クルマでしか行けないVol.9 清里編その2 清里の北甲斐亭で蕎麦を喰らう
このサイトをご覧になった皆様が、「よしホタル狩りに行こう!!」と思った頃にベストシーズン(6月下旬~7月初旬)を向かえるのが、Vol.9その1で立ち寄った北甲斐亭裏にあるホタルの里です。

北甲斐亭は、今年で創業14年の信州蕎麦の店です。
おそらく、地図を頼りに訪れたお客様は、「この道の先に本当にあるのだろうか…」、と思われほど曲がりくねった山道を下ってゆきます。

この看板が「おふくろの田舎そば」への目印です

姿を現した北甲斐亭は、『森の蕎麦屋』。周囲を森と畑に囲まれており、湿気を含んだ森の空気は吸い込む度にカラダの中まで潤してくれるようです。

北甲斐亭は小高い丘の上にあります

「この地域では、古くからお客様をもてなす際にそばをお出しするという習慣があり、そば粉もこのあたりで獲れたものを使用しています。このそば作りの習慣と味を、次の世代に伝えていこうという村おこしの一環ではじめたんです」と従業員の秋山さんは、北甲斐亭のルーツを聞かせてくれました。

こだわりの蕎麦メニューは、天ざるそばに屋号の付いた北甲斐そばをはじめ、全7品。特に天ぷらは、地元で採れる時季の山菜や木の葉が使われており、まさに季節の味。
無論、わたしが選択したのも天ぷらそばです。

では、一口。最初の感想は、「あー、そば粉の風味とは、これなんだ!!」です。そしてコシがあり喉越しがよい。“ズルルルルルルルルー”、もう箸が止まりません。実に旨い!!!それもそのはずです。店の横にあるこちらの建物は、その名も「そば打ち体験道場」。誰もが体験できるというこの道場には、旨い蕎麦を打つための環境が整っていました。

お店の横にある道場。地元のお母さんたちがそば打ちを教えてくれます

そばに加えて、北甲斐亭の魅力をもうひとつご紹介。
それは、ここで働く従業員の皆さんです。女性4人でお店を切り盛りされているのですが、みなさんとってもチャーミングなんです。

みなさん笑顔!しかも、自分たちで並び方を考えてくれました!

田舎蕎麦にホタル。この季節にここを訪れた人は、何度なく戻ってくると言います。それは、まるで故郷に帰るかのように。夕方まで、蝉やカブト虫を追いかけたあの頃の風景が、ここには残っています。

次回は、ここを目指して清里へ訪れるというほどの名所、萌木の村をご紹介します。
楽しみにお待ちください!

そば処清里 北甲斐亭
住所:山梨県北杜市高根町清里2890-1
電話:0551-48-5541
営業日:7/20~9/30 11:00~17:30 (LO) 定休日なし
上記以外 11:00~16:30 (LO) 木曜定休

その3「清里でオルゴールをつくる旅」に続く
(「クルマでしか行けない」は毎週金曜日に更新します。次回もお楽しみに!)
その1はこちらから