【速報！ COTY 2008-2009】『第29回日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009』は「トヨタ iQ」が受賞！ COTY選考委員のCORISM達人たちが語る受賞の理由とは！？

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009」イヤーカー受賞車『トヨタ iQ』とiQ開発責任者のトヨタ自動車中嶋裕樹氏

超高効率パッケージで話題を集めた『トヨタ iQ』が選ばれる！

　今年の日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)の最終選考会が、11月11日、神奈川県の大磯プリンスホテルにて開催された。投票の結果、大賞の「日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009」には『トヨタ iQ』が輝いた。また「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」は、『シトロエン C5』が選ばれた。
　さらに特別賞として「Most Advanced Technology」賞に『日産 GT-R』、「Most Fun」賞に『スバルエクシーガ』、「Best Value」賞に『ホンダフリード』の各車も決まった。

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009」インポート・カー・オブ・ザ・イヤー受賞車『シトロエン C5』とプジョー・シトロエン・ジャポンのティエリー・ポワラ社長(左)

特別賞「Most Advanced Technology」賞『日産 GT-R』

特別賞「Most Fun」賞
『スバルエクシーガ』

特別賞「Best Value」賞
『ホンダフリード』

「達人」CORISM執筆陣はiQ受賞をどう見る！？

　「日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009」は、2007年11月1日〜2008年10月31日までに日本国内において発表された41台のノミネート車の中から、自動車評論家、ジャーナリスト、一般有識者など65名の選考委員の投票によって10車種が選出される。なお今年は同点のクルマが出たため、得票数の多い11台が10ベストカーとして選ばれている。11/4に選出された11台の中から、今日11/11の最終選考会でイヤーカーとインポート・カー・オブ・ザ・イヤー、さらに各特別賞が決定した。
　CORISMで執筆する多くの達人の面々も、栄えある「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」の選考委員に選ばれている。そこで今回の投票について、会場で聞いてみることにした。

普通の人のクルマ選びの参考に「松下宏」

　私は日本カー・オブ・ザ・イヤーを投票する際「普通の人のクルマ選び」の参考となるように心がけている。その意味で今年は各賞とも順当な結果だ。iQは全くのゼロベースで創り出した斬新なパッケージングとするなど意欲的なモデルであり、今年を代表するクルマに相応しい。またインポート賞に選ばれたシトロエンは、自分でも買ってもいいかなと思うくらい気に入った初めてのフランス車だった。
　テクノロジー賞にはエクストレイルのクリーンディーゼルも考えたが、高度な技術のわかりやすさという意味でGT-Rが順当だろう。その点でファン賞は選考基準に曖昧なところがある。フィアット500もエクシーガも、良さはそれぞれあるが共にファンなのだから。来年度からは「運転が楽しい」ことに焦点を当てるようになる予定だ。(談)

実は・・・を注文したんです！「こもだきよし」

　実は、大賞を受賞した「iQ」を個人的に注文したところ。以前より軽自動車メーカーに対し軽相当のサイズで1リッターエンジンを搭載したシティコミューターを出すようにと要望していたのだが、それがトヨタから出てきたことに感銘を受けたのだ。iQ自体にはいくつか不満な点はあるのだが、ユーザーとしてこのクルマを育ててゆきたいと感じた。
　シトロエン独特ののんびりふんわりした乗り味は昔から好きで、今回の受賞も順当なところ。C6同様に高く評価している。時速300km/hの性能・技術が777万円で手に入るのだから、テクノロジー賞はまさにGT-Rの圧勝。ファン賞は個人的にはBMW 135iクーペを推す。M3の半額でM3をカモれる性能はスゴイ。上質で速くしかも面白いのだ。(談)

GT-RとiQで大いに悩んだ「片岡英明」

　「トヨタ iQ」と「日産 GT-R」で投票を迷った。iQは確かに期待値は高いが、日本には軽自動車がある。魅力的な軽自動車を超える何かがあと少し欲しかったと思う。その点でGT-Rは、インポート賞以外の全ての部門賞にも該当するほどの実力がある。あの価格であの性能、走りのダイナミックさがあり、実に高い完成度だ。
　インポート賞は個人的にはA4を推す。道具としての完成度は抜群に高い。もちろんC5も魅力的だが、かつての濃いシトロエンの味を知る者としてはそこまでの要求レベルには達していないと感じる。バリュー賞には、本当は「スバルフォレスター」を推したかった。高い性能の割に非常に買い得感の高いモデルだ。(談)

ふたつの時代の境目「国沢光宏」

　今回のカー・オブ・ザ・イヤーではふたつの「時代」について考えた。ひとつは、環境問題などの”これからの時代”のこと。もうひとつは、今後あり得ない存在となりそうな高性能車に代表される”これまでの集大成”という面。どちらも同じように選考の対象として悩んだ。インポート賞は「皆さんクルマ好きですね」。機械として冷静に判断するなら「アウディ A4」かなと思うが、それに対しシトロエン独自の「味」が勝ったという印象。
　バリュー賞は、手頃な大きさや価格などに加え、やはり「実際に良く売れている」、つまりユーザーにもちゃんと支持されているという点でフリードに軍配を上げたい。テクノロジー賞は日産の圧勝だった。エクストレイルのクリーンディーゼルにしても、GT-Rにしても今年の日産の技術はなかなかだ。(談)

