブリッド) i-MMD」を搭載したアコードハイブリッド。このアコードハイブリッドは、2013年にデビュー。2.0Lエンジンを搭載したハイブリッド車で、PHVモデルも存在したが、2016年に販売が終了となった。なかなかユニークなクルマで、価値ある1台なのだが、このクラスのセダンを売る営業力がホンダには無かったのが最大の敗因といえる。ホンダの国内営業は、コンパクトカーとミニバン、軽自動車しか売る力がないのだ。
    そんな状況下でもアコードハイブリッドは2016年5月に大幅マイナーチェンジした。このマイナーチェンジでは、エンジンの出力向上やモーター、バッテリーなどを新設計することによってSPORT HYBRID i-MMDを小型・軽量化し、高出力・高トルク化を図っている。そして、ようやく歩行者検知式の自動ブレーキ「ホンダセンシング」が標準装備され、輸入車セダンとようやく対等に近い安全装備を手に入れた。このホンダセンシングには、渋滞追従機能もあり運転支援機能も充実している。アコードハイブリッドは、安全装備や走行性能などでは、欧州勢にやや負ける部分もあるものの、31.6㎞/Lという低燃費性能では圧倒している。

オススメランキングの3台を比較

燃費・価格
  • 3シリーズ

    3シリーズは、そろそろモデル後期に入ってきた。そんなこともあり、エントリーグレードに安価な価格設定をした318iが2016年9月に投入された。318iには新世代モジュラーエンジンである1.5L直列3気筒BMWツインパワーターボエンジンが搭載され、136ps&220Nmを発揮。燃費は17.2km/Lという低燃費を達成している。この燃費値は、PHVである2.0Lターボエンジンを搭載した330eの燃費値17.7㎞/Lに近い数値となった。価格はエントリーグレードの318i SEで409万円というリーズナブルな設定が魅力。ただし、このグレードはかなり装備を簡素化したオトリグレードなので、実際に輸入車として購入し満足できるグレードとなると、318iで価格は446万円からということになる。
    パワフルさと低燃費さ、そしてライバルメーカーより安い価格設定となっているのがPHVの330e。燃費性能は17.7㎞/Lとハイブリッド車としてはいまひとつだが、最長36.8㎞EV走行が可能。毎日30㎞以内程度の通勤や送り迎え、買い物が多いという人なら、ほぼEVで走行可能なため、PHVのメリットが生かせて燃料経済性は高い。330e iPerformance Sportの価格は602万円から。320i Sportが532万円なので、価格差は70万円。この価格差なら、多少無理してでも330eを買ったほうが満足度は高いだろう。ライバルとなるメルセデス・ベンツのPHEV C350eの価格が721万円なので、いかにBMWが戦略的な価格に出ているか分かる。330eはかなりお買い得なので、ガソリン車を選ぶなら、今後のリセールバリューも含め330eを中心に選ぶといいだろう。悩みどころは、クリーンディーゼルである320dと330eのどちらを選択するかだ。320dの価格は555万円。330e iPerformance Sportとは、47万円差となる。この価格差が非常に悩みどころ。チョイ乗りが多いのなら330e、ロングドライブを主体で使うというのであれば、軽油を使うので燃料費が非常に安いクリーンディーゼル車の320dがおすすめとなりそうだ。PHVの330eは、用途により経済性が若干変わるので注意が必要だ。

  • Cクラス

    C180は1.6Lターボで燃費は17.3㎞/L、C200は2.0Lターボで16.5㎞/L、C250は2.0Lターボで16.0㎞/Lとなっている。どのガソリンエンジンも、このクラスの平均値的といったところ。どのエンジンも、大きく燃費差があるわけではないので、予算とパワーで選ぶことになる。C350eは2.0ターボを搭載したPHEVで17.2㎞/L。C350eは721万円と非常に高価な価格なので、燃料経済性でメリットが大きいとは言えず、あまり積極的に選ぶグレードではない。燃費で際立つのはやはり、2.2LディーゼルのC220d。燃費は20.3㎞/Lで、燃料はハイオクガソリンより30円/L以上安い軽油。燃料費という視点では、この220dが一番優れる。C220dは570万円からとなる。ただし、C220dの2.2Lディーゼルエンジンは、設計がやや古いのが難点。Eクラスには新型の2.0Lディーゼルエンジンが搭載されているので、いずれCクラスにも搭載されると予想できる。そのため、Cクラスは、新型の2.0Lディーゼルエンジンが搭載されるまで待った方がよい。

