日産デイズ

<アラウンドビューモニター標準装備で、価格据え置きのお買い得特別仕様車Vセレクション+Safety登場!>

日産デイズ日産デイズが属するハイト系ワゴンの軽自動車マーケットは、超激戦区だ。デイズの他に、ワゴンRやムーヴ、Nワゴンなど、各社の看板車がひしめき合い、最新のテクノロジーが続々投入されている。また、価格についてもシビアなクラスで、燃費や価格、安全装備など総合力が重視される。

そんなハイト系軽自動車 の日産デイズに特別仕様車 「Vセレクション+Safety(プラスセーフティ)」が設定された。

日産デイズは、2013年6月にデビューした。デイズは、三菱自動車との合弁会社であるNMKV初となるモデルであり、三菱eKワゴンと姉妹車だ。

このクラスの軽自動車は、激しい燃費戦争が繰り広げられている。日産デイズもデビュー当時は、クラストップの29.2㎞/Lを達成。しかし、わずか数か月後にスズキ ワゴンR が30.0㎞/Lを達成し、ナンバー1を奪取。その後、デイズもマイナーチェンジを行い燃費を30.0㎞/Lとしたものの、現在では、マイルドハイブリッド システムを搭載したワゴンRが32.4㎞/Lを達成し、燃費戦争を頭ひとつリードしている状態だ。その上、2014年度中には、ダイハツの看板車種ムーヴがフルモデルチェンジし、さらに激しい戦いになる。そんな中、デイズはライバル車に対して、いかに差別化できるかが、今後の販売面で重要な部分だ。

しかし、現行のデイズはライバル車がすべて用意している低速域の被害軽減自動ブレーキが用意されていないのだ。つまり、安全装備面ではやや遅れている。そこを補わなければならない。

そこで、特別仕様車「Vセレクション+Safety」が投入された。日産デイズの量販人気グレード「ハイウェイスターX」をベースに、人気の高い利便装備の「アラウンドビューモニター」を標準装備としながら、価格を据え置いた。ライバル車には無いデイズ独自の装備を標準装備し差別化しただけでなく、価格優位性をアピールする。まぁ、これはデイズがやや高めの価格設定の印象が強いこともある。

日産デイズこのアラウンドビューモニターは、フロント、サイド(左右)、リヤの4箇所にカメラを搭載。車両周囲を上から見下ろしたような映像を映し出すことで、周囲を確認。運転が苦手な人も駐車場などで、容易に駐車できる支援をしてくれるシステムでもある。もちろん、利便性だけではない。クルマの周辺の死角が減ることで、障害物や小さな子供なども発見しやすく、人やモノとの接触する可能性が低くなり、安全装備としても価値ある。

日産はこうしたアラウンドビューモニターを高級車を中心に採用している。ただし、ナビのモニターに表示されるものが中心。軽自動車は、価格が安価なため、こうした高級ナビの装着率は低い。そこで、日産はコストを抑えるため、なんとアラウンドビューモニター用のモニターをルームミラーに内蔵した。通常時はルームミラーとして使えるが、ギヤをバックに入れると連動してルームミラーの中のモニターが起動し、アラウンドビューモニターとなる。これは、なかなかのアイデア。こうして、コストを抑え、特別仕様車以外は、32,400円のオプションとなっている。今回の特別仕様車は、このアラウンドビューモニターのオプション価格分32,400円がお得になるというもの。

ただし、単純にお買い得だから買いかといえばそうでもない。デイズの場合、他社では当たり前の装備となっている追突被害軽減自動ブレーキが用意されていない。また、横滑り防止装置(VDC)も装備されていない。自動ブレーキはともかく、滑りやすい路面で効果を発揮する横滑り防止装置くらいは、そろそろ標準装備してほしい。軽自動車もいずれ法律で標準装備化が義務付けられるくらい重要な安全装備だからだ。

開発を担当するNMKVも、こうした状況が分かっているので、いずれ装備されることが予想できる。追突被害軽減自動ブレーキと横滑り防止が装備されたデイズに、アラウンドビューモニターが装備されれば、それこそ他車との差別化が明確になり、お勧めな軽自動車になる。

価格:日産デイズ ハイウェイスター Vセレクション+Safety 1,347,840円(2WD)/1,468,800円(4WD)