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009」イヤーカー受賞車『トヨタ iQ』の開発責任者のトヨタ自動車中嶋裕樹氏を囲み喜びに沸くトヨタ自動車スタッフ！

日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009　投票結果

1位：トヨタ iQ　526点
2位：シトロエン C5　223点
3位：日産 GT-R　201点
4位：アウディ A4/A4アバント　180点
5位：ジャガー XF　115点
6位：ダイハツタント　100点
7位：フィアット 500　90点
8位：ホンダフリード　62点
9位：マツダアテンザ　60点
10位：スズキワゴンR/ワゴンRスティングレー　37点
11位：スバルエクシーガ　31点

合計点 1625点　選考委員 65名　有効投票数 65票

※各選考委員の持ち点は25点。1車種に満点となる10点を必ず投票。残り15点を4車種に配点するルールで投票される。記名投票ながら、開票時に名前の部分を削除し、各委員の配点を非公表としたのが今年の大きなニュースだ。

コチラも併せてチェック！「日本カー・オブ・ザ・イヤー」公式サイト

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009』10 BEST CARはコチラ！

『日本カー・オブ・ザ・イヤー2008-2009』最終選考候補に残った「10 BEST CAR」10車種は以下の通り。

「トヨタ iQ」
10点(満点)投票を実に39名から集めて、総得点数526票と圧倒的な支持で今年のイヤーカーに選ばれた。

「日産 GT-R」
イヤーカー投票においても総得点数201票を集め総合3位を獲得。10点に推す選考者も11名いた。

「ホンダフリード」
1.5リッターの小型サイズながら7名乗車を実現。そのバリュー度の高さが大いに評価された。

「マツダアテンザ」
欧州でも支持される走りの確かさが評価され、このクルマに10点を推す人も3名いた。

「スバルエクシーガ」
スバル車共通の走りの楽しさが素直に評価され、Most Fun賞に選ばれた。

「スズキ　ワゴンR/ワゴンR スティングレー」
日本を代表するNo.1ブランドがフルモデルチェンジ。最も生活に密着した1台だ。

「ダイハツタント」
圧倒的なユーティリティを持つ2代目タント。10点を推す人が4名いるなど、プロからの評価も高い。

「アウディ A4」
クワトロシステムなどの独自性はシトロエンにも負けず劣らず。輸入車の中で2番手の支持を集めたA4。

「シトロエン C5」
2006年の「C6」受賞に続きインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したC5。総合2位の堂々入賞だ。

「フィアット 500」
エクシーガに次いでMost Fun賞に推す声が多かったのが、イタリアの可愛い小型車「チンクエチェント」。

「ジャガー XF」
欧州市場でも高い評価を集めているXF。英国の伝統と革新を融合した意欲的なモデルだ。

※ノミネートされた10車（10ベスト）はすべて同格

【COTY2008】2008年を代表する10台選出！「日本カー・オブ・ザ・イヤー」10ベスト発表される！

【ニュース】　written by CORISM編集部　(2008.11.04)

日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会（実行委員長三好正己）は11月4日、2008-2009年度「日本カー・オブ・ザ・イヤー」にエントリーする10ベストカーを選出した。　>> 記事全文を読む

日本・カー・オブ・ザ・イヤー　過去の模様はコチラで！

		【速報！ COTY 2007-2008】今年のNo.1カー『第28回日本カー・オブ・ザ・イヤー2007-2008』は「ホンダフィット」に決定！【特集】　(2007.11.21) 今年最も優れた車を選ぶ「第28回 2007-2008 日本カー・オブ・ザ・イヤー」に『ホンダフィット』が選出された。またインポート・カー・オブ・ザ・イヤーに『メルセデスベンツ Cクラス』、モーストファン賞に『三菱ランサーエボリューション』、アドバンストテクノロジー賞に『フォルクスワーゲンゴルフ・ゴルフトゥーラン・ゴルフヴァリアント』、ベストバリュー賞に『ダイハツミラ』がそれぞれ受賞した。　>> 記事全文を読む

		【11/21更新】おめでとう！「2006−2007日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」レクサスLS460が大賞受賞！【特集】　(2006.11.21) 今年を代表するモデルに与えられる「2006−2007日本カー・オブ・ザ・イヤー」大賞はレクサスLS460、「インポート・カー・オブ・ザ・イヤー」はシトロエンC6に決定した！速報でお届けする。　>> 記事全文を読む

		日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)受賞車が決定！マツダロードスター【特集】　(2005.11.09) 第26回「2005-2006日本カー・オブ・ザ・イヤー」はマツダロードスターが受賞。その他BMW3シリーズがインポート・カー・オブ・ザ・イヤー、スズキスイフトがモーストファン賞、ホンダシビック/シビックハイブリッドがアドバンストテクノロジー賞を受賞した。　>> 記事全文を読む