BMW 120iカブリオレ 走り
BMW 120iカブリオレ 2リッターエンジン

2リッターエンジンとしては十分な実力を発揮する。回転フィールも良好で、いかにもBMWのエンジンらしいテイストを持っている。

BMW 120iカブリオレ 16インチホイール

標準車は16インチ、Mスポーツパッケージは17インチのタイヤ&ホイールを装着する。乗り心地は最近のBMWの例の漏れずやや硬めだが、決して不快ではない。

BMW 120iカブリオレ 走り

BMW 120iカブリオレ 走り

スタイル インテリア 走り&メカニズム

カブリオレでもBMWらしい軽快な走りは健在

 搭載される直列4気筒2.0Lの自然吸気DOHCエンジンは156ps(115kW)/20.4kg-m(200N・m)のパワー&トルクを発生する。すでにハッチバックボディの120iに搭載されているのと同じエンジンで、2L級のエンジンとしては十分な実力を持つ。
 ヨーロッパ車らしく踏力を必要とするやや重いアクセルペダルを踏み込むと、タコメーターの針が気持ち良く駆け上がり、それに合わせてパワーが盛り上がっていく。6500回転から始まるレッドゾーンまでは一直線という感じで、時速50kmくらいで1速から2速にシフトアップしていく。この電子制御6速ATの滑らかな変速フィールも好感の持てるものだ。
 当然ながらATはステップトロニックで、マニュアル操作が可能。カブリオレをオープンにして乗っているときには、Dレンジで流して走るほうが似合うかも知れないが、その気になれば積極的に走りを楽しめるのは良い。

オープン時にはやや気になる硬めの足まわり

 130iクーペに比べると、エンジンが6気筒から4気筒になることで軽くなった分の大半を、オープンボディにすることで返してしまった感じはあるものの、120iカブリオレは135iクーペに比べてやや軽く、特にフロントの軽さが走りの軽快さを生んでいる。BMWのこだわりに従って車両重量がほぼ50:50に設定されている(クーペとは逆にリヤが50kg重い)ことも走りの軽快感につながる要素だ。
 乗り心地はけっこう硬めだ。最近のBMWの足は全体に硬めにチューニングされている例が多いが、この120iカブリオレもその例に漏れない。オープンにして優雅に走るときのことを考えたら、もう少し乗り心地に振っても良いのではないかと思えた。
 ソフトトップを閉じて走っているときの快適性はクーペとそう変わらない。幌であることの不利はほとんど感じなかった。オープンにしたときには、速度によってシートベルトの肩の部分がビビるのが気になったが、これはごく一時的なものだった。

代表グレード
120iカブリオレ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
4370×1750×1410mm
車両重量[kg]
1530kg
総排気量[cc]
1995cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
156ps(115kw)/6400rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
20.4kg-m(200N・m)/3600rpm
ミッション
6速AT
10・15モード燃焼[km/l]
11.2km/l
定員[人]
4人
税込価格[万円]
434.0万円
レポート
松下宏
写真
佐藤靖彦
スタイル インテリア 走り&メカニズム