最新の「安全な車ランキング2017年」記事は以下よりご覧ください。

安全な車ランキング2017まとめ

安全な車ランキング2017 ミニバン編
安全な車ランキング2017 SUV編
安全な車ランキング2017 セダン編
安全な車ランキング2017 コンパクトカー編
安全な車ランキング2017 軽自動車編

オススメNo.1 スバル レガシィB4


スバルアイサイトレガシィB4には、第3世代目となる最新のアイサイトが搭載されている。アイサイトは、ステレオカメラを使った自動ブレーキ関連の安全装備。この第3世代のアイサイトであるアイサイト(ver.3)は、ステレオカメラを刷新。視野角と視認距離を約40%拡大することで認識性能を向上させている。さらに、カラー画像化によってブレーキランプの認識も実現したことから、クルーズコントロールなどよりきめ細かい制御が可能となった。逆光などの悪環境下での作動安定性も高めている。

アイサイト(ver.3)では、車両に対しては約50㎞/h以下で衝突回避、歩行者では約35㎞/h以下で衝突回避できるようになり、ver.2より若干対応速度が高くなった。さらに、緊急回避操作をアシストする「プリクラッシュステアリングアシストもプラスされている。また、車線逸脱制御「アクディブレーンキープ」も加わった。自動車専用道路などを約65km/h以上で走行している場合、車線からはみ出しそうになるとステアリング操作のアシストを行い、車線からの逸脱を抑制し車線中央にクルマが戻るように操作をアシストしてくれる。ver.2では、前進だけだった誤発進抑制機能も後進にも対応するようになった。

主に前方だけだったアイサイトだったが、ver.3になったことでアドバンスドセイフティパッケージが標準装備された。後側方から接近する車両を検知し、ドアミラー鏡面のLEDインジケーターや警報音でドライバーに注意を促する機能や、状況に応じてハイビーム/ロービームを自動的に切り替えるハイビームアシスト、助手席側ドアミラーに装着されたカメラの映像をマルチファンクションディスプレイに表示。ドライバーからは、死角となる自車の左前方の様子を確認できるサイドビューモニターも用意され、全方位で安全性が向上している。さらに、サイド&カーテンエアバッグが標準装備されており、全方位で非常にバランスの良い安全装備と言えるだろう。

オススメNo.2 日産 スカイライン


日産スカイラインノートやセレナは、歩行者検知式の自動ブレーキをもつが、より高級車となるスカイラインには、歩行者検知式の自動ブレーキが装備されていない。その代りというべきなのか、スカイラインにはより遠方を監視できるミリ波レーダー式のエマージェンシーブレーキが用意されている。約60km/h以下で、衝突回避できる能力がある。この自動ブレーキのポイントは、PFCW(前方衝突予測警報)だ。2台前を走る車両の車間・相対速度をミリ波レーダーでモニタリング。自車からは見えない前方の状況の変化を検知し、減速が必要と判断した場合に はディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を促し、ブレーキの踏み遅れが原因となって引き起こされる玉突き事故を未然に防ぐ機能だ。これは、他社にはないスカイライン独自の機能と言える。

インテリジェントペダル(ディスタンスコントロールアシスト)もユニークな機能。ある意味、自動ブレーキを使わないで済むような機能ともいえる。先行車との車間距離が縮まっているのに、ドライバーがアクセルペダルを踏んだままの場合は、アクセルペダルを押し戻す方向に力を発生させ、アクセルペダルを戻す操作を支援する。ドライバーがアクセルペダルを戻すと、なめらかにブレーキ制御を行う。アクセルを戻す方向に力を発生させているのに、アクセルを戻さない場合、警告音を鳴らしというものだ。

日産スカイライン歩行者検知式の自動ブレーキこそ用意されていないものの、車両の全方位で安全を確保する装備が揃っている。後側方から石器する車両を検知し警報を発するBSI(後側方衝突防止支援システム)、車線を逸脱しそうになると、車線をはみ出さないようにクルマを戻す力を発生させるLDP(車線逸脱防止支援システム)、車線逸脱警報も用意されている。また、クルマの周囲をカメラで写した映像を上空から見たように加工。さらに、移動物検知機能が付いき、ひと目でクルマの周囲が確認できるアラウンドビューモニターも用意されている。クルーズコントロールも全車速追従式だ。サイドエアバッグも全車標準装備されている。今のところ、このエマージェンシーブレーキは、一部グレードに装備されていない。日産は全車にエマージェンシーブレーキを標準装備するとしているので、今後に期待だ。