  • アコード ハイブリッド

    アコードは、2.0Lガソリンエンジンをベースとした2モーター式のハイブリッドシステム、スポーツハイブリッドi-MMDを搭載したモデルのみの設定。アコードハイブリッドは、2016年5月に改良が施されており、ハイブリッドシステムが進化している。オデッセイハイブリッドと同様のシステムが使われ、燃費も向上しエントリーグレードのLXは31.6㎞/Lとなった。上級グレードのEXは従来通り30.0㎞/Lのままだ。エンジンが自然吸気2.0Lのエンジンということもあり、燃費性能は非常に優れている。PHVのメルセデス・ベンツC350eの燃費が17.2㎞/Lであることから、いかにアコードハイブリッドの燃費が良いか分かるだろう。さらに、アコードはレギュラー仕様、輸入車はハイオク仕様なので、ガソリン1.0L当り10円以上の差が付くことから、燃費と燃料費の差は大きく燃費経済性は輸入PHVを圧倒的する。385万円からという車両価格も先進性や燃費性能を考えれば、かなりリーズナブルと言える。燃費や車両価格面でも非常にコストパフォーマンスの高い高級セダンだ。

装備・使い勝手
  • 3シリーズ

    高級セダンである以上、安全性は最も重要だ。3シリーズの安全装備は、エントリーグレードを除き、比較的充実した内容になっている。自動ブレーキ関連の安全装備に関して、BMWは「ドライビングアシスト」と呼ばれている。この機能は、歩行者検知式自動ブレーキや後側方接近車警報など、一定水準の安全装備が一部グレードを除き全車に標準装備化されているので安心できる。もちろん、エアバッグ類の装備も十分だ。自動ブレーキなどの安全装備の性能レベルは、Cクラスが勝る。しかし、3シリーズではエアバッグが展開するような深刻な事故や、側方および後方からの衝突や横転が発生した際に、車両から自動的にSOS コールを発信するBMW SOS コールの設定が充実している。ドライバーの意識ない場合などでも、救急車の手配などを行ってくれるので、いざという時に頼りになる仕組みで安心して乗れる。また、BMWがいち早く装備したコンフォートアクセスという装備も利便性は高い。両手が塞がった状態でキーを持っていれば、バンパー下にあるセンサー付近に足を出し入れすると自動でトランクが開く。また、自動で駐車を行ってくれるパーキングアシストも用意されている。

  • Cクラス

    メルセデス・ベンツは、自動運転技術に磨きをかけた結果、「レーダーセーフティパッケージ」は世界トップレベルにある安全性能を得ている。この優れた安全装備がCクラスには一部グレードを除き全車標準装備されているのも特徴だ。また、Eクラスに装備されているものは、自動で車線変更が可能になるなど常に進化している。いずれCクラスもアップデートされる可能性があるので、こうした装備がアップデートされたときが買い時ともいえる。また、レーダーセーフティパッケージは、歩行者検知式自動ブレーキだけでなく、後側方の車両検知警報、後方から来るクルマに対する追突被害軽減機能など、クルマの周囲360度の監視を行っている。歩行者検知式自動ブレーキを装着したモデルはもはや珍しく無いが、360度監視というタイプはまだ少ない。後方からの追突などにも備えているので、クルマに守られている印象が強く安心だ。
    そんなCクラスだが、ボディサイズ面では日本マーケットに合っているとはいえない。Cクラスの全幅は1,810㎜。わずか10mmだが1,800㎜を超えている。これは、日本に多い立体駐車場は全幅制限が1,800㎜というものが非常に多い。こうした駐車場を使っている顧客にとって、Cクラスはわずか10mm全幅制限をオーバーしているということで、車庫証明が取れずCクラスを買うことができないというデメリットがあるのだ。使い勝手面では、さすがメルセデス・ベンツといったところ。Cクラスの小回り性能を表す最小回転半径は5.1m。コンパクトカー並みの小回り性能を持ち、狭い道での使い勝手はよい。

