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小さくて軽く、誰でも買える価格帯、そして燃費がよいということを信念としてクルマを評論。大本命といわれている車種さえ外してでも自らの信念を貫き通す熱いハートをもつ。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。 |
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学校の先生から自動車雑誌編集者経て、モータージャーナリストになったという異色の経歴を持つ。元教師ということもあり、分かりやすい評論に定評がある。さらに、クルマの細部まで見逃さない観察力はハンパではなく、徹底的に調べ上げてしまうほど。最新のクルマから、ヒストリックカーまで幅広い知識をもつ。 |
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歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなく、WRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。 |
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エンジン
Engine
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マツダ アクセラ スポーツ
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フォルクスワーゲン ゴルフ6
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松下 宏 |
i-stopを搭載している2リッターエンジンは、走り出しも環境性能でもそれなりに魅力的ではあるが、1.5リッターで十分とも思わせる点が、もうひとつの印象。
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フォルクスワーゲンのTSIエンジンは本当にデキがいい。ひと口にTSIといっても、ターボだけのものとスーパーチャージャーも付くものとがあるが、どちらもいいエンジンだ。
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片岡 英明 |
ボトムの1.5リッターはCVTとの相性がよく軽快な加速を見せる。直噴の2リッターエンジンは5速ATであることも災いし、パンチ力は今一歩。i-Stopは違和感なく使える。
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1.4リッターエンジンにターボの組み合わせでも十分な動力性能だ。ツインチャージャーのハイラインはさらに刺激的で、瞬発力も鋭い。DSGと呼ばれる2ペダルの7速ATもいい。
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国沢光宏 |
アイドルストップという新しい技術は投入されているものの、エンジンパワーや官能的な評価(気持ちよさ)などで合格点に届いていない。もう少し期待していただけに残念。
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低い回転域から2.4リッター級のトルクを出す。絶対的なパワーレベルだけでなく、エンジンの気持ちよさでも圧倒。とにかく滑らか。ツインクラッチATは素晴らしい!
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足まわり
Suspension
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マツダ アクセラ スポーツ
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フォルクスワーゲン ゴルフ6
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松下 宏 |
単にスポーティで硬めの足まわりというだけでなく、今回のモデルでは乗り心地についてもよくしているが、ゴルフ6との比較という点ではまだ及ばないレベルだ。
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乗り心地を損なうことなく、やや硬めで操縦安定性に優れた足まわりのセッティングとしているのはさすがだ。サスペンションがきちんと仕事をしていることがわかる。
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片岡 英明 |
マツダらしい軽快感のある味付けとセッティングだ。気持ちよくコーナーでクルマが向きを変え、初代モデルより乗り心地もよくなった。しかも剛性たっぷりで安心感がある。
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剛性感の塊のようなクルマだ。上級クラスのクルマに乗っているかのような重厚感と安心感がある。スタビリティ能力は群を抜いて高く、速いスピードでも破綻をきたさない。
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国沢光宏 |
2リッターに関しては「まぁまぁ」という仕上がり。ただエンジンと同様、期待値に届いていない。乗り心地の質感がイマイチなのだ。1.5リッターは「厳しいです」。
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このクラスの乗用車の理想像に近い。ショックアブソーバーがキチンと仕事をしており、乗り心地を確保しながらも決して柔らかくはない。それにハンドリングも楽しい。
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デザイン
Design
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マツダ アクセラ スポーツ
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フォルクスワーゲン ゴルフ6
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松下 宏 |
従来のモデルのイメージをうまく残しながらも、個性の際立つデザインを採用した点が評価できる。なかでも存在感については、ゴルフ6を上回っていると思う。
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ワッペングリルは廃止したが、それでもひと目でゴルフ6とわかるデザインで仕上げられている。機能を形にしているものの、正直、面白みに欠けるのも確かではある。
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片岡 英明 |
5ドアは好評を博した先代の流れを汲むデザインだ。先代ほどの衝撃はないが、破綻なくまとめられている。チープだったインテリアは質感が高められ、視認性と触感も向上した。
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誰が見てもゴルフ6と分かるアイコンをもつ、万人向けのデザインだ。インテリアを含め、まとまりのいいデザインで組み付け精度も高い。インテリアの高い質感も特筆できるところ。
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国沢光宏 |
最近のプジョーと同じく、ディズニーのキャラである「スティッチ顔」。好き嫌いはあると思うけれど、私は個性があって悪くないと考える。強いて言えばリヤが平凡です。
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シャーシを先代からキャリーオーバーしているため、あまり変化させられなかったのだろう。というか相当に地味である。値上げしたのだから、もう少し冒険してほしかった。
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パッケージング
Packaging
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マツダ アクセラ スポーツ
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フォルクスワーゲン ゴルフ6
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松下宏 |
全長とホイールベースでゴルフ6を上回っているため、室内空間の広さでも確実に優位に立っている。空間設計についてもまずまずのレベルにあるといっていい。
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ボディサイズについては全幅がやや大きめとなっているので、室内空間にも不満はない。乗降性なども含めて考えると、アクセラに対してもほぼ互角の実力をもっている。
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片岡英明 |
低い姿勢で座るスポーティなポジションが売りだ。シートも大振りで座り心地がいい。乗降性は向上したが、ボディサイズの割にリアシートの膝元空間は狭い。荷室形状はいい。
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前席は先代より低く、スポーティ感覚が強まった。ホイールベースの割に後席は広く快適な印象だ。足元の余裕はそれなりだが、シートの位置関係が適切だからくつろげる。
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国沢光宏 |
最新のCセグメント車として考えると、もう少し室内の広さを確保すべきだったと思う。Bセグメントのフィットと比べても大差ない感じ。なのにボディサイズは案外大きい。
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シャーシをキャリーオーバーしている関係上、先代とほとんど同じパッケージングをもつ。ただ先代も十分なスペース効率だったので、そういった意味からすれば不満なし。
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どっちが買いか?
Which to Buy
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マツダ アクセラ スポーツ
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フォルクスワーゲン ゴルフ6
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松下 宏 |
エンジンは2リッターではなく1.5リッターがオススメだが、1.5リッターを選ぶと横滑り防止装置をオプションですらも装着できない。これだと何とも選びにくい。
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クルマのデキ自体は相当にいいが、価格も含めて考えると判断がむずかしい。アクセラの2リッター車と、オプションなどの装備を含めて比較しても50万円以上の差だ。
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片岡 英明 |
CVTとの組み合わせとなる1.5リッターは安全装備に心もとなさが残るが、コストパフォーマンスは高い。i-stop採用の2リッターも200万円を切り、買い得な設定だ。
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廉価グレードのコンフォートラインでも充実した装備内容だ。快適装備だけでなく安全装備に関しても上級グレードと遜色ない。投資額に対する満足度はすこぶる高いと言える。
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国沢 光宏 |
やっぱりコストパフォーマンスはアクセラのほうが圧倒的に優れている。ヨーロッパだと同等の価格のクルマが、日本だと80万円も安いのだから。基本的にアクセラ優勢。
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クルマの仕上がりは明らかにいい。されど冷静になって考えてみると、80万円の差などないと思う。このあたりは個人の好みによってまったく違う判断になると思います。
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