ライター紹介

CAR-TOPICS編集長

村田 創 氏

大学卒業後新車ディーラーにて5年勤務。その後、中古車のガリバーへ入社。車一筋20年以上のベテランが新車から中古車まで幅広く解説します。

メンテナンスメモ vol.1

今日も愛車は元気良く走っていますか?調子を整え安全に乗りたくても、「いや実はよくわからないんだよね」ということがありますよね。今日はエンジン冷却水についてお話しします。

トヨタは赤、日産は緑の透明色の冷却水。新品はかき氷に掛けるシロップのような色をしていますが、使っているうちに錆色・茶色になってきます。
エンジンオイルと違って、交換しても静かになったり、燃費が良くなったりするわけではありません。ボンネットを開ける事も少ないので、ついつい忘れてしまいがち。車検や年次点検と合わせて2~3年に一度は交換しましょう(走行距離の多い方はそれより前倒しても可)。

エンジンを冷やすのは水道水でもミネラルウォーターでもいいのですが、それだと今の時期オーバークールといって、エンジン掛けない間に凍ってしまいます(雪国の水道管を思い出して下さい)。冷却水は凍らない液体であるとともに、管の中を錆させない能力を持っています。

先程の茶色に変わるのは、この錆が原因。ステンレスの包丁でも錆が出てしまうと、なかなか錆落としは出来ないですよね。包丁は研げばいいですが、冷却水の管の中は研ぐわけにもいきません・・・。

クルマ屋さんは仕入させていただく時に、「手入れはされているかなぁ」と冷却水のところを見ております。それは冷却水を適切に交換しないと→錆が発生(管の内側)→ステンレス製のラジエーターに錆発生→錆から穴が開いて冷却水もれ→オーバーヒート!!というのが脳裏に浮かぶからなんですね。

※最近では7年程交換不要の“スーパーLLC”というのも使われています。年間走行距離が多い方、整備工場になかなか縁遠い方には、ココゾ!で変えておくのも良いかもしれませんね。