「アルファード/ベルファイア 240G」は充実した装備を持つ2.4リッター車がオススメグレードだ

発売後1ヶ月で目標の6倍を受注!ヴェルファイアの人気が高い!

ネッツ店で販売されるヴェルファイアのほうが人気が高い!

 5月12日に発売が開始されたアルファードとヴェルファイア。私もバカ売れしているとの情報を得てはいましたが、発売1ヶ月後の受注台数はナント月販目標の6倍となる3万6000台を記録しているそうです!

 販売目標ではアルファードとヴェルファイアともに3000台ずつでしたが、フタを開けてみたら実際の受注内訳はヴェルファイアが2万台で、アルファードが1万6000台と、大幅にヴェルファイアがアルファードの受注台数を上回っていました。

 これだけ販売台数に差があると、最初の3年間ぐらいは人気のあるヴェルファイアのほうがリセールバリューが高いでしょう。5年後ぐらいには台数の少ないアルファードの方が中古車の値落ちが少なくなる可能性もありますが、私なら無難にヴェルファイアを選んでおきます。

お買い得感のあるのは2.4リットルモデルだ!

アルファード/ヴェルファイアの2.4リットルなら「240G」がオススメ

 アルファード&ヴェルファイアには直4の2.4リットルとV6の3.5リットルが設定されています。私は両方に試乗してみましたが、結論からいえば「よほどパワーを求めなければ2.4リットルで十分」といったものでした。

 先代のアルファードの2.4リットルはミッションが4ATだったので、2.4リットルだと高回転を多用しないと重さを感じる走りでしたが、新型アルファード&ヴェルファイアではCVTになったので、トルクのある回転域を維持しながらスムーズに加速してくれるようになりました。直4とV6のエンジンの価格差は38万円程度あるので、2.4リットルのほうがお買い得感があるでしょう。

ヴェルファイアを買うならエアロが付いた「2.4Z」がいい

 グレード展開はアルファードとヴェルファイアで共通(カッコ内はアルファード)で、ベースグレードに2.4X(240X)、エアロパーツと18インチタイヤなどを装備した2.4Z(240S)、そして上級モデルとしてデュアルパワースライドドアやフロントパワーシートなどを標準装備した2.4V(240G)というラインナップです。

 この中で新型アルファード&ヴェルファイアのゴージャスな雰囲気を味わえるのは、やはり上級グレードの2.4V(240G)でしょう。価格は356万円と少し高めですが、装備が充実しているので満足度の高い買い物となるでしょう。

「アルファード/ヴェルファイア」2.4リットルに設定されるリラックスキャプテンシートもおすすめ

 そしてヴェルファイアを買うなら、より精悍さが際立つエアロ付きの2.4Z(330万円)も非常に魅力的です。前席のパワーシートは装着できませんが、2.4Zを選んで右側のパワースライドドアをオプションで追加するのも手です。

 さらに私なら4万円高くはなりますが7人乗り仕様を選びます。2.4リットルのリラックスキャプテンシートの座り心地は8人乗りよりも快適性が高く、豪華な雰囲気を味わうことができます。大きな物を運ぶ機会がなければ、7人乗りがオススメです。

豪華さを追求するなら3.5リットルのLエディションだ

「アルファード」「ヴェルファイヤ」V6ならエグゼクティブパワーシートが標準装備される「Lエディション」がいい

 せっかくアルファード&ヴェルファイアクラスのクルマを買うなら、最もゴージャスなクルマに乗りたいという人は、3.5V Lエディション(350G Lパッケージ)がオススメです。

 この最上級モデルには旅客機のファーストクラスを思わせるエグゼクティブパワーシートや本革シート、ツインムーンルーフ、パワーバックドアなどが標準装備されています。

ファーストクラスのような快適性が味わえるエグゼクティブパワーシート

 450万円という価格を見れば高く感じますが、ベースの3.5V(398万円)の52万円高でこれらの追加装備が付くのは意外にお買い得といえるでしょう。3.5リットルを買うなら、思い切って一気にLエディションまで行ってしまったほうがよいかもしれません。

 走りの面では、やはり3.5リットルはパワフルで、吹け上がりも滑らかです。エンジンが重いぶん乗り心地にも重厚感が増しています。パワー感だけなら2.4リットルでも十分ですが、3.5リットルにはV6ならではの上質感も備わっています。

予算が厳しければ先代の中古車も魅力的だ

先代アルファードの中古車はこれからお買い得度が増す!

 新型アルファード&ヴェルファイアの価格帯は少し上昇して300〜450万円になりました。これにメーカーオプションのナビを付けて諸費用を含めると、ざっと100万円近く高くなってしまいます。

 ということは2.4リットルを選んでも400万円台の買い物になってしまうということです。さすがにそこまでの予算はないという人は、先代の中古車がオススメです。これからは代替えにより先代アルファードの中古車のタマ数が増すので、いっそう買いやすくなってきます。

先代でもアルファードのゴージャスな雰囲気は十分に味わえる

 先代アルファードは約6年前の2002年から販売が始まっているので、初期型の2.4リットルなら150万円程度から探すことができるようになりました。200万円程度の予算で探せば、走行距離の短い程度の良い物件も見つかってきます。

 先代の上級モデルはV6の3リットルでしたが、中古車市場では5〜10万円程度高いだけの価格差で売られているので3リットル車も狙い目です。

 アルファードは新型も外観デザインの方向性を変えていないので、先代でもアルファードらしい豪華さを味わうことができます。中古車は諸費用も安くなるので、総額で比べれば新型の半額近くで手に入れることも可能ですので、これからは先代の中古車も目が離せません。