![ザ・対決](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220928/20220928093905.gif) |
プジョー 207 |
![VS](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220928/20220928093917.gif) |
フォルクスワーゲン ポロ |
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![](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/d/drivinghigh/20220928/20220928093853.gif) |
欧州コンパクトハッチ編 |
いわゆるBセグメントと呼ばれるクラスは、日本で言うところのコンパクトハッチに相当するもの。取り回しもよく、日本人にとっても扱いやすいサイズで、トヨタのヴィッツや日産のマーチ、マツダではデミオなど、国産でも数多くのモデルがしのぎを削る人気のクラスでもある。そのルーツをたどるとヨーロッパになるし、実際に魅力的なモデルが数多く存在。お国がらも色濃く出ていて、じつに個性派揃いだ。それだけに、各メーカーとも満を持して開発しており、キビキビとした走りに加えて、絶妙なパッケージングも持ち味。大人4人がちゃんと乗れて、さらに荷物も積めるというのは必須だったりする。つまり気を抜けないわけだ。そこで今回は根強い人気を誇るプジョーから2007年に登場した207とフォルクスワーゲンのポロを対決。まさに日本人にジャストサイズながら、ドイツとフランス、持ち味は正反対だけに、その結果が気になるところだ。
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プジョー 207
プジョーを代表する看板モデル
豊富なバリエーションにも注目
長らく販売されたプジョー206の後継となるのが待望のプジョー207。デザインは最近のプジョー顔を踏襲しつつ、インテリアもじつにフランス車的なまとめで、エレガントさが漂う。プジョーのメインモデルとなるだけに、グレードは多岐に渡り、標準グレードとなる207に加え、パノラミックガラスルーフとハーフレザーシートを採用することで、開放感と上質さを兼ね備えているのが207シエロだ。こちらは1.6リッターのNAが搭載される。またターボユニットも用意されており、さらに高級感とスポーティさを強調した207GTiに積まれている。ちなみにこのエンジンはBMWとの共同開発による新世代エンジンで、ターボは直噴とし、コンパクトなツインスクロールタービンを採用することで1000回転からの過給と吹け上がりのよさを両立。一方のNAは直噴ではないものの、全域連続可変バルブタイミング&リフトシステムなどによるち密な制御を行なうことで徹底的な高効率化を進めている。その結果、NAは115馬力、ターボは150馬力をそれぞれ発揮するのだが、どちらもそのうま味を存分に味わえる。ただし、NAは4速ATのみで、逆にターボは5速MTのみと、組み合わされるミッションが限定されてしまっているのは残念ではある。さらに電動開閉式メタルルーフを採用してクーペとカブリオレのスタイルを楽しむことができる207CCやワゴンボディの207SWも追加され、豊富なバリエーションを誇っているのも207の特徴であり、またプジョーらしい点でもある。
[エコ&燃費] BMWとの共同開発ユニットということで、この点も抜かりはなし。NAに採用されているのはいわゆるバルブトロニックだし、ターボも今や定番となりつつある小型のツインスクロールタービンを採用し、省燃費と排ガスのクリーン化にも効果を発揮。電動パワステも燃費向上にひと役買っている。
[安全性能] ユーロNCAPの乗員保護部門で最高の5つ星を獲得。さらにチャイルドプロテクションで4つ星、歩行者保護では3つ星(こちらの最高点は4つ星)をそれぞれ獲得している。トータルではセグメント中、もっとも優秀な成績だ。装備的には挙動を安定させるESPやサイドカーテンも含めた6つのエアバッグなどを装備している。
[取材時実測燃費] 11.3km/L
[207価格帯] 234.0〜346.0万円 |
![](https://221616.com/corism/common/img/spacer.gif) |
フォルクスワーゲン ポロ
新鮮は感じないものの
すべてで質実剛健な味付け
ポロといえば、ゴルフの下に位置し、ルポがなくなった今、フォルクスワーゲンを下から支えるモデルでもある。2ドア/4ドア、NA/ターボなど、グレードラインナップは幅広く、クロスポロといった個性的なモデルも用意されている。登場からしばらく経っていることから、さすがに新鮮さは感じないものの、内容の濃いマイナーチェンジを行なうことで、着実な進化を遂げている。 最新ラインナップを見てみると、エンジンはNAが1.4リッターと1.6リッターの2タイプとなり、ターボは1.6リッターでGTIに搭載されている。ミッションはGTIが5速MTであるほかは、6速ATという豪華ぶり。このクラスで6速ATだとパワーがスポイルされるだけでは? とも思ってしまうが、レスポンスよくシフトしてくれてストレスはないし、つながりもじつにいい。もちろん燃費や静粛性の向上にも有利に働いている。ただし、華やかさという点では欠ける部分が多いのも事実。エクステリアはボクシーであっさりしていて、インテリアに目をやってもがっしりとしたイメージでドイツ車然とした佇まい。シートも硬めだ。質実剛健で、使い込めば込むほどしっくりと馴染んでくるといった感じで、まさに実用最優先。実を重視する人にオススメのクルマだろう。価格もユーロ高ながらもマイナーチェンジでもほぼ据え置きとなり、超が付くほどのバーゲンプライスを維持。お買い得感は非常に高い。
[エコ&燃費] エンジンは直噴でないものの、マイナーチェンジで全グレード、ATが6速化されたこともあって、1.4リッター/1.6リッター問わず、燃費はいい。5速MTとなるが、1.6リッターターボのGTIでも13.2km/Lという数値を誇る。
[安全性能] 高いボディ剛性というだけでなく、前後さらに側面衝突についてしっかりと対応する「衝撃吸収構造」を採用。エアバッグとカーテンエアバッグを含めて6つを標準装備。さらにブレーキや出力をトータルで制御することで、横滑りを回避するESPも標準で装備されている。
[取材時実測燃費] 11.8km/L
[ポロ価格帯] 169.0〜255.0万円 |
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プジョー 207 GTi
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ボディサイズ(全長x全幅x全高)
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4030×1750×1470mm
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車両重量
