いまならコレを狙え! ボディタイプ別オススメランキング 軽自動車ハイト系 ランキング ベスト3

車の乗り換えや購入を検討している方で、車種選びにお悩み中の方へ。
コリズム編集長で車評論家の大岡氏に、この春おすすめの軽自動車を聞きました。

  • RANKING BEST 1スズキ ハスラー

    スズキ ハスラー

    スズキ ハスラーは、2015年12月の改良で歩行者検知式自動ブレーキであるデュアルカメラブレーキサポートを搭載した。従来のモデルと比べ、大きく安全性能が向上している。さらに、ターボモデルにもマイルドハイブリッド機能であるS-エネチャージが搭載され、燃費性能も向上させている。遊び心あふれるスタイルに加え、クルマとしての高い機能もプラスされたことで、より魅力的なモデルに進化している。

  • RANKING BEST 2ダイハツ ムーヴ

    ダイハツ ムーヴ

    ダウンサイジング化が進み、コンパクトカーからの乗り換えが多くなる軽自動車。そんな中、顧客から「軽自動車の走りは頼りない」という声が多くなった。そうした背景もあり、ムーヴは軽自動車の基本性能を引き上げるために、基本骨格から見直された。その結果、ひとクラス上のコンパクトカーを超える走行性能を得ることになった。さらに、安全装備スマートアシストが「スマートアシストII」になり、大幅に進化した。

  • RANKING BEST 3スズキ ワゴンR

    スズキ ワゴンR

    スズキのもつマイルドハイブリッド機能をいち早く搭載し、他のモデルを寄せ付けない圧倒的な低燃費性能33.0㎞/Lを達成。燃費だけでなく、アイドリングストップからの再始動の静粛性が高いのも魅力だ。スズキの高い軽量化技術もあり、車重が軽いためキビキビ感のある走行性能をもつ。

オススメランキングの3台を比較

燃費・経済性
  • ハスラー

    マイルドハイブリッド機能がプラスされたことで、自然吸気エンジンの燃費は32.0㎞/Lで、ターボ車は27.8㎞/Lと非常に優れた数値となっている。ターボでもこれくらい燃費値に優れているのなら、積極的に選びたくなる。ハスラーの車両価格は、上級グレードの約146万円と、このクラスでは高価に見えるが、歩行者検知式自動ブレーキなどの安全全装備デュアルカメラブレーキサポートが標準装備されているからだ。この機能が付いて、約146万円なら買い得感のある価格と言えるだろう。

  • ムーヴ

    燃費値は、マイルドハイブリッド機能を搭載したワゴンRの33.0㎞/Lに負けるものの、コストの高い技術を使わずに31.0㎞/Lというムーヴの燃費は、かなり高いレベルにある。ダイハツは、低価格であるのも重視していて、マイルドハイブリッド機能が無いこともあり、売れ筋グレードであるX SAIIの価格は1,317,600円とワゴンRよりややリーズナブルな価格設定となっている。

  • ワゴンR

    マイルドハイブリッド機能を搭載したFZの燃費は33.0㎞/L。ライバルを圧倒し、クラストップの実力。ただし、価格はやや高く1,372,680円。マイルドハイブリッド機能非装着モデルであるFXも用意されているが、こちらの燃費はムーヴ負け30.6㎞/Lとなっている。その分、FXは買い得感のある価格で1,196,640円という車両価格になる。イニシャルコストを住するならFXという選択肢も悪くない。

装備・使い勝手
  • ハスラー

    アウトドアシーンでの活躍できるクルマとして開発されているので、収納スペースなどは豊富。ラゲッジフロアには、汚れを拭き取りやすい素材を採用。助手席とリヤシートの背もたれが前方に倒れ、荷室までほぼフラットになり長い荷物も容易に収納できる。エントリグレードを除き、運転席と助手席にはシートヒーターが装備されており、寒い日などには重宝する。

  • ムーヴ

    従来の30㎞/h以下からしか対応できなかった自動ブレーキ(スマートアシスト)が、約50㎞/hまで対応できるようになったスマートアシストIIに進化した。スズキのデュアルカメラブレーキサポートのように、歩行者検知式自動ブレーキではないものの、歩行者を検知した場合、警報機能がプラスされている。また、前方だけでなく、後方への誤発進抑制機能もあり、高齢者や初心者にも安心して乗れる装備となった。さらに、90度に開くドアは使い勝手が良く、高齢者など乗り降りに便利。また、一部グレードを除き、スズキ車には少ないオートライトも標準装備されている。

  • ワゴンR

    マイルドハイブリッド機能にこだわり燃費を向上させることに特化したことで、車両価格がややアップ。それを補おうとしているのか、約30㎞/h以下の低速域タイプ自動ブレーキしか用意されていない。すでに、歩行者検知式自動ブレーキが姉妹車のハスラーには装備されているのに、ワゴンRへの装着は遅れている。こうした装備は、やや物足り状況だ。また、安全装備面では、サイドエアバッグのオプション設定すらない。さらに、ムーヴにはほぼ標準装備に近い設定になっているオートライトが最上級グレードのFZにも用意されていない。