  • アコード ハイブリッド

    2016年5月の改良で、アコードハイブリッドに歩行者検知式の自動ブレーキ「ホンダ センシング」がようやく標準装備化された。しかし、欧州系高級セダンはさらに進化した安全装備を得ていることから、アコードハイブリッドは、ようやくなんとか比較できるレベルに達したといったところだ。それでも、国産高級セダンと比べると優れた安全装備となっている。渋滞追従式の全車速追従式のクルーズコントロールや、左ウインカーなどの操作により、左後方の様子を広く画面に映し出すレーンウォッチ機能も装備された。安全面やドライバーの運転支援など、国産車の中では一定水準以上の安全装備を標準装備化している。
    ただ、日本での使い勝手は少々物足りない。それはアコードが日本マーケットというより、北米マーケットをメインに開発されているためだ。全幅は1,850㎜とかなりワイド。その上、クルマの小回り性能を判断する基準である最小回転半径が17インチタイヤ装着モデルであるLXで5.7m。18インチのEXになると、もはや5.9mともはや目も当てられない状況。まさに、日本で使うことが考慮されていないほどだ。狭い道、狭い駐車場などでは、扱いにくさが際立つので購入時は注意が必要。こうした部分も販売が伸び悩む理由のひとつだろう。

走行性能・乗り心地
  • 3シリーズ

    3シリーズ選びは、経済性面では330eか320dかという選択がお勧めとしたが、走行性能面でも330eか320dがお勧めとなる。3シリーズは、2016年5月の改良で、新型2.0Lクリーンディーゼルエンジンとなった。この新エンジンが非常に良い。最大トルクは400Nmまで引き上げられ、燃費は21.4㎞/Lへと向上している。トルクや燃費だけでなく、まるでガソリン車のようなスムースなエンジンフィーリングや振動の少なさが魅力だ。車外音こそディーゼルらしさが残っているが、運転しているとディーゼル車であることをほとんど感じさせない。また、400Nmという大トルクがもたらすパワフルな走りと、BMWらしいキレのあるハンドリング性能の組み合わせは非常に気持ちよい。この余裕のあるトルクは、ロングドライブ時には疲労軽減に役立つ。
    そして、さらにスムースでパワフルなのがPHVの330eだ。一般的に、アクセルを踏むとエンジンの回転数が上がりトルクが立ち上がるまで、わずかな間がある。しかし、PHVなので、アクセルを踏んだ瞬間にモーターが大トルクを発生させクルマをグイッと引っ張る。このモーターがターボ車のターボラグを消し、アクセルを踏んだ瞬間から息の長いスムースで力強い加速をする。アクセル操作に対して、クルマがレスポンス良く反応するのでとても気持ちがいい。システム出力は252ps&420Nmとパワフルで、高い環境性能をも両立したモデルだ。

