最新の「安全な車ランキング2017年」記事は以下よりご覧ください。

安全な車ランキング2017まとめ

安全な車ランキング2017 ミニバン編
安全な車ランキング2017 SUV編
安全な車ランキング2017 セダン編
安全な車ランキング2017 コンパクトカー編
安全な車ランキング2017 軽自動車編

オススメNo.1 ホンダ ステップワゴン


ホンダセンシングすでに、2003年にミリ波レーダーを使った追突被害軽減ブレーキであるCMBSを発表していた。しかし、ほとんど売れないことから、放置状態が続いてきた。その間、スバルなどが自動ブレーキを進化させた結果、ホンダは大きく出遅れることになる。しかし、ようやくホンダの自動ブレーキを含んだ安全装備である「ホンダ センシング」が用意された。

ホンダセンシングは、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせたもの。一定のレベルを確保できるシステム構成になっている。最も死亡事故に直結する歩行者に対しても検知できる機能をもっており、自車が約80km/h以下で走行中の場合に自動ブレーキが作動。かなり高い速度域から対歩行者への自動ブレーキが作動する点は、高く評価できるポイントだ。

また、センサーとしてカメラを使用していることから、車線を認識。車両が走行車線の中央に沿って走行できるようにステアリング操作を支援し、高速道路などでの運転負荷軽減を図り、車線をはみ出してしまいそうなときには警報を発するLKAS〈車線維持支援システム〉」も装備する。また、誤発進抑制機能や標識認識機能も装備されており、一定水準以上をクリアする機能をもつ。

また、前方方向だけに機能が集約されており、後側方の車両検知機能などは用意されていない。また、前走車追従式のクルーズコントロールであるACCも用意されているものの、全車速追従式ではなく対応速度は、約30km/h~約100km/h。停止、停止後から追従という機能は無く、渋滞時では少々物足りなさを感じる。

残念なのは、こうしたホンダセンシングがオプション設定であること。300万円クラスのクルマなので、本当に安全を望むのなら標準装備化すべきだ。ただ、上級グレードのスパーダにサイド&カーテンエアバッグが標準装備化されているのは高く評価できる。子供など、後席に座る乗員を守る上で重要な装備だからだ。

オススメNo.1 日産 セレナ


日産セレナセレナのエマージェンシーブレーキも歩行者検知式の自動ブレーキだ。歩行者に関しては、60㎞/h未満なら自動ブレーキが作動する。対歩行者への衝突事故では、速度が30㎞/h以上になると致死率が急上昇すると言われている。そのため、より高い速度から減速できるかどうかが重要。セレナの場合、約60㎞/hまでなら対応可能なので、一定水準のレベルはクリアしている。また、対車両のエマージェンシーブレーキはエマージェンシーブレーキは、約10~80km/hの範囲で作動。こちらは、もう少し高い速度から作動して欲しいところだ。

その他の機能では、前進・後退時の踏み間違え防止アシストや車線逸脱警報も用意されている。また、クルマの周囲をカメラで写した映像を上空から見たように加工。ひと目でクルマの周囲が確認できるアラウンドビューモニターは、死角の多いミニバンでは安心できる機能。さらに、クルマの周囲にある移動物を検知し警報を発する機能もあるので、クルマが大きくても安心して運転できる。

日産セレナセレナは一部グレードを除き、エマージェンシーブレーキを全車に標準装備している。これは、高く評価でき交通死亡事故にも貢献できるだろう。ただし、エマージェンシーブレーキと車線逸脱警報以外はオプション設定が多い。

また、こうした予防安全装備は一定のレベルにあるものの、サイド&カーテンエアバッグ類は全グレードオプション設定。また、衝突時に首への負担を軽減する安全装備であるヘッドレストが2&3列目中央席には用意されていない。あまり座る機会が無いとはえい、非常に物足りない状況だ。さらに、セレナはミリ波レーダーを使っていないため、クルーズコントロールが前走車追従式ではないのも残念なポイントでもある。

オススメNo.1 スバル エクシーガクロスオーバー7


スバル エクシーガクロスオーバー7エクシーガクロスオーバー7は、すでに生産中止になったエクシーガをベースとしたモデルのため、搭載されている自動ブレーキ関連の安全装備アイサイトも一世代前のバージョン2が搭載されている。

アイサイトは、ステレオカメラをベースとした安全装備。カメラなので、物体のカタチを認識できるのでクルマだけでなく歩行者にたいしても衝突の危険性があると判断した場合、自動ブレーキを作動させることができる。この自動ブレーキは、歩行者との速度差が30㎞/h程度なら衝突を回避する能力がある。自動ブレーキの対応速度はそれほど高くないものの、歩行者や自転車まで見分けられるなど、幅広く対応してくれるのが特徴だ。車両の場合は、前方車両との速度差が約50km/h以下であれば衝突回避、または被害軽減してくれる。また、それ以上の速度差でも被害の軽減を行う。 アイサイトの場合、二つのカメラを使うことで、人間の目のように遠近差が分かるのが特徴。そのため、ミリ波レーダーは使われていない。

スバルエクシーガクロスオーバー7その他の機能として、車線逸脱警報やふらつき警報、誤発進抑制機能、全車速追従機能付きクルーズコントロールなどが装備される。全車速追従機能付きクルーズコントロールは、非常に便利で疲労軽減にも役立つ。とくに、休日など日本の高速道路はいつも渋滞する。低速域での停止や発進を繰り返すような渋滞では、かなり疲労軽減が可能だ。エクシーガクロスオーバー7には、アイサイトが標準装備。これは評価できる。また、サイド&カーテンエアバッグも標準装備化されており、2列目中央のシートにもヘッドレストが用意されており安全性能は高いレベルにある。ただ、アイサイト バージョン2は、前方だけにフォーカスした安全装備なので、後側方やなどの安全を確認する機能はない。

*人気の5ナンバーミニバンにトヨタ車がランキングされていないのは、未だ一切の自動ブレーキ関連の安全装備が装備されていないからだ。トヨタは、こうした装備の装着が非常に遅れている。

今回の5ナンバーミニバンの自動ブレーキ関連の安全装備も、他のジャンル別同様に一長一短。今回ベスト3に選んだ3台は、すべて歩行者検知式の自動ブレーキであることは高く評価できるポイント。ただし、どのモデルも後側方の車両検知機能は無いななど物足りなさもある。とくに、ミニバンの場合、クルマが大きく死角も多い。こうした死角を見える、もしくは検知できる機能があると安心して運転しやすくなる。日産の移動物検知式のアラウンドビューモニターなどは、日々の運転で頼りになる機能だ。また、ロングドライブが多いのであれば、全車速追従式のクルーズコントロールが疲労軽減やウッカリ追突を防ぐ意味でも安心できる機能といえるだろう。

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