燃料電池本体の性能向上に加え25%燃費向上
トヨタは、新設計の高性能燃料電池「トヨタFCスタック」を搭載した燃料電池ハイブリッド車「トヨタFCHV-adv」を開発し、国土交通省から型式認証を取得した。
新型「トヨタFCHV-adv」は、経済産業省が実施する「水素・燃料電池実証プロジェクト(JHFC)」での実証実験などで得られた成果をもとに燃料電池システムを一新し、普及への課題であった低温始動性や航続走行距離をより向上させている。
また、燃料電池本体の性能向上に加え、システム補機の消費電力低減や回生ブレーキシステムの改善により約25%の燃費を向上。さらに自社開発の70MPaの高圧水素タンクを搭載することで、一回の水素充填による航続距離は、約830km(10・15モード走行。社内測定値)と従来型車に比べ2倍以上の性能向上を達成。さらに、電極触媒の劣化抑制なども織りこみ燃料電池の耐久性も向上している。
なお、来月開催される「北海道洞爺湖サミット(7月7日〜9日)」にて、サミット会期中に国際メディアセンター内に設置される「環境ショーケース」に、新型「トヨタFCHV-adv」を試乗車として1台提供する予定となっている。
モデル名
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トヨタFCHV-adv
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ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
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4735×1815×1685mm
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車両重量[kg]
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1880kg
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最高出力[ps(kw)]
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122ps(90kw)
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最大トルク[kg-m(N・m)]
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26.5kg-m(260N・m)
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定員[人]
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5人
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