  • Cクラス

    メルセデス・ベンツは、自らCクラスを史上、最もスポーティなCクラスと呼んでいる。そのため、非常に俊敏性の高いハンドリング性能をもつモデルとなっている。グレードにもよるが、BMWを上回るものもある。軽快なフットワークが魅力なセダンとなった。中でも、スポーティな乗り味を示しているのが2.2Lディーゼルエンジンを搭載した220d。400Nmという大トルクを誇り、とても力強い。エンジンがやや古いためか、ややドローンとしたエンジンの回転フィーリングだが、400Nmの大トルクと9速ATの組み合わせは、スムースかつ豪快な加速が楽しめる。一般的な使い方なら、220dがCクラスの中で、価格や燃費、走りなど最もバランスがよい。それ以上に、パワフルでスポーティなモデルを望むなら、V6 3.0 LターボのAMG C43、V8 4.0LターボのAMG C63とC63Sがある。こうしたモデルは、並みのスポーツカー以上にアグレッシブな走りが可能となるモデル。こうしたスポーツモデルの幅の広さもCクラスの魅力でもある。

  • アコード ハイブリッド

    アコードハイブリッドのスポーツハイブリッドi-MMDは、基本的にはモーター主導で走るシリーズハイブリッド的だ。基本的にエンジンは発電機の役割をする。ただし、エンジンを使って走った方が、効率が良いと判断されるとエンジンのみで走ることもある。パワーが必要な時は、モーターとエンジンの足し算となる。システム出力は215psと、2.0Lエンジン車としては、なかなかパワフル。基本はモーター走行なので、アクセルを踏んだ瞬間から、最大トルクを発揮するため力強さを感じる。アコードハイブリッドは、V6 3.0L車並みのトルクを瞬時にアウトプットすることができる。モーターが生み出す瞬間的な最大トルクは、エンジンでは望めない反応速度やスムースさ、滑らかな加速をもつ。高級車に相応しい静粛性も兼ね備える。ただし、フロント部分にハイブリッドシステムがギッチリと入っているため、フロントがややヘビーだ。そのため、スポーティで軽快なハンドリング性能というタイプではない。気持ちよくカーブを曲がって楽しいというよりは、意外とシッカリとしたフィーリングをもっているので、ユッタリとした高速クルージングが楽しめるタイプのクルマといえる。基本的にEV走行ということもあり、深夜や早朝など静かなところでの移動も他人に迷惑をかけることが少ない。

デザイン
  • 3シリーズ

    3シリーズ

    低く睨みの効いたフェイスに、短いフロントオ―バーハング、L型のコンビネーションランプなど基本的なBMWデザインを踏襲。2015年8月に1度マイナーチェンジが施された。新時代のBMW を象徴するダブルラウンドシグネチャー付の丸型4 灯ライトが、BMWらしい存在感を際立たせている。ただ、マイナーチェンジ前と、それほど変わり映えしないくらい微小な変更に止まった。一般的に、マイナーチェンジで大幅にデザイン変更する場合、マーケットの反応が悪いケースが多い。しかし、3シリーズはマイナーチェンジでは、わずかなデザイン変更しかしていないということは、デザインの評価が高いということになる。マイナーチェンジでは、洗練さを増す手法で、新世代デザインを採用したLEDヘッドライトやLEDリヤコンビネーションランプが加わった。とくに夜間では、ひと目で明確に3シリーズと分かるデザインになっている。

  • Cクラス

    Cクラス

    最近のメルセデス・ベンツは、CクラスやEクラス、Sクラスなどセダン系は同じようなデザインテイストでまとめられている。車体の大きさ以外判別が難しいくらいに似ている。Cクラスは、このクラスの中でも大きく見えるデザインが採用されていて、FR(後輪駆動)車らしいロングノーズが特徴。フロントグリルには、メルセデス・ベンツの象徴であるスリーポインテッドスターを大きく配置。さらに、フルLEDヘッドライトがプラスされ、メルセデス・ベンツらしい迫力あるフェイスに仕上げられた。こうした威圧&迫力系デザインは、非常に日本人好み。そのため、Cクラスは売れている。インテリアデザインは、ラグジュアリー感というよりシンプルでスポーティな雰囲気にまとめられている。シンプルなデザインながら、高級車らしい洗練された質感の高さはメルセデス・ベンツならではのものだ。

