この記事の目次 CONTENTS
クルマでしか行けないVOL.28 御宿の蕎麦の名店でそばアイス最中。
<アクセス>

クルマでしか行けないVOL.28 御宿の蕎麦の名店でそばアイス最中。

昨年は「北甲斐亭」さんや「長坂 翁」さん、そして「丹三郎」さんという名店で一流の蕎麦を味わい、蕎麦の奥深さを感じた筆者。今年はどんな蕎麦に出会えるのかと想像しているとだんだんと蕎麦を食したい気持ちに。

そうなると検索意欲も高まり、今年初の蕎麦屋探しに!!

探すこと30分、筆者の目にとまったのは古民家の写真。
店の名前は「幸七」さんで、場所は千葉県の御宿。

書き込みを読むと、畑と山に囲まれたロケーションに200年前に建てられた古民家を改装したお店で、そこで頂く蕎麦の味が絶品とのこと。
ならばと、お客様で込み合う昼前の到着を目指し早朝に出発。東関東自動車道から京葉道路を抜け首都圏中央自動車道市原鶴舞ICへとクルマを走らせます。
高速道路を降りて国道297号線へと入ると、緊急事態発生!真っ白な濃い霧に覆われて数メートル先も見えないほど。

都会ではなかなか経験することのできない状況に、ライトを点灯させてゆっくりと走ります。
数十分後には霧が晴れ、真っ青な空と眩しいほどの朝日。すがすがしい気分で走ること30分、幸七さんの看板を発見しました。

駐車場から母屋までアプローチはおよそ50m。この雰囲気、どこかで…。あ~、映画トトロで感じたような世界観です。のどかです、心が落ち着きます。

店内は、薪ストーブや囲炉裏にくべられた薪でポカポカ。お座敷を囲む扉に目を向けると、風情ある色合いで200年の歴史を感じさせくれます。
そんな趣ある幸七さんで注文した一品は、温かいもり汁に鴨肉とネギを合わせ、さっぱりとつめたいお蕎麦をつけて頂く鴨もり。1年中楽しめるメニューとして人気とのことで、その味に筆者の期待はぐんぐんと高まります。

待つこと10分。目のお前にはきらりと店内の照明を乱反射させる蕎麦。まるで芸術品のような美しさ。「おいしいうちにどうぞ」という店主の石井さんの言葉どおり早速一口頂きます。
「ぷりんぷりんとはじける蕎麦なんて初めて!」と、蕎麦を改めて見返すほどのみずみずしさ。思わずもり汁につけずにそのまま口へと運び蕎麦の味と食感を確認するほどです。

次にもり汁に合わせられた鴨肉とネギを味わうことへ。これもまた絶品でした。
噛めば噛むほどに味がにじみ出る鴨肉に、もり汁を適度に染み込ませたネギ。
ズルルルーっと勢いよく蕎麦を吸い込んだあとに鴨肉とネギ、といったローテーションが自然に生まれ気が付けば完食。わずか10数分で目の前は器だけに。

お腹も気持ちも満足したと思った時に見つけた1枚の張り紙。そこに書かれていたのは「そばアイスもなか」。いったいなんだろう? と思いながらも蕎麦好きとともにスイーツ好きの筆者は「そばアイスもなか」を注文。

運ばれてきたのは、炒った蕎麦の実がつぶあんとバニラアイスにトッピングされた最中。蕎麦の風味がつぶあんやバニラの甘さに合うことを初めて知りました。

店主の石井さんにお話をお伺いすると
「毎日蕎麦を打っていますが今日よりも明日、明日よりも明後日、常にいい蕎麦を打ちたいという思いで打っています。そういった思いに終わりはなく、蕎麦を打つことを楽しんでいます。食べてもらった蕎麦に『おいしかったよ!』と言ってもらえることが喜びであり励みになりますね」
と、蕎麦への思いを聞かせてくれました。

<アクセス>

幸七
住所:千葉県夷隅郡御宿町上布施1885−1
TEL : 0470-68-5220
OPEN:11:00~14:30
土曜日:11:00~14:30
17:00~19:30
定休日:毎週火曜日、第3水曜日(祝日は営業、翌日休業)