スズキ 新型 アルト エクステリア画像

より丸く可愛らしくなったエクステリア

スズキ 新型 アルト エンブレム

 スズキは12月16日、アルトをフルモデルチェンジし、発表した。アルトは1979年5月に初代モデルが発売され、以来40年間にわたって作り続けられた伝統のモデル。当時の常識を越える47万円という全国統一価格で人気を集めた。今回のフルモデルチェンジで7代目となる新型アルトは、これまでのモデルと同じく軽自動車ならではの使い勝手の良さや、経済性をさらに高めるべく改良された。
 新型アルトのデザインは、丸みのあるフロントマスクが可愛らしく親しみが持てるソフトな雰囲気。また紡錘形のヘッドライトや大きなグリルは、人の顔のようにも見える。さらに前後に流れるようなキャラクターラインや、ボディサイドの立体的な造形も印象的だ。

スズキ 新型 アルト フロントビュー
より丸みを帯びた可愛らしいデザインが、とても印象的。軽自動車とは思えない存在感の高さが感じられるのが魅力だ。
スズキ 新型 アルト リヤビュー
ボディサイドのデザインは、シンプルながら立体感があるもの。前後のタイヤをつなぐようなキャラクターラインも特徴的。
スズキ 新型 アルト フロントマスク
紡錘形のヘッドライトと大きなフロントグリルは、まるで人の顔のようにも見える。クラスを越えたボリューム感がある。
スズキ 新型 アルト リヤコンビランプ
リヤコンビランプはシンプルだが質感の高いデザインだ。ウインカー部分が立体的な造形になっているのがとても印象的。
スズキ 新型 アルト ドアミラー内蔵ウインカー
サイドウインカーを内蔵したドアミラーを採用している。ボディのデザインにマッチした丸みのある形状が好印象。
スズキ 新型 アルト リヤビュー
リヤゲートは開口部が広く作られており、大きな荷物を積み込むのにも便利だ。ドアハンドルも操作しやすい形状。
スズキ 新型 アルト リヤビュー

日常の使い勝手に配慮した広い室内空間

スズキ 新型 アルト ステアリング

インテリアは、円をモチーフにしたセンタークラスターが特徴的で、外観デザインと同じく親しみのあるテイストでまとめられている。フロントのガラス面積は大きく、三角窓も設定されており視界もいい。さらに電動パワーステアリングのトルクを増して操作力を軽減、ステアリングのギヤ比を小さくしたことやコンパクトなボディサイズのおかげもあって、狭い道での運転や駐車なども楽にできる。
 新型 アルトではパッケージングを見直し、軽自動車としては長めの2400mmというホイールベースを実現。これにより居住スペースはかなり拡大され、大人4人がゆったりと座れるスペースを確保している。そしてドア開口部の形状にも工夫を加え、後席のステップとフロアの段差を少なくすることで乗降性にも配慮した。
 また収納類も充実している。ふた付きのグローブボックスの上部にはボックスティッシュが置ける窪みがあり、センターコンソールにも小物入れが設置されている。さらに最大5個のドリンクホルダーや運転席のインパネアンダートレイ、そしてA4サイズの地図などが入るドアポケットも装備するなど、日常の使い勝手の良さはかなりのレベルだ。

