トヨタアクア
<お買い得感抜群な上に、ハイブリッドスポーツというトヨタの新たな提案>
トヨタアクアトヨタは、アクアの燃費などの一部改良と同時に、スポーツコンバージョン車である「アクアG SPORTS(G's)」をラインアップに加え、発売を開始した。

トヨタの“G's”は、「走りの味」「クルマの楽しさ」を提供するために、GAZOO Racingのテストドライバーがトータルチューニングを施し、「意のままに操れる」ハンドリング性能を実現したモデルだ。このモデルの特徴は、数々のカスタマイズパーツが装備されているのにもかかわらず、架装工程を通常のラインで流すことで、お買い得な価格設定を実現している。とくに、ボディ補強のために行われる溶接スポット増しなどは、ノーマルのアクアと同じ生産工場で行われるというもので、まさに、ワークスチューンともいえる内容だ。

アクアG'sは、「走りの楽しさ」「操る喜び」を追求するため、コイルスプリングやショックアブソーバーに専用チューニングを施したサスペンションを採用している。車高は約25mmダウンされ、より低重心化されている。アクアは、重いハイブリッド用バッテリーを後席シート下に設置している。この設置場所が絶妙で、前後の重量バランスや低重心化に貢献している。そんな高いハンドリング性能をもつアクアが、専用サスでさらに25mmローダウンされ、さらなる低重心化が進められているとなると、想像を超えたようなハンドリングマシンになっているのか、期待は増すばかりだ。

トヨタアクアまた、そんなフットワークを生かすために、補強材や溶接スポット打点の追加によりボディ剛性を向上させている。ボディ剛性は、単純に硬くすれば良いというものではないので、このあたりのチューニングがG'sの腕の見せ所だ。当然、ボディやサスのポテンシャルがアップしたことにより、足回りは17インチアルミホイールと高性能タイヤが採用されている。タイヤもエコタイヤからハイグリップタイヤへの変更とあって、走りのフィーリングはノーマルアクアとは全く違っているだろう。

エクステリアも当然、スポーティなルックスへと大変身。もはや、アクアとは思えないくらいの変貌ぶりだ。エアロパーツ類は、G'sのこだわりである、専用デザインのバンパー(フロント・リヤ)を採用している。G’s専用LEDイルミネーションビームは、かなりフロントフェイスを印象を大きく変えるもので、夜間などアクアG'sであることをアピールしている。また、G'sエンブレムをフロントフェンダーならびにバックドアに配したほか、ブラック加飾のヘッドランプなどにより、精悍な印象を与えている。

インテリアは、運転席および助手席にG'sエンブレム付専用スポーティシートを装着。シート表皮には、アルカンターラを採用し、滑りにくさと高級感をアピール。また、シルバーステッチを施したシフトノブやアームレスト付センターコンソールボックス、ラメ入りピアノブラック塗装のステアリングホイールやパワーウインドウスイッチベース、アルミ製のペダル(アクセル・ブレーキ)などにより、スポーティ感を演出している。全体的な質感も、ノーマルアクアよりも大幅にアップしたように見える。

トヨタアクアそして、なんともうれしいのは価格だ。トヨタ アクアG'sのベース車は、アクアGグレード。トヨタ アクアG'sの価格は、222万円でアクアGの187万円に対して35万円高となっている。35万円というと、随分高価になった印象だが、アフターパーツで足回りとホイール交換した場合、良いものを選べばこれくらいの価格になる。さらに、エアロパーツや専用スポーツシートなどが装備されていることを考えれば、かなりお買い得な価格といえる。スポーツ性能はあまり必要ないと思っている人でも、これだけ雰囲気も変わりインテリアにも高級感が増せば、満足度も高くおすすめグレードのひとつといえる。当然、スポーティな走りを楽しみたい人には、まさにピッタリな1台。パワーユニットなどの変更はないものの、待望のハイブリッドホットハッチの誕生だ。

■トヨタ アクアG SPORTS(G's)価格 2,220,000円


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