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<自動ブレーキ関連のトヨタ セーフティセンスCを装備。新1.5Lエンジンで燃費を23.4㎞/Lへ向上>
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今回のマイナーチェンジは、大幅改良となった。ひと目見てわかるように、外観デザインが大きく変更されている。フィールダー、アクシオ共に、台形の大型ロアグリルをもつデザインが採用されている。バンパー下部を大型の台形とすることで、小さなボディサイズながら、ドッシリとした安定感あるフェイスとなった。
全体的にマイナーチェンジ後のデザインは、これがカローラ? と、思うくらい随分若々しくなった。少しアクが強く、好き嫌いが分かれそうなデザインとなったが、無味無臭的だった今までのカローラよりは個性的だ。
こうしたデザインの変更は、とにかくトヨタは若年層にリーチしたいという大きな理由がある。トヨタは国内メーカーでも、顧客の年齢層が高いと言われている。このままの年齢構成比でいけば、年々、トヨタの顧客は減っていくことになる。携帯電話電話キャリアが、若年層へのサービスを拡充し取り込もうとしているのと同じ理由でもある。また、CMを見ても分かる通り、フィールダーに関しては、CMに木村 拓哉を起用し、積極的に若返りを目指している。
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しかし、4WD車 には、この低燃費エンジンが搭載されていない。そのため、4WDの1.5L車の燃費は16.4㎞/Lと、新エンジン搭載のFF車に比べ、大幅に燃費性能が劣る。エコカー減税の対象外となった。ハイブリッド車も同様に4WD車がない。トヨタは4WD機能が必要な降雪地域の顧客を捨てているとしか思えない状況。もう少し、4WDで低燃費性能を向上させた車種を増やし、降雪地域の顧客もエコカー減税の恩恵を得られるような設定も必要だろう。ホンダは、逆にトヨタのそうした部分に勝機を見出したのか、エコカー減税の恩恵を受けられるハイブリッド+4WDの組み合わせをアピールしている。
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自動ブレーキ以外の機能として、カメラによって走行車線の白線や黄線を認識し、車線逸脱の可能性を検知した場合にはブザーとディスプレイ表示でドライバーに警報を出すことで、車線逸脱による衝突事故の回避を支援するレーンディパーチャーアラートも用意。カメラによって対向車のヘッドランプ、または先行車のテールランプなどを検知し、ハイビームとロービームを自動で切り替えることで、他の車両のドライバーの眩惑を低減するとともに、夜間の前方視界確保を支援するオートマチックハイビーム、シフト操作時における急発進を抑制し、衝突時の被害軽減に寄与するドライブスタートコントロールなども用意されている。
残念ながら、全車標準装備ではなく上級グレードに標準装備。エントリグレードなどにはオプションとなっている。54,000円のオプション設定なので、価格設定は高く評価できるが、逆に54,000円なら全車標準装備にしてもいいのではないだろうか。
カローラの選び方は、少々高いがどうしてもセダンというのでなければワゴンのフィールダーを選びたい。こうした小型のセダンは人気がなく、リセールバリューが低い。短期の乗り換えは不利。乗り潰すつもりで購入したい。
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上級グレードなら、自動ブレーキ関連のトヨタセーフティセンスCが標準装備されているが、もしオプション設定のグレードを買う場合は、必ずトヨタセーフティセンスCをオプションで選択したい。今後、リセールバリューは下がると予測できるし、何よりももしもの時の保険としてなら、54,000円というオプション代は安いと思ったほうがよい。
■トヨタ カローラ フィールダー代表グレード価格
・1.5X CVT FF 1,743,709円
・1.5G CVT FF 1,922,400円/“AEROTOURER” 1,989,163円/“W×B” 2,114,837円
・1.5G CVT 4WD 2,063,782円/“AEROTOURER” 2,130,545円/“W×B” 2,240,509円
・HYBRID FF 2,195,345円/HYBRID G 2,298,437円/“AEROTOURER” 2,373,055円/“W×B” 2,474,182円
■トヨタ カローラ アクシオ代表グレード価格
・1.3X CVT FF 1,485,491円
・1.5X CVT FF 1,584,655円
・1.5G CVT FF 1,813,418円
・1.5G CVT 4WD 1,954,800円
・HYBRID FF 2,030,400円/HYBRID G 2,207,127円
カローラのカタログ情報
- 現行モデル
- 令和1年10月(2019年10月)〜現在
- 新車時価格
- 193.6万円〜333.8万円
カローラの在庫が現在5件あります
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