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1260kg
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エンジンタイプ
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直列4気筒DOHC ターボ
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総排気量
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1598cc
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最高出力
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175ps(128kw)/6000rpm
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最大トルク
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24.5kg-m(240N・m)/4500rpm
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ミッション
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5速MT
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10・15モード燃費
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-km/l
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サスペンション(前/後)
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ストラット/トーションビーム
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ブレーキ(前/後)
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ベンチレーテッドディスク/ディスク
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税込価格
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320.0万円
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![](https://221616.com/corism/common/img/spacer.gif) |
![](https://221616.com/corism/common/img/spacer.gif) |
![](https://221616.com/corism/common/img/spacer.gif) |
フォルクスワーゲン ポロ GTi 4ドア
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ボディサイズ(全長x全幅x全高)
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3915×1665×1465mm
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車両重量
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1210kg
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エンジンタイプ
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直列4気筒DOHC ターボ
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総排気量
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1780cc
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最高出力
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150ps(110kW)/5800rpm
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最大トルク
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22.4kg-m(220N・m)/1950〜4500rpm
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ミッション
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5速MT
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10・15モード燃費
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13.2km/l
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サスペンション(前/後)
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ストラット/トーションビーム
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ブレーキ(前/後)
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ベンチレーテッドディスク/ディスク
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税込価格
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255.0万円
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プジョー 207 GTiは低速域のトルクがやや不足気味でスタートダッシュでは一瞬もたつく印象。だがエンジンを回したときのパワーフィールは印象的で気持ちがいい。プジョーといえば猫足といわれる乗り心地が特徴だが、やや硬めの乗り味。一方のフォルクスワーゲン ポロ GTIは全域でフラットなパワー特性で街中から高速道路まで扱いやすいエンジンだ。やはり乗り心地は硬めだが、スポーティなハンドリングが楽しめる。
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