オススメNo.3 マツダ アテンザ


マツダアテンザマツダ アテンザも残念ながら、歩行者検知式の自動ブレーキは用意されていない。約30㎞/hの低速域自動ブレーキであるスマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)と前方への誤発進抑制機能が全車標準装備。グレードによって多少異なるが、オプションで後方へのスマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)と誤発進抑制機能がプラスされている。Lパッケージ車に標準装備されているのが、ミリ波レーダーを使ったスマート・ブレーキ・サポート。こちらは、より高速域から自動ブレーキが作動する。このLパッケージになると、先行車追従式のクルーズコントロールMRCCが標準装備される。車速は約35km/h~100km/hまでの対応となっていて、全車速追従式ではない。このあたりは、少々物足りなさを感じる。

歩行者検知式の自動ブレーキこそないが、アテンザも一部グレードには、後側方の車両検知機能であるブラインド・スポット・モニタリング(BSM)も標準装備。また、レーンキープ・アシスト・システム(LAS)&車線逸脱警報システム(LDWS)が標準装備。LASは「逸脱回避支援」または「ライントレース」のいずれかを選択可能。いずれも約60km/h以上で走行中、カメラが車線を認識。「逸脱回避支援」では、注意力の低下などによるドライバーの無意識な車線逸脱を防ぐため、逸脱を予測すると車両を元の位置に戻すようにステアリングをアシスト。「ライントレース」では、ドライバーの負担を軽減させるため、車線の中央を維持しながら走るよう、ステアリングをアシスト。さらにコーナリング時には、道路の曲率に合わせた操舵角へと導くことでドライバーをサポートする。ステアリング操作のサポート機能がある点が特徴だ。

マツダアテンザまた、夜間の視界確保も重要な安全性能の一部。アダプティブ・LED・ヘッドライト(ALH)も一部グレードに標準装備される。約40km/h以下での走行時には、ワイドな配光として視界を確保。郊外路や高速道路などでは、ハイビームを使い視界を確保しながら、他車への防眩を自動で行う優れもの。ドライバーは、常にハイビームにし、より遠くを明るく照らすことができ安全に走行できる。明るい市街地では目立った効力は無いかもしれないが、暗い郊外路の移動が多い人にとっては、ハイビームとロービームの切り替えが必要ないので、便利で視界確保が容易だ機能といえるだろう。

 
*多くのセダンをもつトヨタがベスト3に入っていないのは、今のところ自動ブレーキがまったく用意されていいないため。この分野の安全装備では、トヨタは大きく出遅れている。すでに、トヨタセーフティセンスを発表しているものの、装着車はごくわずか。トヨタセーフティセンスPなら、歩行者検知式の自動ブレーキとなる。早期に装備してほしい。

オススメ車も、他のジャンル同様に一長一短。今のところ、このクラスでは歩行者検知式の自動ブレーキでもあるアイサイトver.3が最もバランスが取れていてオススメだ。ただし、カメラだけというのも限界がある。このあたりが、今後の課題。すでに、メルセデス・ベンツに搭載されているレーダーセーフティパッケージは、6つのミリ波レーダーとステレオカメラを装備。前方への追突だけでなく、後方から追突される場合も被害を最小限に軽減できる装備まであり、こうした安全装備では世界トップレベルといえる。また、カメラとミリ波レーダーを駆使し、先行車に追従してちっとしたカーブならほぼ自動で曲がれる程度まで精度を上げている。メルセデス・ベンツは、こうした装備を自動運転に近いということもあり、インテリジェントドライブと呼ぶ。自動ブレーキなどの安全装備は、かなりのハイテク技術。すべてが同じではないので、ジックリ比較腱として選ぶといいだろう。

安全装備&安全性能で選ぶおすすめランキング!ボディタイプ別おすすめの車種はこれだ!

今からクルマを買うなら、知っておくべき安全性能とは?! 安全装備&便利機能を選ぶならこれだ!