スマート フォーツー クーペ エクステリア
スマート フォーツー カブリオ フロント

従来のイメージを大きく残すフォルムは、ひと目では新型とはわからないほど。だがボディサイズが拡大され居住性が向上したほか、最新の安全&環境性能を手に入れている。

スマート フォーツー クーペ リヤ

初代モデルと同様、エンジンをリヤに搭載するRRレイアウトを採用。このため限られたボディサイズでも最大限の室内空間を実現することができた。

スマート フォーツー クーペ フロントマスク

ヘッドライトやグリルの形状など、従来のイメージを継承。だがボンネットは歩行者傷害に対するヨーロッパの最新基準に適合している。

スマート フォーツー クーペ リヤコンビランプ

楕円形のリヤコンビランプは、丸みを帯びたスマートのデザインにマッチしたもの。またリヤフェンダーにはエンジンルームへフレッシュエアを取り入れるためのダクトが設置されている。

スマート フォーツー カブリオ リヤ

オープンにしたときの安全性確保のため、頑丈なロールケージが装着される。ただ収納時でもこのようにかさばるので、後方視界はややスポイルされる。

スタイル インテリア 走り&メカニズム

達人「松下 宏」が斬る!

スマート フォーツー 評価

松下 宏

職業:自動車評論家
中古車の業界誌から自動車誌の編集者を経て、自動車評論家に。誰でも買える価格帯であり、小さくて軽く、そして燃費がよいということを信念として評論。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員としても、その信念は変わらない。そのため、大本命といわれている車種さえ外して...

環境負荷の少ない究極のシティコミューター

スマート フォーツー カブリオ リヤ

 スマート・フォーツーは当初、ダイムラー・ベンツと時計メーカーのスウォッチとの提携で開発されたモデルだが、スウォッチが手を引いた後はダイムラー・クライスラーの完全な子会社としてスマートが作られてきた。
 フォーツーはミニマムサイズのシティコミューターをテーマに開発されたクルマで、小さなボディによって環境負荷の小さい低排気ガス、低燃費のクルマであるだけでなく、メルセデス・ベンツのクルマらしい高い安全性も備えていた。トリディオンセルによる安全ボディなどはその典型だ。安全性と居住性を両立させるためにRRの駆動方式を採用したのも特徴だ。
 2代目フォーツーは2007年秋の東京モーターショーに合わせて発表され、2008年1月からデリバリーが始まった。基本的に初代モデルのコンセプトをそのまま受け継いで作られており、コンパクトで低排気ガス・低燃費で安全なクルマであることなどは全く初代モデルと同じである。

スタイルのイメージはそのままに居住性がアップした

スマート フォーツー クーペ リヤ

 外観デザインも一見すると初代モデルと見間違うかというくらいの変化の仕方だ。トリディオンセルを示すツートーンカラーのボディは、セルの部分がやや細くなったものの全体的には同じイメージだし、旧型Cクラス系のツインいヘッドライトがCLS系の形状に変わったのもそれほど大きな変化ではない。外観デザインについても基本コンセプトを継承しているのだ。
 ただし、ボディサイズはひと回り大きくなった。これは日米欧の最新の安全基準に適合させるためだ。初代モデルはヨーロッパや日本などでされるだけだったが、今回のモデルはアメリカでも販売されることになった。そのためにアメリカの基準に合わせなければならなかった部分も多いようだ。逆にフロント部分などは歩行者傷害に対するヨーロッパの最新基準に適合するように作られている。
 ダイムラーとしては、スマート・フォーツーのような小さなクルマをたくさん作らないと、メーカーとしての加重平均燃費が下がらない。アメリカやヨーロッパで利益の多いSクラスなどをたくさん売るためには、燃費の良いスマートもまたたくさん売る必要があるのだ。

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代表グレード
スマート フォーツー クーペ
ボディサイズ[mm](全長×全幅×全高)
2720×1560×1540mm
車両重量[kg]
920kg
総排気量[cc]
999cc
最高出力[ps(kw)/rpm]
71ps(52kw)/5800rpm
最大トルク[kg-m(N・m)/rpm]
9.4kg-m(92N・m)/4500rpm
ミッション
5速AT
10・15モード燃焼[km/l]
18.6km/l
定員[人]
2人
税込価格[万円]
176.0万円
発売日
2007/10/24
レポート
松下宏
写真
森山良雄
スタイル インテリア 走り&メカニズム