街中を疾走する新型プリウス[写真は国沢さんちの愛車ではありません、念のため・・・]
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気になる！新型プリウスの実用燃費。本当のところを初公開！！

　新型プリウス最大のセールスポイントと言えば、やっぱり実用燃費の良さだろう。果たしてどの程度走るのか？ 様々な使い方をしてみました。
　まずエンジン始動後の燃費から。プリウスといえども、エンジンが冷えている状態だと燃費は伸び悩む。写真を見ていただければ解る通り、最初の5分で13km/L程度。道路状況にもよるけれど、10km/L前後をイメージすれば間違いなかろう。
　ちなみに始動時からヒーターを入れると、水温が80度くらいになるまでエンジンは停止しない。ヒーターを入れなければ60度からエンジン停止モードに入ります。寒い時期は、エンジンが暖まるまでヒーターをオフにすると燃費を稼げる。
　10分後も暖気は終了しておらず、19km/L前後。10分以内のチョイ乗りばかりしている人だと、さすがのプリウスでも15km/L以下の燃費になってしまう。こういう使い方をするなら、普通のコンパクトカーでもいいか？
　おおよそ7〜8分の暖気が終わると、ごく普通の走り方をしていれば22〜26km/Lという範囲内で推移するようになる。平均速度22〜25km/hという東京都内の渋滞路でも20km/Lを下回ることはないと考えていい（エアコンはオン）。
　少し気を付けて運転してやれば、都内でも25km/L以上走ってくれます。写真は練馬の私の自宅から青梅街道を通り、新宿、四谷を経由して銀座まで行った時のデータ。さすがに10・15モード燃費の35.5km/Lにゃ届かないものの、30km/L近い数値が出ることもあります。

走り始めて25分までの燃費
【燃費計の様子】これは、走り始めて25分までの燃費
練馬の自宅から銀座までの18.5km／平均車速22km/h
練馬の自宅から銀座までの18.5km／平均車速22km/h
流れの良い道を26.3km／平均車速30km/h
そして、流れの良い道を26.3km／平均車速30km/h

プリウスの燃費を「もっと」良くするマル秘テクニックとは

　流れの良い一般道路も運転方法によって差が出る。ただ何も気を遣わず普通に乗ったとしても20km/Lを割ることはない。22〜25km/Lくらいをイメージしておけば間違いなかろう。燃料残量警告出た時点で給油すると39リッター入る。したがって満タンにすれば900km前後走る計算。
　高速燃費は巡航速度によって決まると考えていい。100km/h程度で走れば25km/Lくらい。90km/hに落としてクルーズコントロールをセットして走ると、27km/L前後まで伸びる。日本では意味のない（？）数字ながら、120km/hの巡航燃費は従来型の17.2km/Lに対し、新型が19km/Lとのこと。
　以上は15インチタイヤを履く『S』と『G』の燃費。『ツーリング』と呼ばれる17インチ仕様を選ぶと5%程度のマイナス。205万円の『L』なら5%のプラスだと考えれば間違いない。いずれにしろ驚くほど良い燃費を期待していいと思います。
　参考までに書いておくと、暑い日はエアコンを掛けてもあまり実用燃費に影響が出ない。むしろ寒い日のヒーターで悪化する。前述の通り、冬場は最初少し寒いかもしれないけれど暖気終了まで空調はオフにしましょう。

テスト試乗中の新型プリウス[しつこいですが、写真は国沢さんちの愛車ではありません]

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達人プロフィール： 国沢光宏
職業：自動車評論家
歯に衣を着せぬ原稿で、なにかと話題の自動車評論家。歯切れの良い文章も分かりやすく、多くのファンをもつ。カートップやベストカーなど、多数の自動車雑誌に寄稿するだけでなくＷＲＣなどのＴＶ解説まで幅広い活動を行なっている。

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