タイヤ染めQ

 クルマのボディをいくらピカピカに仕上げてもタイヤが汚いのでは、せっかくの作業も台無し。オシャレは足元からです。タイヤも黒々と磨いてあげましょう。
 タイヤのケアには、専用のワックスを使用しますが、大きく分けてムースタイプ、ミストタイプ、乳液タイプ、固形タイプがあります。しかし、これらタイヤワックスは塗った直後、艶々に仕上がるのですが、耐久性に乏しく、降雨の中を疾走したりしますと、すぐに効果が失せてしまいます。また主成分のシリコンオイルは粘性があり、ホコリを呼び寄せてしまったり、時間経過とともに溶剤が酸化して、タイヤ表面が茶褐色に変化。かえって見栄えが悪くなってしまうなんて事もあります。私の経験からもタイヤワックスは、“その場しのぎ”の製品が多く、黒々とした艶をキープするには、頻繁な作業が必要となります。

 そんなタイヤケアの常識を大きく変えたのが、今回紹介します「タイヤ染めQ」です。この「タイヤ染めQ」は、なんとタイヤ表面に黒の塗料でペイントしてしまうというもの。ワックスのように流れ落ちる事がなく、長期に渡りタイヤを保護し、黒々した艶をキープできるとのこと。しかし、弾力のあるゴムに塗料を塗っても大丈夫?不器用な自分に施工できるのだろうか?まあ、とりあえず説明書に従い、施工をしてみました。

まるでペンキ塗り感覚!刷毛でタイヤにペイント

タイヤ表面をキレイに洗浄

 ↑以前塗布したタイヤワックスをカーシャンプーや中性洗剤を使い丁寧に洗い流します。ワックス成分(シリコン)が残っていると、塗料の弾きが発生し、「タイヤ染めQ」が定着しません。洗浄後は十分に乾燥をさせます。

タイヤ染めQを容器に移す
タイヤ染めQ刷毛塗り
ホイールに付着したらシンナーで除去

 「タイヤ染めQ」を容器に移しますと、まさに塗料のそれ。真っ黒です。これは失敗すると後戻りが出来ないかな?と少々不安に苛まれながら、刷毛に塗料を染み込ませ、容器の縁でタレないようによくしごきます。
 タイヤの側面半分にサッと薄く2回ほど塗り、もう一度刷毛に塗料をとり、半分を同じ要領で塗ります。塗料そのものが低粘度のため、サッと塗れ、心配していたムラも発生しません。タイヤ4本を塗るのに要した時間は15分ほどでした。
 ボクが不器用なのか、若干のタレが発生し、ホイールに付着してしまいました。さすがに塗料のため、擦ったくらいでは落とせませんが、シンナーもしくは、付属のリムーバーを使うことでカンタンに除去できます。(最初はついつい厚塗り気味になってしまいます。)

30秒で即乾燥!すぐに走行可能

30秒で乾燥。指で触れてもサラサラ

 ↑しばらくは“ペンキ塗りたて”状態かと思いましたが、この「タイヤ染めQ」は即乾性。30秒ほどで触れることができます。驚いたのは触った時の風合い。タイヤの弾力性はそのままで、押しても塗膜が割れるようなことはありません。最後にもう一度タイヤ全体をよく見回して、塗り残しがないかチェックします。特に凹凸があるメーカーのロゴ部分は、塗料が乗っていない可能性がありますので、もう一度重ね塗りをしましょう。

ワックスでは得られないスゴ艶を実現

ワックスでは得られないスゴ艶

 ↑どうです?このスゴ艶!まるで濡れているかのようですが、触ってもサラサラしています。「タイヤ染めQ」をペイント後、何度も降雨の中を疾走したり、洗車をおこないましたが、この艶に変化はなし。汚れたら、水洗いを行うだけでのイージメンテナンスです。
 白ボケたタイヤも、ワックスによるごまかしではなく、しっかりとペイントを施したことで黒々とした艶が復活!グッと引き締まって見える事、間違いなし!誰にでも失敗がなくカンタンに作業ができ、長期間タイヤに新品のような艶をキープできる「タイヤ染めQ」。
 タイヤワックスを洗車のたびに拭きつけているそこのあなた「タイヤ染めQ」でペイントをすれば、タイヤはいつもスゴ艶状態!これは、マジはまりますよ!

タイヤ染めQ:メーカー希望小売価格 \ 1,886

written by 外川 信太郎
職業:自動車ライター&カーグッズライター