スズキ 新型 アルト インテリア
ガラス面積が大きいこともあり、広々とした印象のインテリア。軽自動車らしい実用性の高さだけでなく質感も高い。
スズキ 新型 アルト フロントシート
フロントシートは240mm(10段階)もスライドするので、さまざまな体格の人でも適切なシートポジションが取れる。
スズキ 新型 アルト リヤシート
パッケージングを煮詰めたことで、後席の居住性は大幅にアップ。大柄な男性でも不満のないスペースを確保した。
スズキ 新型 アルト メーター
文字盤の大きなメーターは、とても見やすい。中央の液晶ディスプレーにはODOやトリップ、平均燃費などが表示される。
スズキ 新型 アルト センタークラスター
円形のセンタークラスターは、優しさを感じさせてくれる。エアコンなどのスイッチも大きく操作性も文句なし。
スズキ 新型 アルト グローブボックス
グローブボックスの上部にはボックスティッシュが入れられる。シフトまわりにも小物入れがあり、使い勝手は良好だ。
スズキ 新型 アルト ドリンクホルダー
上級グレードは運転席側のエアコン吹き出し口部分にもドリンクホルダーがある。コンパクトカーにも負けない装備だ。
スズキ 新型 アルト ラゲッジ
室内の居住スペースだけでなく、ラゲッジ容量もだいぶ拡大された。フル乗車時でもそれなりに大きい荷物も積める。
スズキ 新型 アルト ラゲッジ
リヤシートは左右分割可倒式なので使い勝手はいい。段差もなくフラットになるので、大きな荷物でも積みやすい。

スズキの軽自動車トップの低燃費を実現

スズキ 新型 アルト フロントマスク

 新型アルトに搭載されるエンジンは、燃焼効率に優れるVVT(可変バルブタイミング)付きのNA(自然吸気)で、組み合わされるミッションはCVTと4速AT、そして5速MTとなっている。なかでも注目なのはCVTで、先日マイナーチェンジされたパレット/パレットSWにも搭載されるロー/ハイ2段の副変速機付きのもので、スズキの軽自動車としてはトップとなる24.5km/L(FF車)の10・15モード燃費を達成した。これはもちろんCVTのおかげでもあるが、軽量で空力に配慮したボディや転がり抵抗の少ない大径タイヤを採用したのも大きな理由だ。通常のAT車も全車4速ATに進化し、こちらも22.5km/L(FF車)という10・15も土燃費を実現。4WDを含む全グレードで環境対応車普及促進税制(エコカー減税)に適合させている。
 また足まわりも設計を見直し、しっかりしたハンドリングと快適な乗り心地を両立。防振・防音対策も徹底し、静粛性も向上させた。さらにキーレスプッシュスタートシステムなども採用し、装備類は充実している。安全装備に関しても衝撃吸収&歩行者傷害軽減ボディや頭部衝撃軽減構造インテリア、そして自立式のリヤシートベルトバックルなどが装備されている。ただ、一部のグレードではABSがオプション設定になるなど、安全に対する意識に疑問を感じる部分もある。
 新型アルトの価格は「E」(FF/5速MT)73.29万円から「X」(4WD/CVT)115.71万円まで。また商用車のアルト バン「VP」が677,250円(2WD/5速MT)から884,100円(4WD/4速AT)となっている。

スズキ 新型 アルト 660ccエンジン
エンジンは自然吸気(NA)のみでターボの設定はなし。だがボディの軽量化などにより、動力性能に大きな不満はない。
スズキ 新型 アルト シフトレバー
ミッションはCVTと4速AT、そして5速MTが用意される。CVTは副変速機付きで、パワフルで低燃費な走りに貢献する。
スズキ 新型 アルト 13インチタイヤ
タイヤは転がり抵抗の少ない省燃費タイプのものを履く。ハンドリングもしっかりしており、乗り心地にも優れている。
スズキ 新型 アルトと、スズキ株式会社 鈴木 修 代表取締役会長 兼 社長

新型 アルトと、スズキ株式会社 鈴木 修 代表取締役会長 兼 社長[12月16日記者発表会にて]

代表グレード
アルト X[2WD]
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
3395x1475x1535mm
車両重量[kg]
760kg
総排気量[cc]
658cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
54ps(40kw)/6500rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
6.4kg-m(63N・m)/3500rpm
ミッション
CVT[副変速機構付き自動無段変速機]
10・15モード燃焼[km/l]
24.5km/l
定員[人]
4人
消費税込価格[万円]
102.9万円
発売日
2009/12/16
レポート
CORISM編集部
写真
ウィズフォト

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