  • アコード ハイブリッド

    アコード ハイブリッド

    全体的にシャープなエッジの入ったラインが多く、カッチリとしたいかにもセダンらしいシルエットをもつアコードハイブリッド。そして独特の表情を生み出しているのが、光を屈折させて前へ照射するインラインタイプのフルLEDヘッドライトが採用されている。なにか、近未来のロボット感があるデザインだ。好き嫌いが明確に出そうなデザインだが、ドイツ系高級セダンとは、まったく異なるデザイン手法でホンダらしいオリジナリティにあふれている。
    ボディはバレルシェイプ(樽型)パッケージが採用され、ボディの中央を外側に張り出させて室内幅を広げ、前席乗員の肩口のゆとりを拡大。一方、ボディの前後は内側に絞り、走りや低燃費に寄与する高い空力性能を両立したデザインも採用されている。インパネは水平基調のデザインを採用。広がり感のある室内空間を生み出した。センターコンソール上部には、センターディスプレイを設置。カメラ画像などの情報を表示する。

新車値引き交渉術

輸入車は、値引きしないように思われがちだ。しかし、実態は「とんでもなく値引きする」。大幅値引きにはタイミングが重要。まず、大手の販売会社であるヤナセの決算月9月。また、輸入車メーカー(国内のインポーター)の決算月12月がポイントだ。この時期には、各メーカーの都合で大量の自社登録が行われるケースが多い。自社登録とは、販売目標を達成するためや、インセンティブ欲しさなどで、買い手がいないのに売ったことに見せかける手法。そのため、この時期になると自社登録するよりは、一般顧客に売った方がよいため、大幅値引きが出やすくなる。もちろん、すぐに登録できる在庫車に限られ、車種やグレード、仕様が限られてしまう。まずは、こうした決算期を狙うのが値引きの王道。
お勧めなのは、こうした自社登録車だ。
自社登録車は、登録済み未使用車として中古車扱いになり、時間が経過すると中古車店で売られるようになる。中古車とはいえ、ただ登録しただけなので新車とほぼ同じコンディション。価格は中古車扱いになるため激安だ。一見、それほど安く見えないものがあるが、あまり安い価格設定をすると、高年式の中古車に影響を与えるので、意外と高めの設定がされていることもある。ただ、実際の商談となると、表示価格より大幅値引きも出てくるので、かなりお買い得なクルマになるケースが多い。こうなると、新車を買うのがバカバカしいくらいになってくる。
新車でも中古車でも重要なのは、ライバル車と競合させること。Cクラスと3シリーズの購入を考えているのであれば、まずこの中にアウディA4を加え、3車種の見積りをとって競合させたい。この3車種は、お互いにライバル視しているので、競合させれば一定の値引き額が引き出せることができる。
アコードハイブリッドは、385万円からというリーズナブルな価格設定なので、ライバルは国産ハイブリッド車だ。クラウンハイブリッドや、カムリハイブリッドなど競合させるのが効果的。ただし、アコードハイブリッドで注意しなくてはならない点がある。それは、リセールバリュー。アコードハイブリッドは、クルマそのものは先進性に優れ非常に魅力的なのだが、どうも人気が無い。不人気車は、リセールバリューが期待できないのだ。つまり、短期で乗り換えることに向いたクルマではないということ。乗り潰すつもりで乗ることが前提で、しっかりと値引きしてもらえれば一定のメリットがある。

<関連記事>アコードハイブリッドを最大限に値引く方法は?新車値引き攻略法はこちら

短期での乗り換えは、多少値引きしてもらったとしてもリセールバリューの高いクラウン系がお得となるので注意が必要。また、逆に考えれば、リセールバリューが低いので、アコードハイブリッドの中古車価格は安い。値引き次第だが、場合によっては高年式の中古車を狙ってみるのもいいだろう。

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

アコードハイブリッドのカタログ情報

ホンダ,アコードハイブリッド
平成25年6月(2013年6月)〜令和2年2月(2020年2月)
新車時価格
365.0万円〜417.6万円

アコードハイブリッドの在庫が現在7件あります

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