トヨタ 新型 プリウス
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税制優遇が受けられない!? 新型プリウス、今買っても納車は2010年4月か

トヨタ 新型 プリウス フロントマスク

 新型プリウスの受注台数は21万台を突破し、22万台に迫るイキオイだという。トヨタ自動車のWebで公開している7月15日時点の納期情報を見ると、3月下旬の工場出荷予定となっている。工場からディーラーに運ばれナンバー付くまで10日間前後掛かるため、納車は4月上旬ということ。
 御存知の通り10万円/25万円の購入補助を受けられるのは2010年3月末日納車まで。より正確に表現すると、3700億円の予算を使い切った時点で終了になってしまう。したがって販売台数次第では3月末まで持たず、2月下旬あたりで予算切れになってしまう可能性大。
 プリウスを販売しているディーラーに聞いてみると「納期が2010年になってしまうと判明した6月上旬あたりから購入補助を受けられないかもしれないことをお客様に説明させて頂いています」。これからオーダーしようとしている人は100%厳しい。というか無理だと思う。

優遇税制にまだ間に合うハイブリッドカーその1.「プリウス EX」

トヨタ 新型(?) プリウスEX

 そんなこんなで二つほどの流れが出てきたようだ。まず車齢13年以上のクルマを持っている人。期間内に購入すれば、25万円の補助を受けられる。エコ減税も合わせれば40万円という強烈な金額になります。このタイプのユーザー層はプリウスEX(従来型の継続生産車)に流れているそうな。
 燃費や実用性という点からすれば従来型だって全く遜色ない。そればかりか新型プリウスの廉価グレード『L』と比べれば、静粛性や装備面でも負けておらず。189万円から40万円安くなると149万円! ガソリンが節約出来る分まで考慮したら、1.3リッタークラスのコンパクトカーより安い。
 ちなみにガソリン代は20km/L走るプリウスEXの方が1.3リッター級のコンパクトカー(12km/L)より走行1万km毎に4万円程度安く付く。10万kmで40万円浮く計算。ディーラーに聞いてみると、プリウスEXなら購入補助を受けられる年内に納車出来ると言う。

優遇税制にまだ間に合うハイブリッドカーその2.「レクサス HS250h」&「トヨタ SAI」

レクサス 新型 HS250h

 もう一つの流れが上級移行。レクサスHS250hはナビやHIDライト、17インチタイヤ付きで395万円。新型プリウスにこれらの装備を加えたら、300万円前後になってしまう。100万円の上乗せてレクサスを買えるなら魅力的だ。納期も今なら6ヶ月。年内納車可能です。
 HS250hのトヨタバージョンであるSAI(彩)を狙っている人も出てきた。こちらは9月〜10月の発売。トヨペット店の扱いになるらしい。中心価格帯は300万円くらいになる。今からディーラーに頼んでおけば(実力のある営業担当を探そう)、これまた年内納車も可能。
それでも新型プリウスが欲しいという場合、購入補助金に相当する10万円の実質値引きをリクエストすること。今でも3万円の用品値引きをしてくれる。これを5万円に拡大してもらい、フロアマットをサービスさせ、納車費用と車庫証明のカットで10万円を突破します。ネッツ店が頑張ってくれるという。

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達人プロフィール: 国沢光宏
職業:自動車評論家
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくWRCなどのTV解説まで幅広い活動を行なっている。

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