走行性能
  • ハスラー

    ワゴンRをベースに、最低地上高や全高を高めたハスラー。そのため、ワゴンRほどの安定した走りとはいかず、やや腰高感のあるフィーリングをもつ。ただし、スペーシアなどのスーパーハイト系と比べると、はるかに安定感は高い。こうした遊び心のあふれたクルマは、ファーストカーとして使われるケースが多い。そうなると、自然吸気エンジンよりは、64ps&95Nmを誇るターボ車がお勧め。価格差も自然吸気エンジン車に対して、約8万円強とそれほど高くない。

  • ムーヴ

    骨格の板厚を1.5倍にした軽量高剛性ボディを採用。その他、サスペンションの高剛性化や特性を見直すなど、クルマとしての基本性能を徹底して高めている。こうした設計が施されたことにより、このクラスではトップといえるほどの乗り心地や操縦安定性など、高い走行性能をもつ軽自動車になった。このムーヴの実力は、軽自動車の枠を超え、ひとつ上のコンパクトカーをも超える仕上がりだ。

  • ワゴンR

    ムーヴほどの高い走行性能ではないが、街中で使うにはちょうど良いくらいの快適性をもった乗り味をもつ。とくに、マイルドハイブリッド機能を搭載したFZは、アイドリングストップからの再始動時に発生する騒音や振動をほとんど感じさせない。こうした静粛性の高さ、ちょっとした高級車並みだ。何度となく繰り返されるアイドリングストップ機能なので、この静粛性を味わうと、普通のアイドリングストップ車には乗れなくなるくらいだ。

デザイン
  • ハスラー

    ハスラー

    樹脂製のフェンダーガードに、フロントのアンダーガードなど、SUVテイストを上手く使いながら、大きな丸いヘッドライトで可愛らしさをプラスした独特なデザインをもつ。これが、とてもワゴンRがベースのクルマとは思えないほど。小さいクルマのもつ魅力を上手く表現したモデル。全体的にワクワクするような印象をもち、ハスラーに乗ってどこかドライブに行きたくなるような気持にさせてくれるデザインだ。

  • ムーヴ

    ムーヴ

    先代のムーヴの標準車は、女性を意識した柔らかなイメージだった。しかし、新型ムーヴは、可愛さを前面に出さず力強さをもったデザインに変更されている。なかなか精悍なデザインで、スポーティな軽自動車というイメージが強い。精悍さを持たせながらも、小さなクルマらしい愛嬌も感じさせるデザインでなかなか秀逸。そんな標準車に対して、ムーヴカスタムは、とにかく目立つことが重要! というニーズに合わせたマーケットインなデザインが採用されている。もはや、やり過ぎ感が漂うくらいLEDなどを駆使しギラギラしたフェイスをもつ。

  • ワゴンR

    ワゴンR

    絶対にデザインで失敗できないということもあり、先代からのイメージを踏襲し、好き嫌いが明確に出ないデザインとされるワゴンRの標準車。マイルドハイブリッドを搭載したモデルと標準車の違いは、グリルとヘッドライトの色味程度。あまりに好き嫌いが出ないプレーンなデザインとしたことで、記憶に残りにくい傾向がある。ダイハツのカスタム系に比べ、やり過ぎ感の無いスティングレーの方が、ほど良いスポーティ感があり好感度は高い。クリッとしたデザインンヘッドライトは、ちょっと目力があり存在感を主張。

新車値引き交渉術

このクラスの軽自動車は、台数が勝負ということもあり、多くのディーラーがインセンティブ欲しさから自社登録を行い、届出済み未使用車を大量に生み出している。自社登録とは、買い手がいないのに会社名義で一旦登録し、売ったように見せかける手法。
こうしたクルマは、オークションやディーラーが直接中古車店に持ち込み、中古車店では届出済み未使用車として売られている。ただ登録しただけのクルマなので、コンディションとしては新車とほぼ同等。中古車扱いになるため、新車価格より大幅に安い価格で売られている。こうなると、わざわざ新車を買う理由が見当たらない状況なので、軽自動車を買う場合、新車だけでなく届出済み未使用車も同時に探すといい。
実際の商談では、ワゴンRとムーヴに加え、日産デイズを加えたい。この3台はライバル意識が高いため、繁忙期は値引き合戦になる可能性が高い。ハスラーは人気が高いため、なかなか思ったような値引きが出にくいが、ダイハツの新型キャスト アクディバあたりとは必ず競合させておきたい。どうしても新車という人でも、届出済み未使用車の見積もりも有効。予算重視という姿勢がアピールできれば、一定の値引きが期待できる。
また、届出済み未使用車は多く流通しているので、中古車店同士で必ず競合させたい。安い届出済み未使用車が、さらに安くなる可能性があり買い得感がさらにアップする。

その他のボディタイプ別オススメランキング

  • 軽自動車スーパーハイト

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クルマ評論家 CORISM代表 大岡智彦 氏
クルマ評論家 CORISM代表
大岡智彦 氏

CORISM編集長。自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにハマルがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員

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